人狼議事

223 豊葦原の花祭


【人】 手妻師 華月斎

[青年の顔が驚愕から苦笑いに変わるのを、男は何故か得意顔で眺めていた。>>82

満足げにざぶざぶと水の最中を歩くと、起こった波で花筏もゆらゆらと流れ揺蕩う。
堀の中を暫し歩いてやると、腕の中の重みがほんの僅かに身を乗り出した気がした。見え易いようにと背をしっかり支えてやるも、しかし、微かに耳に届いた詩が、自然男の歩みを遅くする。>>84

登っていく半月を背に、少しだけ何かを言い淀んだその顔は青年から見えただろうか。
ふ、と短く吐いた息の後、浮かべた表情は快活に笑っていたそれとは違っていて。]

──…全く、酷ぇこと言いやがる。

[寂しげに笑った意味は、きっと彼には分からない。]

(86) 2015/04/19(Sun) 16時半頃

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