―――…ほう、
[はぐらかしてしまう彼の物言いに、僅かばかり声の質が変わる。
己の前に膝を着いた彼を見下ろし、浅い溜息を長く吐く。>>72]
手折るも断ち切るも御法度、だがな、朧よ。
散らす事は、咎められてねぇよ。
[告げると同時に靴先を持ち上げ、
彼の屈んだ腿の合間に忍び込ませる硬い革靴。
仕立ての良い靴の表皮がグ、と彼の中心を押し上げ、そのまま陰嚢を揺らす質の甘い前後運動を開始。]
藤の字にも教えてやるよう見せてやれよ。
年季はお前さんの方が入っているんだろう?
[解かれた下衣から覗くのは、赤黒く凶暴な逸物。
既に僅かな熱気を有するが、男の満足にはまだ遠い。
股間に懐く彼を犬のように扱い、気まぐれにその頭を撫で、
己の性器に美しい顔貌を引き寄せた。
花に謳われる造形と並ぶ雄芯に倒錯覚えて、棹に走る脈一つ。]
(76) 2014/09/15(Mon) 01時半頃