―― 回想:お宿 ――
そうでしょうか……―っ、あ
華月、様。
[暴くものなどない>>62、そう言われれば何かを考えるように眉を寄せて
起きたことを理解したのは大地が反転した後
見上げる己の表情は怯える子供のようになっていただろうか。]
……分からないから、知りたいのです。
[けれどもこちらを見下ろす冷ややかな表情、歪められる唇、その言葉>>63
そこに心の奥に抱えた歪な暗闇を垣間見れば、ぞわりと走ったのはあの時の感覚で、自然と途切れていた笑みをまた浮かべていた。幸せそうな、微笑みを。
香る花と果実の神であった者が、こんなにも醜い――その醜さをもっと見たい、未だ満たされぬ欲望は強くなるばかり
それはどこか、熱情に似ていた]
貴方の歪んだものも醜いものも、全てを知りたいのです
[正しく治そうとする気は、志乃が祟り神にそうしたように優しく寄り添い癒す気は、無いが。
そして、己にはそれは出来ないのだろうとも思っていた。]
(67) yami 2013/08/19(Mon) 02時半頃