[>>54話した内容は、トレイルの家でマドカに会ったこと。マドカが、冬将軍に取り憑かれているということ。
信じてもらえないかもしれない不安も抱きつつ。モニカも証言を後押ししてくれただろうか。
マユミが薬を飲む前に残した言葉も、もしブローリンから聞いたなら。ああそうか、と泣きたい気持ちになりながらも涙は出ず。
大事な者の為に眠ろうとしたその固い意思に、ただ頷くしかなかった。]
――これ以上、眠っちまう奴が増える前に。
マドカを、冬将軍を眠らせなきゃならないんだ。
[マドカで冬将軍が最後なのかはわからないが。その言葉は呑み込み、新たな薬を作りにかかろうと。
改めてみたブローリンの目の下に隈を見つけたなら、労る様に肩を叩き。]
薬作るの代わるから、ちょっと休んどけ。
冬将軍の前に、お前が倒れちまうぞ。
もう日も落ちるし、マドカを探すとしたら明日だな。
[モニカやトレイルも手伝ってくれるなら、交代で仮眠をとることにし。雪雫草の花弁を毟り、溶かす作業に取り掛かった。]*
(59) 2013/12/25(Wed) 23時半頃