人狼議事

143 宵を待つ村


【人】 さすらい人 ヤニク

−集会所への道中→集会所−

[死者は生者に比べ、体にかかる負担が大きい。血袋などと揶揄される由縁はそれだ。軽く息を切らしながら、ポツリポツリとうわごとのような言葉が口から漏れる。]

 『ミルフィ』さん……結局、ボクは変われませんデシタ……どこまでイッテも、ボクは狂人で、どこまでいっても……
 片想いでしか無いのデス……

[主人――イアン――は約束を守るだろう。ミルフィはきっと無事にこの村で生きていくだろう。しかし―――]

 アナタを殺してしまった罪は、いつ償えマスカ?『ミルフィ』さん……

[ぜぃぜぃと息を切らし、想い人に問いかける。彼女は、もうどこにもいない。天国や地獄があったとしても、おそらくヤニクは天国にいるであろう彼女に会う事はできないだろう。結局、その言葉は誰にも届かないのだ。
 彼にとって解りきった事実を虚空に向けて問いかける内に、集会所は眼前に迫る。

 そして、その扉の前に立つと静かに息を整え、ことさらゆっくりと、音が響くように、中の村人たちに状況を見せるように、戸を開いた。]


 ……コンニチハ。親愛ナル村人サン。
 狼は、見つかりマシタか……?

(52) 2013/09/20(Fri) 00時半頃

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