人狼議事

246 朱桜散華


【人】 半の目 丁助

─ 回想・深夜 ─

[慟哭の後、丁助は志乃の身体を桜の木の元に横たえると着物を調え、顔や手足についた泥を綺麗に拭き取った。
切り離された首を繋ぐことは適わなかったが木の根で支えるようにして断面を合わせて置いておいた。
まるで眠っているようだと丁助は思ったが二度と目覚めることがないことも承知していた。

打ち捨てられた斧を手にとると、以前はこの木を切り倒してしまえと言っていた自分を思い返す。
もしも本当に切り倒していたらどうなっていたのだろう。
もう、今ではわからないことだった。

手にした斧は遠くへと放り投げた。]

(49) 2016/04/26(Tue) 00時半頃

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