人狼議事

197 獣ノ國


【人】 良家の息子 ルーカス


……あぁ、そろそろか。

[何時ものように、サボテンに水をやりながら。隣に置かれた"サボテンの友人"に、ちらと視線を寄越し、腕時計を確認する。
そうして、何時ものように珈琲へと湯を注ぎながら。蒸れる豆の良い香りを堪能していれば、果たしてバイクの音は聞こえては来るだろうか?
――もしも、聞こえて来なかったのなら。今日も幸い休暇だから、紛れた本を手に当てもなく街を歩いてみるのも良いかもしれない。]

……しかし何だって皆、俺に本を押し付けて来るんだ。

[玄関に置かれた本は、いつの間にか二冊に増えている。増えた一冊は昨日友人から借り受けた紙袋の中に入っていたもの。
それでも、何もない真っ白な一日に目的を与えてくれたその二冊の本に、ほんの少しだけ目元を綻ばせながら男はすう、と息を吸う。
珈琲の挽きたちの豆の、まろく良い香りが鼻腔を擽るのを楽しむ為に。]

(49) 2014/10/03(Fri) 05時頃

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