[放課後、結局ファミレスに集まるのはいつものメンバー。
るりはあたしの他にも、あんずにも、あかねにも、ゆーりにも、声をかけてたみたいだった。]
『それでね、それでね私、先輩にね、告白しようと思うの!』
[るりの宣言に、きゃーっと場が涌く。
話を纏めれば、どうやら憧れの先輩が、フリーになったから告白しようと思う、ということらしかった。
…なんて、短絡的な。
その先輩が、フラれたにはフラれただけの理由があったって、思わないのかな。
その疑問は口にすることなく、あたしも無駄にテンションを上げる。
相談、とは名ばかりで、ただ、話したかっただけなのだろう、ということは、暗黙の了解で分かっていた。]
『きっと、先輩今フラれたばっかで寂しいと思うの、だから私がね、慰めてあげるの!!』
『わー、るりったら、超献身的じゃーん!』
『めっちゃ良い嫁になるタイプだしー!』
『先輩も、いちころだってー!』
『えへへ、そうかな、そうかな?』
(47) 2014/03/13(Thu) 07時頃