―広場から彼の部屋の前へ―
[食べれども食べれども、満たされず。重い体は口から入れたもので破裂寸前と思える程で、気持ちがワルイ。広場へとやってきた中性的な人(>>28)がネルの元で泣くのを横目に、覚えた吐き気を堪えて、トイレへと足早にその場を去った。
その時、背後からネルが「フィリップさんが…っ!」と尋ねようとしていたようだが(>>41)、すぐには反応できないでいた。
トイレへ行っても結局、吐くことは叶わなかった。いつものように直前で堪えてしまうのだ。
ネルは何を言おうとしたのだろう。フィリップがどうしたのだろうか。彼の声(>>21)に気づけずにいた自分にはその意図が汲めずに、嫌な予感だけを覚えてすぐに広場に戻ろうとした。
身体の重みとそれでも止まらぬ吐き気を抑えながら、とある一室の前を通り掛った時。覚えのある異臭が鼻につく。この、部屋は…]
…ヨアヒムさん?
(44) 2015/08/26(Wed) 22時頃