人狼議事

126 生贄と救済の果てに〜雨尽きぬ廃村・ノア〜


【人】 風来坊 ヴェラ

[あの時、ヴェスパタインが何を思っていたのかは、ヴェラには推し量ることはできないが。
 時間をおいて返ってきたのは、常と変らず言葉少なく「人それぞれだ」の一言だった]

 ありふれた答えだな。つまらぬやつめ。
 そんなんでは一生つがいになどなれんぞ。

 ……ぬ? 今、何と言った?

[人それぞれだ……が。
 アヴァロンに属する魔法使いとして、共に出会えた。
 己が知るはそれだけであり、それだけで十分すぎる僥倖だ、と。

 一語一句は違えども、そんな内容だった気がする。
 それは、アヴァロンでしか生き方を知らない、閉じた男の孤独な独白にも思えたが。

 ぎりぎりまでは押し広げた門戸の内側に、話した男と話に上がった男の2人を受け入れようとしているように思え。
 こそばゆくなったヴェラは、言葉を語らずに済む狼へと変身し、しばし無言の時をすごしたのだった]

(44) 2013/06/15(Sat) 18時頃

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