>>39
[口付けの最中も、拒絶され、逃れようとする。多分、薔薇の毒に侵されていなかったのなら、そこで手は放しただろう。
だけど、薔薇の毒は、それをなお、侵せと身体を疼かせる。性の欲望に染まらず、孤高であろうとする魂だからこそ、それを溶かせと、
それが、自身の欲望でもあるだろう?と。]
――……ヤニクさん……
お前も、なんです?
[唇を離すと、そこには甘い毒蜜の糸が引く。
拒絶の眸の色にも、怯むことはなく、むしろ、それを楽しむかのように…。
抱きしめる力は緩めず…。むしろ、強引にその身を寝台に連れて、そこに押し倒す。
両手をとって、やはりシーツに押し付けると顔を近づけた。]
ねぇ、大人しくしません?
俺、本当は、優しいのが好きなんです。
でも、ヤニクさんの好みじゃないのかな?
[そして、その耳に唇を寄せ、息を吹きかける。
だけど、まだ彼は抵抗するだろうか?]
(40) 2011/08/10(Wed) 20時半頃