人狼議事

197 獣ノ國


【人】 白銀∴秘星 マユミ

  …どうしようかな。

[学生が並べた菓子菓子の量に、彼がある意味で眩暈を起こしていることなど知らずに。ただ礼を言われたのなら、学生は嬉しそうにはにかみ笑いました。
 尋ねられる飲物の種類には、僅に小首を傾げ今の気分を考えるのでした。お茶菓子には文句を言うまでも無く、緑茶が合うのだろうけれど。今の気分は素直に片やに合わせるように、素直では無く。学生はふたつ、思い巡らしました。チェシャ猫お勧めの其れか、はたまた現実の味をした、自分も嫌いな珈琲か。散々に口に入れて来た紅茶には目もくれず。]

  ………珈琲、が、良い。

[絞り出した言葉は小さく、学生は今一度言い直しました。大嫌いで見るのも厭な珈琲だけれど、たまには飲み慣れることだって必要だと。 甘く無い現実に生きるのなら、それこそ慣れなければいけないものだと学生は陰りを落としては直ぐに暗色を失せさせるのです。
 そうして漆黒がカップに揺られ、並べられたのを視界の端にて認めれば、学生は自分の手頸に触れ、菓子を咽喉に通す彼を見詰めました。目を丸くした様は中々に、と、悪趣味にも愉快さを見て取りながら――続いて聞こえた言の葉には、思わず息を飲んだけれど。

(38) 2014/10/07(Tue) 09時半頃

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