― 教会 ―
[覚えていない事を考える度に、ジリヤという名前の妹に申し訳無さを感じるのだが、記憶が無い為に真の意味で後悔する気持ちすら持てない。その事にますます頭を悩ませるのだが、幸いにも不幸にも、イワンは答えが出ない事へ深く考えられる質では無く、日々の教会の雑用に何時の間にか考えていたことは忘れてしまう。]
司祭様、こっちで良いんですよね。
[色の濃い教会の壁>>0:68を見れば、流石に心の底に微かに残った何かに心を乱される事もあるが、何も思い出せない。尤も、その心の底に残っているものなど、夢でしか見れないもの>>0:60が全てなのだが。
10年前の襲撃事件後、新たに造られた場所の確認をしながら、そのうち滞り無く物事は終わるだろうか。何れにせよ、最後に司祭と向かいながら、雛菊の鉢を運べば終わりになるだろう。*]
(37) 2015/01/16(Fri) 22時頃