[この旅で出会った女性は、みんな揃ってお転婆ばかりだ。
列車の上にだって登ろうとする櫻子を思い出し、>>3強がるシェリーを眺めながら。
危険だってことも考えないのか、と思ったところで、自分も同じようなものか、と言葉を飲み込んだ。
どうやら彼女を叱る権利は、自分にはなさそうだ。]
どういたしまして。
[洗って返してくれよ、と冗談めかして言えば、シェリーの方も>>4赤毛の少女に気がついたらしく、キャロライナ、と彼女の名前らしい言葉を口にした。
ここまでやってきた彼女もまた、他の女性達同様にお転婆なのだと思っていたものだから、>>9>>10咎めるその言葉には驚いた。
夜風が髪を、ひゅうと凪ぐ。この寒空の下で、上着も無いのは随分と堪えた。
我慢できずにくしゃみをしたのは、丁度>>14ペラジーがシェリーの傷を心配したとき。]
(36) yuj1n. 2015/12/03(Thu) 23時頃