さて、どうしよっかなあ
[デメテルを見送った後、行く当てもないことに気付いて、ひとり呟く。彼女のおかげで、今は随分と心が晴れている。マイナスな思考さえ抑えれば、自分は常人と変わらないのだ。
ーーそれだけに、告げられた余命が、信じられないのだけれど。どこも痛くないのに。弱ってもいないのに。この命があと数週間のものだなんて、信じられるはずもないだろう。……あの忌々しい花が、自分の命を吸い取っていると言うのだろうか。]
………いやいやいやいや!
[頭をぶんぶんと振って、変な方向に持っていく思考を振り払う。折角デメテルから元気をもらったのだし。そもそも自分にネガティブなんて、似合わない。
両手で頬を思い切り叩いて、気合を入れて。
お決まりの下手くそな鼻歌を奏で始めれば、気分はまた上を向くだろう。
結局どこへ向かうかは、決まらなかったけれど。まだ部屋に戻る気にはなれないし、適当にぶらぶらするとしよう。]
(36) 2014/06/27(Fri) 17時半頃