「どうする?」
[そう聞かれて>>8、キョロキョロと見渡します。和くんや美少年の志恩くんが来る気配はなく、停電は解消されたわけだし、ここには来ないかもしれない。
待ってようか、付いていこうか。
もちろん僕の中に先輩たちと一緒にいる、という選択肢はなかったのだけど。]
「 明兎も俺達と一緒に行くか? 」
[ふいに、猫先輩にそう話しかけられ>>15びくりと一度、肩を大きく震わせる。]
え、えと…。
[なんで、僕の名前覚えてるんだろうとか、何で僕まで下の名前で呼ぶんだ、とか。っていうか、渡したいものって何?!と、内心パニックを引き起こしていたけど、よくよく思えばその直前に先生が思いっきり僕の名前を呼んでいたし、猫先輩は元々人の苗字を呼ばない人だし。
というか、その前に目前の問題を……。恐る恐る先輩に向き直ると、手招きしながら悠然と微笑んでいて。]
は…、はい。
[僕はNOと言えない日本人だった。]
(18) 2014/10/05(Sun) 15時頃