[受け取った薬の小袋と。
そうして出た指示には、携帯していたスマートフォンも差し出すことになっただろう。
これだけの有名企業で、ともなれば、そう違和もなく従うこともできる。]
へえ――面白い色ですね。
[なんて、軽い会話も交えつつ。
含んだ三錠はぬるま湯で、喉を通って胃の奥へ。
直ぐには出もしないだろう効果は、実感することもなく。
テーブルによって初めて全員近くなった距離に、同じく手持ち無沙汰に見える、女性めいた彼>>10の姿を目に入れれば。]
先ほどは失礼しました。
ご趣味ですか?それともお仕事?
ああ、差し支えなければ。
[時間潰しの雑談とばかりに、興味めいた眼差しを作って。
片手でスケッチブックの形を辿るように角を作りながら、首を傾げてみた。
手の内でくるりくるり、名前の書かれた空の袋を、弄ぶ。]**
(18) 2015/08/24(Mon) 15時頃