―現在/緑の魔法使いと雨の森で―
[ソフィアがどのような『手当て』>>0:196もしくは対応をとってくれていたのかは、意識を失いつつあるヴェラには判別がつかなかった。
そもそも、自身の負傷がどれほど重度のものであったのか>>0:197も、把握はできない。
ただ、何かしらの助けを施してくれている、もしくは施そうとしてくれているだろうことは察しがつき。
不安の中でも、微かな救いを感じていた。
と、同時に湧き上がってくるのは、とある疑問。
助けを受けて感謝している自分は、あの時いったい何を頼もうとしていた>>0:202のだろうか?
冷たい雨を身に浴びながら、瞼をゆっくり下ろそうとする。
寝るなと言われたら頑張るが。
ともあれ、途中で道を違えたのか、どこか迂回をしているのか。はては耳がいかれていたのか。
村の方へと向かった>>0:196御者の魔物の足音は、この周囲からは聞こえてはこなかった]
(6) 2013/06/13(Thu) 00時半頃