[絶望めいた気持ちで顔を覆う。確かにもう会う事は無い奴等かもしれないが、男色家だと思われたままでいられるというのは、非常に不本意だ。
どうにかして誤解を解かなければ。方法など思い付かないけれど、必死にそんな事を考える]
わ、笑えない勘違いをするな!
あれは服が汚れたから借りただけだ!男を抱く趣味は無い!
[叩き付ける様に叫んで、ようやっと自分達の距離の近さに気付く。
髪に絡められた指と舌舐めずりは、ディーンに警戒を促すには十分で。滑稽な勘違いのままに、そろそろと目を逸らした。(深まった笑みの違和感に気付ければ、彼の嘘にも気付いたかもしれないが)]
……わ、たしには、そんな趣味は無い……。
[嗚呼、自分が悪戯をした時、あの猫耳野郎もこんな気分だったのだろうか。そうだとしたら、少しは悪い事をしたと思ってやってもいい。
……男色家の噂を流された事は、決して許すつもりはないけれど]
(+40) 2014/07/02(Wed) 20時頃