人狼議事


297 湿っぽい古風和ホラーRP村「紫陽花奇譚」

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[わたし、おねぇちゃんやから。

それは、酷く重たく、甘美な呪いの言葉だった。]

 


 わたし、おねぇちゃんやから。

[わたしは、そう言って、微笑う。
綺麗な綺麗な顔をして。

振り返らずとも分かる表情に、チリチリと胸の奥が焦げ付いた。
そういって、何度でも、我慢する。
おねぇちゃんとは、そういうものだ。
可愛い妹の為、何もかもを、飲み込んだ、わたし。
けれど、私は知っている。

本当は。
わたしだって。]


 頑張ったなぁ。“わたし”。

[やから、もうえぇんやよ、って。
私は振り返る。

わたしは、私だった。
私はいつだって…泣いていた。
ほろほろとこぼれ落ちる雫は、きらきらと夕日を浴びて、消えていく。

知っとったよ。わたし。
おねぇちゃんて、呼ばれることが誇りで、嬉しくて、でも。
たまには、褒めて欲しかった。
認めて欲しかった。

私には、あさちゃんがいた。
あさちゃんから、返される想いがあった。
でも、わたしは。わたしの妹は。]


 なぁ、おねぇちゃん。
 私がおるよ。

[岩の上に腰かけた、緋色の花嫁。
その、指先の硬い手を、取り上げる。
そっと撫でれば、怯えたように、震えた。]

 無理やり、終わらせちゃって、ごめんな。

[でも、“私たち”、おねぇちゃんやから。

そぅと囁くと、花嫁は、“本当に”微笑った。
見えない紫陽花が、揺れる。]


[例えば、誤って毒の葉を食おうとした時。
例えば、火の粉が木屑へ燃え移ろうとする時。
例えば、ひとりぼっちの寂しさが沁みる夜に。

私はあなたに寄り添い、護るでしょう。
そう、約束したから。

そんな私の目を通して、わたしもまた、村を見守るでしょう。
わたしは、あの岩の上から動けないけれど、きっと愛する者たちを、護るでしょう。


私たち、おねぇちゃんやから。


きゃらきゃらと、子供たちの笑い声が、木霊する。
紫陽花の“此方側”で、幼子たちが集って鬼ごっこをしていた。
彼らが大人になることはない。
彼らは、永遠に、私たちの可愛い妹、弟のままである。]


 

                     〜Fin〜


【人】 双子 朝顔

――まあ……たぶんな。
飴司の兄さんのいうとおりになるんやろけども。

[定吉の考え(>>14)を聞いて。

――微か、頷いて。そののち]

でも――……記憶は、残るやろ。
せや、兄さんたちの、記憶やな。

[いったん、息を、吐いて]

(15) migya 2019/07/20(Sat) 00時頃

【人】 双子 朝顔

……、言い切れる?

いや、いまはそうかもや。
でも、何十年か年取って、そんあとで。
村で昔、こんなことあって――……、なんてぽろっとして。

――そんななったら、たまらんわ。
ゆうちゃんに、朝は幸せになるて、約束したんよ。

[だから、と]

今日のことは――ぜんぶ、神隠しとして忘れてほしいわ。

――でなければ、なんや……。
何がどうなっても――朝を、養って守ってくれるか、やね。

[やらかした者の身内が"身内"なら、晒し者にはすまいし...]

(16) migya 2019/07/20(Sat) 00時頃

【人】 双子 朝顔

――ま、冗談や、冗談……。
でも、今回のこと、忘れてほしいんは、確かや。

[肩を竦めて、二人を見遣り]

朝の眼が黒いうちに――いや、耳が聞こえとるうちにな。
呪いとかなんとかでゆうちゃんの名前が出たらな、したら。

――覚悟しといてな。

[ぽそっと、漏らした*]

(17) migya 2019/07/20(Sat) 00時頃

【人】 座敷守 亀吉

……朝顔ちゃん

[>>9困り眉で少女を見つめる。
其処に恐れはなく、
ただ、申し訳なさと、
一滴の悔恨があるばかり。
誰のものとも知れず、
誰のためとも知れず、
亀吉自身も置いてけぼりだ。]

……、終わり

そう、みたいやな。

[薄く欠けていく紫陽花のかけらを掌に、わずかな風に運ばれ消えた]

(18) azuma 2019/07/20(Sat) 00時頃

【人】 座敷守 亀吉

……、幸せに、て。
そんな、謂われても、

……何が何やら、やけど……
夕顔ちゃんが、
やさしいこ、謂うのは…間違いないと思うし…。

[>>10>>11 感情の行方を決めかねる。
小さな手掛かりに駆けてきて、
夕顔の名を叫んだのに
ことが終わってどうすればいいのかもわからない情けなさ。
せめて、いま、この手を伸ばすことができるところは、と、さっきかけらを掴みそこねた白い指先がさまよう]

(19) azuma 2019/07/20(Sat) 00時頃

【人】 座敷守 亀吉

……、んな、そんな、
そんなん、あかんやん、
言えんわ、無理やろ、嘘やん、だって

…双子かて、違うやろ、
違う、…夕顔ちゃんは夕顔ちゃんで、
朝顔ちゃんは、朝顔ちゃんやん…

[首を横に振る。
それから>>13定吉の方を見て、またも、困り眉。]

……、そうやな。
でも、なんか、方法…あるんちゃうか…

(20) azuma 2019/07/20(Sat) 00時頃

村の更新日が延長されました。


稲荷のお告げ (村建て人)

ソッ…(紫陽花のかけらが降り注ぎました)

(#3) 2019/07/20(Sat) 00時半頃


【人】 飴師 定吉


あー、そっちの方か。
なるほど、な。
残っとる村人も、何があったかは知りたがるわな。

[駐在さん云々ではなく、村に対しての説明なら。
確かに神隠しの話として通じるものもあるので。]

(21) uyuki 2019/07/20(Sat) 00時半頃

【人】 飴師 定吉

……。

俺はそもそも、夕ちゃんがどう関っとるかも知らんし。
目の前で消えたのだけが事実や。
憶測での説明とかはようせえへんな。

[>>16 黙っているという意思表示で
朝顔に応えつつ、亀吉の様子を見る。]

>>20
亀吉は俺よりなんや色々見えてるみたいやから複雑やろうなぁ。
「言わぬが花」って事なんやろうけど。


……あれ?養うって、朝ちゃんとこのお父さんお母さんって…
…うわ…もしかしてそういう事なんか!?

[うわぁ…ともう一度呟いて、天を仰いだ。]

(22) uyuki 2019/07/20(Sat) 00時半頃

【人】 座敷守 亀吉

[>>14 定吉の言葉は地に足の着いたもっともなこと。
書きつけられた物語よりも真に迫る。
土砂崩れの事を聞けば、あの日の事を思い出して目を伏せた。

──あの時に比べれば、
どこか天上を思わせる花の群れに
明るいばかりの空、
悲鳴も上がらぬまま消えていく様は
静かすぎて、逆に恐ろしい。]

……せやな。

神様、が、どっか、隠したとしても
……僕らには、わからんの……。

……たえちゃんも、
雷門さんも………、定吉が見たっていう、もぬけの殻の家の人も…

……、夕顔ちゃんも────

(23) azuma 2019/07/20(Sat) 01時頃

【人】 座敷守 亀吉

[いまだはっきりと
朧と芙蓉が消えたとは認識できていなくて。
まだ探すように視線がさまよう。

だって、さっき、藤の香りがしたのだ。
もしかしたら芙蓉の持つ薬の香りだったかも。

そうしてさまよう目が、不意に。
>>*4 笑う誰かを幻視した。
瞬きすれば消えてしまう、
水面に揺れる陰よりはかない、誰か。]

────

[僅かに目を瞠る。揺れる梢の葉擦れの音に、鈴を鳴らすような微かな笑い声。]

(24) azuma 2019/07/20(Sat) 01時頃

【人】 座敷守 亀吉


……、

……神隠しとして、忘れる。
…いや、

忘れることは、できん、かな。
覚えとくけど、謂わん、とかじゃ、あかん?

[>>16少しだけ、困ったように笑う。]

……、──、

[はた、と一度瞬いて。
定吉の声に>>22ええと、と困ったような口籠り。]

(25) azuma 2019/07/20(Sat) 02時頃

【人】 座敷守 亀吉

……そういうこと、なんやろな。
皆、……おらんくなったなら、
やるしかないんや、一緒に、頑張る。

知ってるで、こういうの、ええと
「共犯者」とか、言うんや

[と、小さく笑って。]

…言わぬが花、って定吉の謂うた通りやし
折角やから、ちゃあんと、
あの紫陽花よりきれいに、
花咲かさんと、なあ…。

せやから、うん。……一緒に行こか。

[と、呟き、そっと手を差し伸べたのだった*]

(26) azuma 2019/07/20(Sat) 02時頃

【人】 双子 朝顔

[――差し出された手>>26を、前に。
ほんの少しだけ、胸がちくりと痛んだ。

こんなことにならなければ。
たぶん、他の誰かが握っていただろう手。

だけど、いまの私は、ひとりでは生きられないから。
不幸と無力を武器にしてでも、手を伸べてもらう必要があったから。

この手を握っても、後悔は、きっと、しない。
でも、己の卑劣を忘れることも、きっと、ないだろう]

――色々、覚えるわ。
ゆうちゃんみたいには、いかんやろうけど。

[ほんの僅かな間のあとで。きゅっと、手を握った*]

(27) migya 2019/07/20(Sat) 19時半頃

【人】 子守り 日向

ええんです…もうええ(>>5:+19)

[声には寂しげな泣き笑いの衝動が混じる。
少女の眼下に映し出される光景(>>27)は、その衝動でしか表現できそうになかった。幸せになってほしい。そう少女は心から思う。けれど]

もう…覚めてほしい。
もう…終わってほしい。こないな夢は見とうない……

もうええ………

[望みが叶ったのか、
薄れ行く意識の中で少女はふと気が付くのだった。
こうやって御伽噺に出てくる祟り神とは、生まれるのだ。
寂しいとは、なんと、恐ろしいのだろうと… **]

(28) mononoke 2019/07/20(Sat) 20時半頃

【人】 飴師 定吉

このままやと、夕方がすぐきそうやな…
二人とも、一旦下山して戻ろか。

花を咲かせる為にも、しっかり育って根を張ってかないかんから、な。

[>>26>>27 手を繋ぐ二人を穏やかな表情で眺め、空を見る。]

………あれ…??

[何故か自分たち以外にも気配を感じ、驚いて瞬きをするが。>>28

見えるのはただ、
黄昏時が近づく空と森の木々だけだった。*]

(29) uyuki 2019/07/20(Sat) 22時頃

【人】 座敷守 亀吉

……、うん、覚えよ。
僕もなあ、覚えてないこといっぱいあるけん
体力はあんまないけど、
頑張るわ。

…大丈夫やって、
夕顔ちゃんも、見守ってくれてるはずやん。

[そっと、間をあけて握られた
細くて小さな手をもう一度握り返す。]

……、ほんま、
日向ちゃんに世話になってばっかりやったから、いちから勉強しなおしやわ…

(30) azuma 2019/07/20(Sat) 22時頃

【人】 座敷守 亀吉

…うん、山降りて、
残ってそうな人、探せたら、さがそ。

……、せやなあ。
定吉に、色々教えてもらわなあかんかも。

[>>29にこり、と笑って、
それからふと。]

……定吉?

[首を傾ぐ。
ふと、胸の痛むような気配があって。
けれど、其処に手を伸ばすには、
もう、つないでしまった手があって。]

(31) azuma 2019/07/20(Sat) 22時半頃

【人】 飴師 定吉

なんやろね。
今、俺ら以外に知ってる誰かがおったような
そんな錯覚してもうて。

んー…亀吉が見えてへんかったら、
多分なんもないんやろ。うん。

[>>31 暫く怪訝そうに首を捻っていたが、
そう結論付けてすまんなと笑ったのだった。*]

(32) uyuki 2019/07/20(Sat) 23時頃

【人】 双子 朝顔

山降りたあと、探して回る体力、残ってはるの?

[そう、混ぜっ返して>>31]

冗談ともかく、探すにしても、日ぃ暮れてもうたらね……。

[どうかなあと、呟いて]

……色々か、ううん。

まずは、お米の炊き方やろか?
ごはん食べれへんと、なんも始まらへんしね。

[意識して、笑みながら]

(33) migya 2019/07/20(Sat) 23時頃

【人】 双子 朝顔

ん……どしたん?

[二人の様子>>31,>>312に、小首を傾げ]

――知った誰か?

[聞いて、瞑目する]

――……ゆうちゃんがな、消える前の、最後にな。
"いつだって、傍におるから"――って、言うてたんよ。

だから、きっと、それはゆうちゃんや。
ゆうちゃんが、見守ってくれとるんよ……。

[僅かに潤んだ声色で呟いて、繋いだ手に、力を籠めた。

――事実を知っていたら、そんな、火に油を注ぐことはしなかったろうけれど*]

(34) migya 2019/07/20(Sat) 23時半頃

【人】 飴師 定吉

そうか。
夕ちゃんは、神隠しに逢った後でも
ずっと朝ちゃんと一緒におってくれるんやね。

………行こうか。
二人はどうする?亀吉の通った道ってどっちやったかな。

少し下に芙蓉はんもおるから、合流して麓まで行って。
後、俺は隣町の駐在さんとこに寄って
…忙しくなりそうやわ。

[定吉視点では、神隠しにあったかもしれないのは朧だけだったので。
芙蓉が不在で先に下りたと思っていたら、
実は行方不明と知りうろたえたのはまた後の話。

二人の先に立ち、村へと戻る選択をしたのだった。**]

(35) uyuki 2019/07/21(Sun) 00時半頃

【人】 座敷守 亀吉

……もしや
消えてしもうた誰か、やろか…

[>>32 定吉の言葉に悩む]

……いや、
僕は、…その。
多分、夕顔ちゃんに憑いてた誰か以外は、ちゃんと感じられへん……

だって、…ほんまにあった力は、
……長らくの時を経て、
なくなってしもうたんやろうから…

……僕に、信じられているような力はないねん…

[悲し気に呟き、ぎゅう、と朝顔の手を握りしめる。]

……でも、今を生きてくことは、できると思うから。

(36) azuma 2019/07/21(Sun) 01時頃

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0回 (5d) 注目
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