人狼議事


307 【突発R18】夏の終わり・宵越の一夜

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【赤】 逃亡者 メルヤ

[夜にここで優を待つ、意味。>>*18
もうそれが分からない子供ではない。]

こ、この格好で?

[ぱしぱしと目を瞬かせる。
それってどこの家でもそうしてる――訳はないことくらい分かるが、こくりと頷くことで返事をした。
恥ずかしくても、優が望むなら、そうしたい。
ただそれだけの気持ちだった。]

(*21) saiki 2020/09/21(Mon) 04時頃

【赤】 逃亡者 メルヤ

[この前、避妊具の付け方は見せて貰ったから。
今回は自分が着けてあげることになるのかと覚悟をしていたら、そういうわけではなかった。
ちょっとだけホッとする。
あの時はいっぱいいっぱいで、やって欲しいと言われてもうまく出来る自信がなかったのだ。

そっと優の手に手を添えて。
薄いゴムを、昂りに被せていく。
自分の中に迎える準備をしているのだと思えば、じんわりと下腹部が濡れるような錯覚に囚われた。
いや、気のせいではないのかもしれない、けれど。]


え、あ……っ、上って、そんな、

[そうして抱き寄せられて。
戸惑いながらも言われるまま、膝立ちから太腿を少しずつ開き、下ろしていく。
くちゅりと花弁と先端がくっつく音がして、彼に支えられている腰が震えてしまった。]

(*22) saiki 2020/09/21(Mon) 04時頃

【赤】 逃亡者 メルヤ

[自分で動くのは、初めてで。
腕を伸ばして優にしがみ付きながら、勇気を振り絞るようにして、ひとつ息を吐く。]

や、やってみる……っ、んあっ

[それより先に花弁が擦り上げられる。
ぬるついた昂りに花弁は開かれるのに、その奥に突き入れられるのではなく、先端は花芽を押しつぶすように。
ぞくぞくと気持ちよさが背筋を駆け上っていく。]

あ、あ……っ、こんな、感じ……?

[ぎこちなく自分からも動いてみれば。
おそるおそる、より当たりやすいように腰を寄せ上下に揺らせば、下腹部同士が密着し、昂りの熱も、彼の体温もより感じられた。

自分が、彼のものを濡らしている。
ひびく水音がそれを教えるようで羞恥を高める。
それでも動くのをやめない、やめられないのは、彼のためか、自分が気持ち良いからか。]

(*23) saiki 2020/09/21(Mon) 04時頃

【赤】 逃亡者 メルヤ

[この体勢だと常に優の顔が近くにあるから、少し見上げれば目があって、潤んだ瞳に彼を映しこむ。
時折眉根が寄るのは快楽に耐えるためだ。
そして、ほんの少し――これじゃ足りないと思いはじめている自分に戸惑ってしまっているため。
この前貫かれたのを思い出し、まだ迎え入れてもいない内壁がざわめいている。

優の言葉を聞きながら腕の中で身を震わせ。
口付けで熱くなり始めた吐息を伝えて。
どれほど経ったか、むずがるように腕に力がこもる。
その頃には花弁は蜜を滴るほどに溢してしまっていた。]

っ、ふ、……

[幾度か言い淀んで。
唇を震わせては閉じてから。]

わたし、大丈夫だから。
優さんの……、それ、…………っ、もう、

[これ以上言えなくて。
ぎゅうと身体を押しつけて、肩口に顔を隠した。*]

(*24) saiki 2020/09/21(Mon) 04時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

―宵越しの深夜・早希と― >>57>>58

[アイスを口にする早希と隣同士。
少しひそめた声で、穏やかに言葉を交わし合う。]

そっかぁ。
島の外だと、学校に何百人も生徒がいたりするんだよね。
仲良しの友達作るのも大変そう……かも。

[女の子らしくお洒落な子も多そうだ。
早希は素のままでも可愛いと思うが、周りに合わせないわけにはいかなかったのかもしれない。
それでもやはり、どこか輝いても見えたけれど。]

早希ちゃんなら、これからも、きっと大丈夫だよ。

[無責任な!と言われたりして。]

都会のどんな子だって、あんな高いところに登れないし、飛び降りられないだろうし。
私にとって早希ちゃんは最強だもの。

(61) saiki 2020/09/21(Mon) 04時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[自分へのカエル100匹はトラウマものだとは思うが、あれをわざわざ用意しただろう早希に驚きすぎて、なんとなく良い思い出ですらある。
その辺は口には出さないで。]

……時々強がってないかなーとか思ってたけど。

[くすりと悪戯っぽく目を細めて。]

私、都会に出た早希ちゃんのこと、時々考えてた。
どうしてるかなって。

渡くんとか、心配してたんじゃないかなぁ。
瑠璃ねぇも、かな。

[早希を見て、微笑む。]

(62) saiki 2020/09/21(Mon) 04時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[問われたことには。
窓の外の夜空を見上げてから、ぽつりと。]

島の生活……ちょっとしんどかったんだ。
出ていきたいって、少し思ってた。

[不思議なほど素直に言葉が溢れていった。
早希が今村に住んでいないことと、なにより、彼女がなんてことない様子で聞いてくれたおかげだった。]

でも、ね。……今夜で、変わった。
島に居たい理由ができたよ。


宵越し、来て良かったなって、おもう。
早希ちゃんは、――どうだった?

[彼女の首元の赤い印。
それが彼女にとって良いものであることを願いながら。*]

(63) saiki 2020/09/21(Mon) 04時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

―宵越しから数日後―

[色んな意味で慌ただしくなった日々。
それでも、優と夫婦になることが村中に知れ渡る前に、自分の口から伝えたいなと思って。

優にも予め伝えておいただろう。
宵越しから数日後、本格的な引越しの前、お礼兼手土産の袋を抱えて瑠璃の家を訪れることにした。]

ごめんください。

[ベルの音を鳴らして。
瑠璃が出てきてくれたなら。]

あの、ちょっと、お話ししたいことがあって。
いえそれより先に、……この前の宵越しでは引率してくれて、ありがとうございました。

[ぺこりとお辞儀をする。]

(64) saiki 2020/09/21(Mon) 16時頃

【人】 逃亡者 メルヤ


これ、良かったら。
あまり上手く焼けなかったけど……。

[差し出した袋の中にはクッキーが入っている。
早朝台所を借り、ここ数年ご無沙汰だったお菓子つくりなんてものに挑戦したのだ。

宵越しの前、島を出たいと零した時。
それよりもどこか晴れやかで柔らかな表情を浮かべ、瑠璃へと笑っているだろう。*]

(65) saiki 2020/09/21(Mon) 16時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

―次の週末― >>59>>60

[本格的な引越しは青空の広がる日になった。
優のそば、軽ワゴン車の隣で眩しげに目を細める。

荷運びは、優の妹である成海も、手伝ってくれるらしい。
遠慮がちながらも嬉しげに礼を言う。
後部座席に座ると、ガタゴト道を走る音と共に、運転席と助手席、兄と妹の会話を耳にして表情を緩めていた。
なんだか聞いているだけで心がほかほかする。

大好きな人と、その家族。
仲良さそうなのって素敵だなと思うのだ。]


……え、健一兄さん?

[そうして成海の口から飛び出たのは予想外の名前。
きょとん、と目を丸くする。

面白そうに語られ始めた様々な過去の顛末を、表情をころころさせながら聴くことになるのだった。]

(66) saiki 2020/09/21(Mon) 17時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ


そんなことがあったんですか。
全く知らなかった……。

[そう、自分はあの兄のことを殆ど知らない。
話しかけられたら怖いと、苦手だと思うばかりで、返事をするより早く逃げたいばかりだったから。

成海の語る兄は、なんだか少し親しみやすく感じた。
すぐに彼への印象は変えられないかもしれないけれど、これから先への希望が見えた気がした。]

成海さん、ありがとうございます。
教えてくれて。

これから……少しずつ。
兄とも話していけたら……いいな。

[ほんのり眉を下げて微笑む。
関係上は自分が義理の姉になるのかもしれないが、年上の彼女のことを姉のように慕い始めていた。**]

(67) saiki 2020/09/21(Mon) 17時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

―数日後― >>68

[瑠璃に、良いこと、と言われて。
素直にこくりと頷いた。]

瑠璃ねぇに、私から伝えたかったの。

[お世話になってきたお姉さんだから。
そして、彼の、優の大切な幼馴染なのだと思っているから。

ほんの少し言葉に迷ってから。]


私、優さんと、家族になれることになりました。

……えっと、結婚、……します。

[実は結婚の2文字が気恥ずかしくて。
耳まで真っ赤になっていく。
結局、なんとなく締まらない報告となったのだった。*]

(69) saiki 2020/09/21(Mon) 23時頃

【赤】 逃亡者 メルヤ

―初めての夜― >>*29->>*32

[自分の身体を支える腕をちらりと見遣る。
一見細身なのに力強い優に、自分は軽々と支えられている――くすぐったいような、胸がきゅうとなるような。
優にしがみ付く腕に力を込め、肌を寄せて。

挿れる、という言葉に頷く。
全く嫌な訳じゃないのに、どこか不安げな表情を浮かべてしまったのは、初めての痛みを思い出したからというだけではない。
気持ちよさが、ちょっと、こわいのだ。

でも、大丈夫と知っているから。]

この体勢で……? っ、んん……っ、ふ、ぁ

[少しずつ埋まっていく熱。
内臓が押し上げられる感覚さえするようで、細く息を吐く。
まだまだ慣れない狭い内壁を広げられ、貫かれるのは苦しくもあるのに、心は満ち足りていくのだ。

下腹部同士がくっ付けば。
胎の中では、昂りの先端が押し当てられる。]

(*33) saiki 2020/09/22(Tue) 00時半頃

【赤】 逃亡者 メルヤ


っ、あう……っん、

[そして腰を揺らされ、身体を震わせる。
自分の体重がかかっているせいで衝撃が大きくて。
中が少し擦れるだけで、びくびくと反応してしまう。]

あっ、ぁ、っ……

[まだ自分からは動く余裕はなかった。
優に翻弄されるので精一杯で――しかし少しずつ、ゆるやかに腰は動き、彼に合わせ始めるだろう。

全部中におさめたら、くちゅんとぶつかる音が響く。
それがなにより恥ずかしく感じられた。
部屋の外に聞こえたりしないか、一瞬心配になる。]

たいめんざい?

[鸚鵡返しにしながら。
こういうのって名前があるんだ、と呟いた。]

(*34) saiki 2020/09/22(Tue) 00時半頃

【赤】 逃亡者 メルヤ

[優の顔を見つめる。
彼が浮かべている表情は優しい兄のものではない。
それを知ると胸の奥が熱くなる。

どこか愉しそうに胸元を弄られ、きゅうと中を締め付け、何も隠すことなく気持ち良さげに表情をとけさせる。
彼の手はどこまでも自分の身体を素直にさせて、快楽に落とそうとしてしまうのだ。
抵抗する手段なんてないし、なくていい。]


……これから、もう少しは大きくなるかなぁ。

[なんて。
自分の胸元を見下ろして呟いたりもしたのだけれど。

優が触れてくれるなら、これでいいのかな。]

(*35) saiki 2020/09/22(Tue) 00時半頃

【赤】 逃亡者 メルヤ

[彼の指が行き着いた、蜜に濡れた場所。]


あ、そこ、だめ――きもちいい、から……やぁ…ッ

[話す余裕も花芽を刺激されればなくなってしまい――手でしがみ付き、太腿を震わせながら。
お腹の中、あつい、とうわ言のように。

奥を突かれるたびに高い声が唇から零れた。
全部の気持ちよさが、重なり合って、あふれそう。*]

(*36) saiki 2020/09/22(Tue) 00時半頃

【赤】 逃亡者 メルヤ

―初めての夜― >>*37->>*42

[優が幸せだと言ってくれるのが、嬉しくて。
“俺の“という言葉に、心臓がとくりと弾んでしまう。

快楽に背中を弓なりに逸らせば、まだ控えめなふたつの膨らみが優の胸元に押しつけられることもあったろう。
彼が育ててくれるならば、体型も変わっていきそうなんて、擦れ合う胸元を意識しながらそう思う。

そして。

優のように、そこから子供を産むとまでは思考が行きつかないが――じつは彼と結婚すると意識した時、すぐに考えたのは子供のことだった。
優と新たな家族を築いていける、ということだった。

いつか、ふたりで。
赤ちゃんがやって来ますようにって願いながら、この行為をする日も来るんだろうなと。
そう想像する心はほんのりあたたかい。]

(*43) saiki 2020/09/22(Tue) 13時半頃

【赤】 逃亡者 メルヤ

[弱い花芽を指摘され、かぁ、と頬を赤くする。
宵越しの夜に優に開発されてしまったところ。
この前ひとりでお風呂に入った時触ってみたら、刺激はあれど、彼が触れるほどの快感はなくて。
優がしてくれるのじゃなきゃダメなんだって感じたのを思い出させられる。]

うん、……っ、優さんが、触れるから、

[だからなの、と。
ちいさく囁いたことだろう。]


ふぁっ、あ、

[布団に背中から倒され、中のものが角度を変える。
覆い被さられる圧迫感さえ快楽に繋がって。
震える爪先がシーツを蹴ろうとするのだけれど――それは叶わず、急にふわりと宙に浮くものだから、目を瞠ることになる。]

(*44) saiki 2020/09/22(Tue) 13時半頃

【赤】 逃亡者 メルヤ


――っ、や、なに、

[下半身をひっくり返されたみたいな体勢。
あられもない場所を優の眼前に晒すことになると、顔を真っ赤にして足をばたつかせようとするも、彼の次の動きへの障害にはならなくて。]


ッッ、ひゃぁあっ――あッ、ふ、

[熱い昂りが深々と埋め込まれていく。
経験したことのないような、奥の奥まで。
本能的な恐ろしさと驚きに内壁は激しく収縮して彼自身を包み込み、見開いた両の瞳からは涙がこぼれ落ちる。

身体の中があつい。
繋がれた手に助けを求めるみたいに力を込めて。
口付けながら、ゆうさん、と呼ぶ。]

(*45) saiki 2020/09/22(Tue) 13時半頃

【赤】 逃亡者 メルヤ


ん、んッ、――奥、おかしく、なる……!

[とんとんと押され続けて。
鈍かった感覚が少しずつ変わってくる。
じわじわ身体に広がっていく熱さに浮かされていく。

身体の全部を、優に委ねる。
そして、彼だけを求めた。

抱き寄せられ、彼の吐く息の熱さを近くに感じ。
気持ち良くなってくれている、興奮してくれていることに心満たされ、自身の限界もまた近くなってくる。

何度も名前を呼ぼう。
そして彼の顔を見たくて、必死で目を開けた。

表情を目に焼き付けたくて。]

(*46) saiki 2020/09/22(Tue) 13時半頃

【赤】 逃亡者 メルヤ

[身体を震わせたのは、ほぼ同時。
胎の中の熱がびくびくと動くのを感じる。
ゴム越しでもそれはありありと分かって、まるで搾り取るみたいにきゅうきゅうと締め付けては、びくん、と身体全体が震えた。]


………っ、ぁ、…ぁ、

[多幸感をともなう絶頂から降りてこられない。
彼が動きを止めたとしても、穏やかな波のように押し寄せる快感はなくならず、零れる涙が止まらない。

本当はこのまま意識を飛ばしそうだったけれど。
どうにか瞼を上げて、涙で霞んだ視界に優を映し出す。

優はどんな表情をしているだろう。

とくりと、心臓が跳ねる。
無防備な心が彼のことだけでいっぱいになる。]

(*47) saiki 2020/09/22(Tue) 13時半頃

【赤】 逃亡者 メルヤ



――、ゆう、……

[たくさんの思いを込めて、名を呼んだ。
泣きながら微笑んだ。

このひとが、好き。

もう結婚したというのに、今更のように改めて。
夫婦になってからも“恋“をする。

愛してる、はまだ言葉にできなくて――頬が更に赤くして、繋いだ手を引っ張り、自分からキスをねだった。
わたしの旦那さん、と幸せそうに呼んで。*]

(*48) saiki 2020/09/22(Tue) 13時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

―宵越しの深夜― >>70>>71

[早希が、良かったじゃん、と言ってくれるから。
じんわりと嬉しそうに表情を緩める。

早希の語る都会の生活は大変そうだったし、そこに至るまでの村の生活でも色々あったのだろうと察せられた。
謝罪の言葉には、そっと首を振る。
それでも彼女はここに来て、共にキャンプの時間を過ごし、今もこうして隣り合って話してくれている。
それが嬉しいなと思う。]

そっかぁ、早希ちゃんも一緒なんだね。

[変わった、という彼女の顔は明るいものか。
そっと見上げて微笑む。]

早希ちゃんも、よかった。

[心の中があたたかかった。
ガキ大将な彼女も好きだったが――時々ついていけなかったり泣きべそかかされたりもしたけれど――、今の彼女も好きだなと思う。
誰かを想っているみたいな、表情。]

(74) saiki 2020/09/22(Tue) 14時頃

【人】 逃亡者 メルヤ


あ、流星?
うん、また話そうね!

[何か思い出したかのような早希に笑って手を振る。
宵越しを過ごした相手と約束をしたのかな。
というか、相手って、限られて――。]

っ、え? な、それ、

[優兄の感想、とは。

ある意味当然なのに、思いっきり色々バレていることを今更認識し、一気に真っ赤になると。
冷たい飲み物を一気飲みし、早希を見送ったのだった。

最後に爆弾、さすが早希ちゃん。
ふと昔の彼女の姿が脳裏を過った。**]

(75) saiki 2020/09/22(Tue) 14時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

―数日後:瑠璃の家― >>72>>73

[祝福の声に、嬉しそうに。
そして少しだけホッとしたように表情を緩める。

瑠璃が祝ってくれないのではと思っていたわけではないが、ほんのり、緊張がなかったわけじゃなかった。

彼女にとって優は大切な幼馴染なのだろうし。
長い付き合いの中で色々あるのだろうし。

でも、姉のように慕ってきた彼女は、
自分を祝う言葉をくれた――心がぎゅっとする。]


あっ、結婚式!

[そういえば引っ越しなどで精一杯で、式を挙げることについてあまり考えが及んでいなかった。
自分は彼と共にいられることが第一だったのだ。]

(76) saiki 2020/09/22(Tue) 14時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[呼んでね、という言葉に勿論と肯く。
真っ先に招待状を送ろうと決定したのだった。]


瑠璃ねぇ、ありがとう。

[勉強を教えてもらっていたあの頃から数年が経ち、お互いに様々な変化があったのだろう。
けれど、同じように素直に礼の言葉を伝えた。**]

(77) saiki 2020/09/22(Tue) 14時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[高鳴る鼓動をどうにか押さえつけて。
ドレス姿に、慣れないヒールの靴で彼の元へと進む。
気を抜くと転んでしまいそうで。
でも手を取られたら、それだけで不安定な気持ちは掻き消えて、ただただあたたかな想いだけに満たされる。

名前を呼ばれて、優を見上げる。
ベール越しの黒い瞳。
それが自分を見つめてくれるのが、何よりも好き。

タキシードもとても似合っていて素敵だけれど。
結局のところ、優ならばなんでもいいのだと思う。]


うん、――誓います。

[ふわりと笑った。

一歩を踏み出す、優と一緒に。**]

(80) saiki 2020/09/23(Wed) 00時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

―宵越しから、数年後―

[春の日の朝。海の見渡せる高台。
両親のお墓から少しだけ離れた大きな木の根本。

定期的に訪れては、朝のひとときを此処で過ごす。
それは優と結婚してからも変わらない。
今朝もまた、幹に寄りかかりながら座って、書き終えたばかりの便箋を読み直していた。]

早希ちゃん、どうしてるかな。
瑠璃ねぇと会ったりしてるんだっけ……。

[手紙は瑠璃と早希に宛てた2通。
宵越しから時折、季節が変わったり行事が終わると、なんて事ない内容のものを送ったりするようになった。

早希宛のものには、渡に頼んで一言添えて貰った。
さてどんなことを書いてくれたのか。
微笑みながら確認して、よし、と鞄に仕舞い込む。

そろそろ時間だ。]

(85) saiki 2020/09/23(Wed) 06時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[立ち上がれば、潮風にスカートが舞い上がる。
今日が最後の制服だった。

すでに結婚している自分だが、卒業のこの日は何か、節目のようにも感じられていた。]


よかった、少し風はあるけどいい天気で。

[崖のギリギリに立ち、春の風に目を細める。

空と海の色。その間。
もう何度も何度も探してきたものだから、目的の存在はすぐに目に飛び込んでくる。

じんわりと笑顔が浮かぶ。]

(86) saiki 2020/09/23(Wed) 06時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[瞳に映るのは一隻の漁船。
そこにいるのは――たった1人の特別なひと。

きっと数年後には、何人かの子供の手を引いて、ここから船を眺めることもあるのだろう。
あれにお父さんは乗っているんだよって。
1人目はそう遠くない未来だと良い。
卒業したらって、自分から彼にお願いしたのだから。]



―――― 優さん、おかえりなさい!


[聞こえなくても声を張り上げて最愛の人の名を呼び、手を上げて大きく振った。

海から、私の元へと帰ってきてくれること。
それを毎日信じ続ける。

心と身体を通わせたあの夜から、それは変わらない。
これからも、ずっと。**]

(87) saiki 2020/09/23(Wed) 06時半頃

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