人狼議事


307 【突発R18】夏の終わり・宵越の一夜

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― 初夜 ―
[ 避妊具越しに感じる熱く柔らかな弾力。
 擦り合わせて動くうちに滑る感触が加わって、気持ち良さが大きくなる。それを生んでいるのが小柄な恵瑠の身体だと意識すれば尚更のこと。
 怒張を押しつける圧力に抗するように、優の雄肉は一段と漲りの度合いを増していった。]


 ん……そう、そんな感じ。
 気持ちいい、ぞ……恵瑠。


[ 粘着質な水音が高まっていくに連れて呼吸が少しずつ荒くなる。快感の程を示すように恵瑠を捉えた手にも力が籠っていった。]


[ 見つめてくる彼女の瞳。
 眉が時おりきゅっと寄せられるのを見ながら、
 微細に起こる反応を肌で感じとる。]


 ああ。
 ………… どんな、 感じ?


[ 言い淀む彼女の様子を見守り、やがて届いた声。
 肩口に押しつけられたその頭を見やって、
 恵瑠の身体を少し持ち上げるようにした。]


 
 そんなら、挿れるぞ。

[ 屹立した先端はしっかりと蜜で塗され、入り口に押し当てればぬるりと花弁を開かせていく。肉傘で彼女の体重を受け止めるようにして、ずず、と受け入れさせていった。]

 …… っ …… 、 ふ……ふっ……。

[ 雄の幹全体が包み込まれ、締め付けてくる甘美な刺激に息を洩らした。初めての時よりも柔らかく、だがまだ慣れきらない初々しさを残した感触。
 繋がったまま一度ゆるりと腰を揺らし、
 粘膜同士が触れあう感覚を味わい、囁いた。]

 動いても、大丈夫か?
 恵瑠からも動かしてみても、良えぞ。

[ 彼女の背中へ手を移して抱きしめると、おもむろに律動を始めていく。最初は奥の部分で小刻みに、それから徐々に動く範囲を広げていくように。]


[ やがて律動のペースが安定してくれば、恵瑠の背を抱くのは左手のみとなり、空い右た手は彼女の前面へと向かっていく。]

 対面座位、というのな。これは。
 それで――
 
[ にや、と笑って小ぶりな乳房を撫で上げる。
 下から上へ包むように。
 左胸の頂きを指の腹でふるりと弾いて、
 右胸の飾りはこりこりと摘まむようにした。]

 押さえつけて。動けんようにして、
 恵瑠を犯してしまうのも、良いものやが。
 こうやって愛し合うのも、良えな。

[ 目を細めると右の手を下の方、二人が繋がった箇所へ進めた。中指を宛がう先は交わる間に蜜で濡れた花芯。]

 ほら。
 恵瑠の感じる所も、苛めてやり易かろ?

[ 情愛で包んだ嗜虐心を覗かせつつ、擽るように震わせては奥を突く。そうしてまた振動を強めて弄り立て、幼い新妻の反応を愉しんでいった。]*


【人】 逃亡者 メルヤ

―数日後― >>68

[瑠璃に、良いこと、と言われて。
素直にこくりと頷いた。]

瑠璃ねぇに、私から伝えたかったの。

[お世話になってきたお姉さんだから。
そして、彼の、優の大切な幼馴染なのだと思っているから。

ほんの少し言葉に迷ってから。]


私、優さんと、家族になれることになりました。

……えっと、結婚、……します。

[実は結婚の2文字が気恥ずかしくて。
耳まで真っ赤になっていく。
結局、なんとなく締まらない報告となったのだった。*]

(69) saiki 2020/09/21(Mon) 23時頃

―初めての夜― -

[自分の身体を支える腕をちらりと見遣る。
一見細身なのに力強い優に、自分は軽々と支えられている――くすぐったいような、胸がきゅうとなるような。
優にしがみ付く腕に力を込め、肌を寄せて。

挿れる、という言葉に頷く。
全く嫌な訳じゃないのに、どこか不安げな表情を浮かべてしまったのは、初めての痛みを思い出したからというだけではない。
気持ちよさが、ちょっと、こわいのだ。

でも、大丈夫と知っているから。]

この体勢で……? っ、んん……っ、ふ、ぁ

[少しずつ埋まっていく熱。
内臓が押し上げられる感覚さえするようで、細く息を吐く。
まだまだ慣れない狭い内壁を広げられ、貫かれるのは苦しくもあるのに、心は満ち足りていくのだ。

下腹部同士がくっ付けば。
胎の中では、昂りの先端が押し当てられる。]



っ、あう……っん、

[そして腰を揺らされ、身体を震わせる。
自分の体重がかかっているせいで衝撃が大きくて。
中が少し擦れるだけで、びくびくと反応してしまう。]

あっ、ぁ、っ……

[まだ自分からは動く余裕はなかった。
優に翻弄されるので精一杯で――しかし少しずつ、ゆるやかに腰は動き、彼に合わせ始めるだろう。

全部中におさめたら、くちゅんとぶつかる音が響く。
それがなにより恥ずかしく感じられた。
部屋の外に聞こえたりしないか、一瞬心配になる。]

たいめんざい?

[鸚鵡返しにしながら。
こういうのって名前があるんだ、と呟いた。]


[優の顔を見つめる。
彼が浮かべている表情は優しい兄のものではない。
それを知ると胸の奥が熱くなる。

どこか愉しそうに胸元を弄られ、きゅうと中を締め付け、何も隠すことなく気持ち良さげに表情をとけさせる。
彼の手はどこまでも自分の身体を素直にさせて、快楽に落とそうとしてしまうのだ。
抵抗する手段なんてないし、なくていい。]


……これから、もう少しは大きくなるかなぁ。

[なんて。
自分の胸元を見下ろして呟いたりもしたのだけれど。

優が触れてくれるなら、これでいいのかな。]


[彼の指が行き着いた、蜜に濡れた場所。]


あ、そこ、だめ――きもちいい、から……やぁ…ッ

[話す余裕も花芽を刺激されればなくなってしまい――手でしがみ付き、太腿を震わせながら。
お腹の中、あつい、とうわ言のように。

奥を突かれるたびに高い声が唇から零れた。
全部の気持ちよさが、重なり合って、あふれそう。*]


― 初夜 ―-

[ 確かめるように声に出すのは、つい先日まで全くの無垢だったことを思わせる。今でもその純真さは少しも損なわれていないように感じられ、そのことが優の欲情を一層高めていくのだ。]


 本当に可愛いな、俺の嫁さんは。
 恵瑠を俺のにできて、口で言えんくらい、幸せやぞ?


[ 見つめる表情がふわりととけて快楽の色を浮かべれば、彼女の胎内を満たした雄はどくりと膨らみを増していくかに感じられた。
 もっと強く彼女の中を味わいたい、そこに確りと自らの形を教え込んでやりたい、とでもいうように。]


 
 ……はは、胸か。
    しっかり、大きく、育ててやろて。
    たくさん揉んで、吸って。いずれ、もっとなあ。


[ そう言う念頭には妊娠した際の身体の変化があった。
 とはいえ当分の間、恵瑠に子を宿させようという考えを
 優は持ってはいなかった。
 新しい生活に馴染んでいく時間も必要だろうし、
 彼女自身が望むかどうかもあろうから。]

[ 何より、優と恵瑠とのこの関係はまだ始まったばかり。
 より深く親密な絆を作り上げてから、と思っていたから。
 いまそれらの考えを口にはしないものの、
 ごく近い内に恵瑠と話し合うだろう事柄であった。]



 ――ふふ。
    恵瑠は、ここ、弱いのう。

[ きゅっとしがみつく手に笑みを返し、
 震える反応を愉しみながら突き抉る。
 雄肉に伝わる快感は身体の中に重なり続け、
 優の吐息が熱く短いものになっていく。]

 ……恵瑠、っ……、っ、は……っ、

[ 律動の勢いをそのままに、上体を被せるようにして
 恵瑠の身体を布団へ押し倒した。
 盛かり立った欲望に衝き動かされて手を動かす。
 より深く、より激しく彼女の膣内を貪ろうと。]


 
 もっと、 ……っ 、 あつく、 して、 やる……っ 、

[ 両の太腿を抱えあげ、
 下半身を半ばひっくり返すような形にさせてしまう。

 高々と抱え上げた恵瑠の脚、宙ぶらりになった
 彼女の足先がばたつこうとも気に掛けず。

 一度腰を引いて突きこむと、優の体重を乗せた男根が
 花弁を深々と貫いていく。
 それまでの体勢とは違う急角度で濡れた肉の隧道へ
 穿ち入れ、最奥まで達していくのだ。]


 
 ――手。 繋いでやろ。
    下。 伸ばしぃ。

[ 最前からうわ言のように声を洩らしていた彼女にちゃんと届いていたかは定かでないが、優の手は恵瑠の両手をそれぞれ捉えた。秘唇を屹立で割り開き、責め立てながら優は彼女の唇をも奪おうと口づけを求めていく。]

 ―― はっ っ 、 ……っ、める、っ……っ、んっ、

[ 花苑も、口も、手も、恵瑠の全部を
 己の支配下に置くようにして律動を重ねればやがて、
 快感は頂点に達していこうとする。

 それが限界に達する前、
 しっかりと繋ぎ合わせた手の片方を離して
 恵瑠の背に差し入れ、抱き寄せて。]


 ――っ、 恵瑠 …… いく、 ぞ……ッ!


[ 短く声を洩らし、
 彼女の瞳をじっと見て。

 大きく一度腰を使った後、ありったけの欲望を
 熱に変えて吐き出していった。]**


―初めての夜― -

[優が幸せだと言ってくれるのが、嬉しくて。
“俺の“という言葉に、心臓がとくりと弾んでしまう。

快楽に背中を弓なりに逸らせば、まだ控えめなふたつの膨らみが優の胸元に押しつけられることもあったろう。
彼が育ててくれるならば、体型も変わっていきそうなんて、擦れ合う胸元を意識しながらそう思う。

そして。

優のように、そこから子供を産むとまでは思考が行きつかないが――じつは彼と結婚すると意識した時、すぐに考えたのは子供のことだった。
優と新たな家族を築いていける、ということだった。

いつか、ふたりで。
赤ちゃんがやって来ますようにって願いながら、この行為をする日も来るんだろうなと。
そう想像する心はほんのりあたたかい。]


[弱い花芽を指摘され、かぁ、と頬を赤くする。
宵越しの夜に優に開発されてしまったところ。
この前ひとりでお風呂に入った時触ってみたら、刺激はあれど、彼が触れるほどの快感はなくて。
優がしてくれるのじゃなきゃダメなんだって感じたのを思い出させられる。]

うん、……っ、優さんが、触れるから、

[だからなの、と。
ちいさく囁いたことだろう。]


ふぁっ、あ、

[布団に背中から倒され、中のものが角度を変える。
覆い被さられる圧迫感さえ快楽に繋がって。
震える爪先がシーツを蹴ろうとするのだけれど――それは叶わず、急にふわりと宙に浮くものだから、目を瞠ることになる。]



――っ、や、なに、

[下半身をひっくり返されたみたいな体勢。
あられもない場所を優の眼前に晒すことになると、顔を真っ赤にして足をばたつかせようとするも、彼の次の動きへの障害にはならなくて。]


ッッ、ひゃぁあっ――あッ、ふ、

[熱い昂りが深々と埋め込まれていく。
経験したことのないような、奥の奥まで。
本能的な恐ろしさと驚きに内壁は激しく収縮して彼自身を包み込み、見開いた両の瞳からは涙がこぼれ落ちる。

身体の中があつい。
繋がれた手に助けを求めるみたいに力を込めて。
口付けながら、ゆうさん、と呼ぶ。]



ん、んッ、――奥、おかしく、なる……!

[とんとんと押され続けて。
鈍かった感覚が少しずつ変わってくる。
じわじわ身体に広がっていく熱さに浮かされていく。

身体の全部を、優に委ねる。
そして、彼だけを求めた。

抱き寄せられ、彼の吐く息の熱さを近くに感じ。
気持ち良くなってくれている、興奮してくれていることに心満たされ、自身の限界もまた近くなってくる。

何度も名前を呼ぼう。
そして彼の顔を見たくて、必死で目を開けた。

表情を目に焼き付けたくて。]


[身体を震わせたのは、ほぼ同時。
胎の中の熱がびくびくと動くのを感じる。
ゴム越しでもそれはありありと分かって、まるで搾り取るみたいにきゅうきゅうと締め付けては、びくん、と身体全体が震えた。]


………っ、ぁ、…ぁ、

[多幸感をともなう絶頂から降りてこられない。
彼が動きを止めたとしても、穏やかな波のように押し寄せる快感はなくならず、零れる涙が止まらない。

本当はこのまま意識を飛ばしそうだったけれど。
どうにか瞼を上げて、涙で霞んだ視界に優を映し出す。

優はどんな表情をしているだろう。

とくりと、心臓が跳ねる。
無防備な心が彼のことだけでいっぱいになる。]




――、ゆう、……

[たくさんの思いを込めて、名を呼んだ。
泣きながら微笑んだ。

このひとが、好き。

もう結婚したというのに、今更のように改めて。
夫婦になってからも“恋“をする。

愛してる、はまだ言葉にできなくて――頬が更に赤くして、繋いだ手を引っ張り、自分からキスをねだった。
わたしの旦那さん、と幸せそうに呼んで。*]


 
 …… ん、 。

[ 満ち足りる、幸福感を伴う絶頂。
 身体の奥にあった熱を全て吐き出してしまっても、
 心の中からは温かな感覚が止めどなく涌き起こってきた。
 名を呼ぶ彼女を見つめて、頷いて。]


   愛しとるぞ、恵瑠。


[ 俺の嫁さん、と呟いて。
 微笑み、目を閉じて唇を重ねていった。]**


【人】 逃亡者 メルヤ

―宵越しの深夜― >>70>>71

[早希が、良かったじゃん、と言ってくれるから。
じんわりと嬉しそうに表情を緩める。

早希の語る都会の生活は大変そうだったし、そこに至るまでの村の生活でも色々あったのだろうと察せられた。
謝罪の言葉には、そっと首を振る。
それでも彼女はここに来て、共にキャンプの時間を過ごし、今もこうして隣り合って話してくれている。
それが嬉しいなと思う。]

そっかぁ、早希ちゃんも一緒なんだね。

[変わった、という彼女の顔は明るいものか。
そっと見上げて微笑む。]

早希ちゃんも、よかった。

[心の中があたたかかった。
ガキ大将な彼女も好きだったが――時々ついていけなかったり泣きべそかかされたりもしたけれど――、今の彼女も好きだなと思う。
誰かを想っているみたいな、表情。]

(74) saiki 2020/09/22(Tue) 14時頃

【人】 逃亡者 メルヤ


あ、流星?
うん、また話そうね!

[何か思い出したかのような早希に笑って手を振る。
宵越しを過ごした相手と約束をしたのかな。
というか、相手って、限られて――。]

っ、え? な、それ、

[優兄の感想、とは。

ある意味当然なのに、思いっきり色々バレていることを今更認識し、一気に真っ赤になると。
冷たい飲み物を一気飲みし、早希を見送ったのだった。

最後に爆弾、さすが早希ちゃん。
ふと昔の彼女の姿が脳裏を過った。**]

(75) saiki 2020/09/22(Tue) 14時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

―数日後:瑠璃の家― >>72>>73

[祝福の声に、嬉しそうに。
そして少しだけホッとしたように表情を緩める。

瑠璃が祝ってくれないのではと思っていたわけではないが、ほんのり、緊張がなかったわけじゃなかった。

彼女にとって優は大切な幼馴染なのだろうし。
長い付き合いの中で色々あるのだろうし。

でも、姉のように慕ってきた彼女は、
自分を祝う言葉をくれた――心がぎゅっとする。]


あっ、結婚式!

[そういえば引っ越しなどで精一杯で、式を挙げることについてあまり考えが及んでいなかった。
自分は彼と共にいられることが第一だったのだ。]

(76) saiki 2020/09/22(Tue) 14時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[呼んでね、という言葉に勿論と肯く。
真っ先に招待状を送ろうと決定したのだった。]


瑠璃ねぇ、ありがとう。

[勉強を教えてもらっていたあの頃から数年が経ち、お互いに様々な変化があったのだろう。
けれど、同じように素直に礼の言葉を伝えた。**]

(77) saiki 2020/09/22(Tue) 14時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[高鳴る鼓動をどうにか押さえつけて。
ドレス姿に、慣れないヒールの靴で彼の元へと進む。
気を抜くと転んでしまいそうで。
でも手を取られたら、それだけで不安定な気持ちは掻き消えて、ただただあたたかな想いだけに満たされる。

名前を呼ばれて、優を見上げる。
ベール越しの黒い瞳。
それが自分を見つめてくれるのが、何よりも好き。

タキシードもとても似合っていて素敵だけれど。
結局のところ、優ならばなんでもいいのだと思う。]


うん、――誓います。

[ふわりと笑った。

一歩を踏み出す、優と一緒に。**]

(80) saiki 2020/09/23(Wed) 00時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

―宵越しから、数年後―

[春の日の朝。海の見渡せる高台。
両親のお墓から少しだけ離れた大きな木の根本。

定期的に訪れては、朝のひとときを此処で過ごす。
それは優と結婚してからも変わらない。
今朝もまた、幹に寄りかかりながら座って、書き終えたばかりの便箋を読み直していた。]

早希ちゃん、どうしてるかな。
瑠璃ねぇと会ったりしてるんだっけ……。

[手紙は瑠璃と早希に宛てた2通。
宵越しから時折、季節が変わったり行事が終わると、なんて事ない内容のものを送ったりするようになった。

早希宛のものには、渡に頼んで一言添えて貰った。
さてどんなことを書いてくれたのか。
微笑みながら確認して、よし、と鞄に仕舞い込む。

そろそろ時間だ。]

(85) saiki 2020/09/23(Wed) 06時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[立ち上がれば、潮風にスカートが舞い上がる。
今日が最後の制服だった。

すでに結婚している自分だが、卒業のこの日は何か、節目のようにも感じられていた。]


よかった、少し風はあるけどいい天気で。

[崖のギリギリに立ち、春の風に目を細める。

空と海の色。その間。
もう何度も何度も探してきたものだから、目的の存在はすぐに目に飛び込んでくる。

じんわりと笑顔が浮かぶ。]

(86) saiki 2020/09/23(Wed) 06時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[瞳に映るのは一隻の漁船。
そこにいるのは――たった1人の特別なひと。

きっと数年後には、何人かの子供の手を引いて、ここから船を眺めることもあるのだろう。
あれにお父さんは乗っているんだよって。
1人目はそう遠くない未来だと良い。
卒業したらって、自分から彼にお願いしたのだから。]



―――― 優さん、おかえりなさい!


[聞こえなくても声を張り上げて最愛の人の名を呼び、手を上げて大きく振った。

海から、私の元へと帰ってきてくれること。
それを毎日信じ続ける。

心と身体を通わせたあの夜から、それは変わらない。
これからも、ずっと。**]

(87) saiki 2020/09/23(Wed) 06時半頃

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