人狼議事


296 ゴールイン・フライデー

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【独】 放蕩者 ホレーショー

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>>46
俺宛ですか(ぴょんこぴょんこ

さぁてロルロル

(-41) 2019/05/19(Sun) 23時頃

【人】 放蕩者 ホレーショー

[目覚まし時計の音に目を覚ます。
冷蔵庫の牛乳を煽って、ついでに卵を2つ、そのままの流れで火にかけたフライパンに落とす。
再度開けた冷蔵庫から、ウインナーを3本ばかり取り出してフライパンの卵の隣に放り込み、それからトースターに食パンを2枚投げ込んだ。

昨晩は飲まなかった分、食うモンもあまり進まず。
空きっ腹に朝食を詰め込む。
仕上げとばかりにリンゴを丸かじりしながら鏡を眺め、無精髭の顎をざらりと撫でて、まだイケる、なんて思う。
どうせ今日も、内勤だ。
書類仕事も続けばうんざりしてしまう。

1週間。
また、1週間、待たねばならぬ。
今度の金曜は、夜勤明けの休前日だ。
酒の勢いを借りれば、あわよくば、なんて。
どうせできもしないことを思う。

正直言って、予想外だった。
彼を、口説くことはおろか、視界に入れることすらできないなんて。]

(65) 2019/05/20(Mon) 08時半頃

【人】 放蕩者 ホレーショー

[3本足で店を訪れた俺に、向けられた視線がほんの少し気まずかった。
だから俺は、わざと杖を持ち上げて笑った。]

 いやー、大したことねぇのよ?
 医者が大袈裟なだけでさぁ、

[ケラケラと笑ってみせるが、なにやら配慮されたのが歴然の席をあてがわれて。
翌日も仕事があるからと、元々あまりの向きはなかったが、怪我人はダメ、なんて看板娘から釘を刺されれば逆に飲みたくなる。
飲ませて貰えぬ酒の代わり、寂しい唇は甘くて重いタバコを、火をつけぬまま咥えて弄んだ。

決まった曜日の決まった時間、続けて訪れれば次第に顔なじみもできてくる。
雰囲気も手伝って、たわいもない言葉をひとつ、ふたつ。
交わすうちに、遅れて訪れたその姿に、心臓が一つ跳ねた。

なぁ、こっち来いよ。
一杯奢るぜ。

軽薄に唇に乗せかけた言葉が霧散して、再度火のない煙草を咥えこんだ。]

(66) 2019/05/20(Mon) 09時頃

【人】 放蕩者 ホレーショー

[学もなければ雅やかなコトへの興味もない己には、彼の仕事の何たるかはわからない。
けれど、いつだか戯れにガラスで紡ぎだした音色がいつまでも耳の奥にこびりついている。

その音をいつか忘れてしまう前に、もう一度、なんて。

ろくに声も聞いたことのないその人の声の代わりになっている音を、何度でも反芻する。
曲どころかメロディにすらならないくらいの、数音の羅列。
どうやったって、ほかのモノでは同じ音は作れない。
質は劣っても味を真似ることはかろうじてできる、居酒屋の料理とは違う。
その料理すら、お任せが基本で料理名などあまり認識していないのだ。
あの音の連なりに名前があったとして、もちろん知ることはない。
だから、誰かに聞くことも、再現に助力を乞うことも、できない。

俺にとっては唯一無二のソレだった。]

(67) 2019/05/20(Mon) 09時頃

【人】 放蕩者 ホレーショー

[現場に出ることができなくなって、命の瀬戸際が感じられなくなって。
夜遊びはあれ以来、一度きり。

枯れるにゃ早すぎンだろ、って、自分にツッコミいれてみるが、どうにもそんな気にならない。
己の内側にずっとマグマのようにドロドロわだかまって逝き場を無くしていた欲が霧散してしまって、どこかぼんやりとした心持ちに拍車がかかる。
残るのはゴロゴロとした、やたら重たい塊だけ。
そのくせ中々熱だけは引かずにいる。

同時に、彼に抱く気持ちも、なにやら別の感情に変わりつつあることに気づいていた。
同じ空間で息をしている、それだけで何やら満足してしまう、そんなのは不健全だと思うのに。

生きてるって、そんだけで尊いモンよ?

いつかまだまだ青かった俺に誰かが言った言葉。
それは、痛いほどに実感し続けている、ワケなのだが。
生きてるンなら必ずあるはずの、匂いを、音を、温度を。
この鼻で、耳で、掌で感じたい、と。
臆病な俺は、願ってしまうのだ。]

(68) 2019/05/20(Mon) 09時頃

【人】 放蕩者 ホレーショー

[そろそろいけるんじゃね、と、木曜日の午後は杖を置き去りに出勤した。
夜勤明けはなんだかんだで昼過ぎまで仕事になるから、時間によってはそのままタヴェルナへ向かうことになる。
杖を携えていること自体が、なにやら心持ちを弱音にするようで、いい加減うんざりしていた。

が。
案の定といえば案の定、同僚と後輩に揃って怒られた。]

 大丈夫だって…
 …えー。

[どこかから持ち出してきた杖を押し付けられて、何にも言えなくなる。
…どうやら読まれていたようだ。
ちくしょう。]

(118) 2019/05/21(Tue) 07時半頃

【人】 放蕩者 ホレーショー

[平和な夜中が過ぎる。
夜勤とはいえ順番に仮眠は取るのが常だが、どうせ何かあっても出動させてもらえないので一晩中起きてるつもりでいた。
しかし時間になったら仮眠室に押し込まれ、覚醒したままの意識を簡易ベッドに連れ込むことにする。

転寝に、嫌な、夢を見た。

軋むベッド、肌の上に落ちる水滴。
重なる吐息が耳に五月蠅い。
見上げた姿は仄暗い照明を背負っていて、顔なんか少しもわからなかったが。
解ってしまった。
解ってしまって、諦めと同時に、嫌になった。

どうして人の心はこんなにも、思い通りにいかないのか。
己の、心なのに。]

(119) 2019/05/21(Tue) 07時半頃

【人】 放蕩者 ホレーショー

[どんよりとした気持ちで仮眠から覚め、くっきり反芻できてしまう夢に傷むこめかみを揉む。
多分俺は、この想いを消化することもできずに抱えて逝くのだろう。
抱えて歩くには、重すぎた。

おっさんにゃちぃと胃もたれすんのよ。

自虐的に思うが、腹の内にわだかまったそれは、何食わぬ顔で底い居座り続ける。

初めて、タヴェルナに行きたくないと思った。
同時に、無性に彼に会いたくて仕方なかった。

これが例えば、彼が事故で亡き人になる夢だったら良かったと思う。
夢は夢だ。
絶望を仮想体験して、絶望に追いつかれる前に振り切ることもできたろう。
けれど、無意識ですら、彼を脳内に住まわせた俺が夢想するのは……。
違うだろう、そうじゃないだろう、って言い聞かせたって、もう遅い。]

(120) 2019/05/21(Tue) 07時半頃

【人】 放蕩者 ホレーショー


[夜勤明け、だらだらしていたらあっという間に午後だった。
一度家に帰って眠るべきなのはわかっていたが、眠るのが……そう。怖かった。
あの転寝の夢の、続きを見そうで。
そのくらい、己が浅ましい感情を抱えているのを、突き付けられてしまったので。

訪れるのは、随分早い時間になるだろう。
寝不足の頭にウイスキーを何杯か叩き込んで。

君の姿を、夢陽炎のように、琥珀色のさざめき越しに、眺めるのだ。
……眺め、たいのだ。]

(121) 2019/05/21(Tue) 07時半頃

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