[バブみを宿す咆哮≪オギャ≫の子守唄は遠の昔に潰え、希望さえも消え失せたかと思われたが──彼の英雄が残した聖遺物≪Lightning sunshine Excalibur≫は今も尚眠りについたまま。
預言≪アカデミック・スコア≫を産み伝える核≪コア≫を壊す刃であることを知るのは僅かな一部の者だけかもしれない…が、旧友>>24は勿論知っていることだろう。
其れがまた暗黒の魔法<<ルシ=ヴェード=アルタイル>>の解放を阻止する為の鍵であることも、また同時に。
ガーディアン“タナトス”と呼ばれる少年は小さく鼻を鳴らした。]
君は相変わらず煩い奴だな。
そんな分かりきったことを呟いてないで早く契約者を探してきてよ。
[戯言を並べる男に一つ、二つと悪態を贈る。>>29
しかしその後紡がれた 目覚めぬ魂 ≠フ持ち主の存在が呟かれれば──思わず、失笑。]
………見つかってるなら、先に言ってよね。
[黒いローブを翻す。軽い足取りはこの世界の未来へと向かう。
最後に先代の眠る十字架へ別れの挨拶と花束を投げながら。]
(31) 2016/12/02(Fri) 02時半頃