202 月刊少女忍崎くん
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あと7517pt
流石に赤は使い切らないだろうので、 積極的に赤を使っていく所存。
(-22) 2014/11/16(Sun) 15時半頃
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──回想:ススムと『珠玉』──
[曇天のため、部活が中止になったその日。 家に寄ったススムが「これいいな」と、持ち出してきたのが、 "早乙女スピカ"の童話が載った『珠玉』だった。]
ん"ッ あ いや……いい……話だな
[>>+9 一度目を通した話を丁寧に読み聞かせてくれたススムに返せたのは喉で詰まらせた声だった。]
(*16) 2014/11/16(Sun) 17時頃
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[確かにいい話であることに異はない。 なかった。──なかったのだが、 どこか晴れやかな顔をしているススムの顔に 白銀に振り回されて胃を抑えるススムの姿が重なる。]
(……黙っておこう……)
[やはりちらつく編集部曰くの、「先入観」という言葉に、 忍崎はそっとススムに"早乙女スピカ"の正体が、 彼を追い回している少女、白銀 真弓であることについて、 硬く硬く、口を閉じる決意をした。]
(*17) 2014/11/16(Sun) 17時頃
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[白銀も寄稿の際に本名を使わないあたり、作品を読んで欲しい気持ちはあっても、自分が作者だと吹聴する気はないのかもしれない。
ススムが直に白銀に対して早乙女スピカの作品についての良さを熱弁するような事がなければ、白銀本人がいきなり、自分が、早乙女スピカだと言うようなこともないだろう。
忍崎自身が唐突に、「実は自分は星野しのぶで……」と 自分語りをはじめないように、 きっかけなしで白銀から話す可能性はほぼ無いように思えた。
氷見山から聞いてしまう可能性については、 後日、ススムと氷見山が揃った場で、 見つかりたくない作家心理について言及し>>+11、 ソフトに釘をさしておいた。
そちらの効果の程はわからないが、その後、 ススムが早乙女スピカの正体に気づいてしまった様子はない。
忍崎なりのススムの胃防衛作戦は、 なんとか上手く行っているように思えていた。
ひとまず、──*今のところは*。]
(*18) 2014/11/16(Sun) 17時頃
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あ。 まずい。
氷見山のススムが読者だとは知らないぜ に 若干抵触したかもしれない。
す ま な い 都合悪いところは スルースルーで お願いします。
珠玉読んでるのは知ってるけどスピカ作品読んでるとはしらないとかでぬけられないか だめか だめかもしれん。 だめだったらすまない…!
(-23) 2014/11/16(Sun) 17時頃
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──人楼高校、廊下──
[ふ。と遠い目をして窓の外を仰ぐ。 昼をすぎてもなお、 本日は実にいい天気である。]
…
[ほぼ無表情で外を見ている長身に なにやってんだあいつ…と そういう目が向けられていたことには、 残念ながら、気づかないままだった。]
(171) 2014/11/16(Sun) 21時半頃
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──お化け屋敷前──
[それから。新聞部の記事投票の張り出された廊下を通り、 実行委員会の腕章をした笠原に、 「文化祭の突発企画の方おかげで結構盛り上がってるよー」と 笑われながら、氷見山の記事に投票が集まっている話を聞き、 今年のお好み焼き屋には男女の二人連れが多いだとか、 校庭で手をつないでいるカップルがいただとか、 その手の話に「詳しく」と真顔で割り込んで、噂話をしている男子生徒を思い切りびびられたりしながら校内を回り、
ぐるりと校舎内を歩いている間に、 190cmの長身はお化け屋敷前にまで戻ってきた。]
(172) 2014/11/16(Sun) 21時半頃
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──お化け屋敷前──
[結局のところ、そう丁度良く もうひとりは捕まらず、 視察だけでもと受付で1名の入場を頼んだ。
受付役のときに回ってきたのが 友達同士かカップルか、 ともかく複数人での入場希望する者が 多かったのかもしれない。
受付の女子生徒は少し怪訝な顔をしたが、 1名のみでの入場を拒むルールもなく、 暗幕の下がった入り口から、 無事に案内される運びになった。]
(178) 2014/11/16(Sun) 22時頃
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──お化け屋敷──
[入り口をくぐり入った先は、流石に暗い。 薄ら寒いBGMの中、ぶつからないように、 顔の前に軽く手をかざして歩く。
長身を考えられていない場合があるせいで、 幾度も額を ゴッ とぶつける事故に会い 結果としてついた癖だった。]
(……。 …… よく見えないな)
[当たり前だ。]
(179) 2014/11/16(Sun) 22時半頃
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[2-1の出し物は、お化け屋敷である。
明るい中堂々とお化けが光の下を歩いてどうするというのか。 ススムに内心が聞こえていれば、そうつっこみを入れてくれたかもしれないが、残念なことに声には出されなかった。]
……
[よって、つっこみは不在のまま、 暗闇に目を凝らす。
──と、眉間に皺が寄り思い切り前方を 睨んでいるような顔になる。]
(183) 2014/11/16(Sun) 22時半頃
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ジェームスは、暗幕の向こうでおどかそうとしている生徒が、「ひっ!?」と竦んだのに気づいていない。
2014/11/16(Sun) 23時頃
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/* >>+36
おい囲碁将棋部。
ボドゲ部兼任になってないか大丈夫か
(-25) 2014/11/16(Sun) 23時頃
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──お化け屋敷内──
[明るい場所で普通にしていればまだしも、 引き結んだ口に、吊りあがった眉尻、 眉間に皺を刻んだ上に、一点凝視が重なり 一見するだに「ガンをつけている」としか 解釈のしようもない面構えだった。]
……、
[正面から見るほど、 眼力が強すぎて怖い。]
(*19) 2014/11/16(Sun) 23時半頃
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(…… この柳は本物か? よくできてるな。
暗い中の影は、今覚えておかないと…)
[考えているのは、作画のことなのだが、 そんなことは外部に伝わるはずもなく、 脅かす側が客の目つきに逆にびびらされるという図が、 一部でのみ発生していた。]
(*20) 2014/11/16(Sun) 23時半頃
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[前方からは『なんかお経が聞こえる!?』>>+40と、客から悲鳴が上がったりもしているが、忍崎付近であがる悲鳴は暗幕の向こうから聞こえている気配があった。]
(なかなかおばけ役が出てこないな。
いつ来るか──と、構えさせて、 一気に、という演出か?)
[なるほど、緊張感を高める演出か。 上手いな。などと納得しながら、 暗闇の中をずいずいと進んでいく。]
(*21) 2014/11/17(Mon) 00時頃
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[もとより作り物を怖いと思う感覚は 忍崎にはいまいち薄かった。]
(雰囲気づくりはかなり上手いが、 まあさほど怖くはないな)
[これならば、「〆切りの前倒し」「自分の好みを押し付けてくる編集」「ネタ切れ」「完成原稿の上に墨汁の海」「スランプ」「全没」 「ぎりぎりでの郵送ミス発覚」──etc.の方がよほど]
(*22) 2014/11/17(Mon) 00時頃
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…………
[と 考えて、キリキリと痛む胃を抑えた。恐ろしい。 おそろしいすぎる。どれも背筋が凍る。]
(*23) 2014/11/17(Mon) 00時頃
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…………
[自分の思考にダメージを受けて、 緊張感は先ほどよりも高まった。 (漫画家としての)恐怖を覚えたせいで、 心臓が普段よりも脈拍数を増やす。]
────。
[微かに乱れた呼吸を整え先に進むと 前方に「いかにも」な井戸が見えた。]
(*24) 2014/11/17(Mon) 00時頃
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[── 微かにボウッと見えた光は、 人魂か何かの表現なのだろうか。]
…
[一呼吸ののち、口を引き結び、常より緊張の面持ちで 暗がりにある井戸に差し掛かった。]
(*25) 2014/11/17(Mon) 00時半頃
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[井戸手前まで来ると、女声の歌が流れだした。 歌詞に、何がだ。と思うもつかの間、 井戸の暗がりから、 人の手がずずず……と現れた。]
…!
[目を瞠り、ぎょっとして僅かに身を引く。 感情を乗せた声音は迫力たっぷりであり、 実に、実に、真に迫って聞こえた。]
(*26) 2014/11/17(Mon) 01時頃
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[のだが]
(*27) 2014/11/17(Mon) 01時頃
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[──ガシッ!!っと力強い動作で、 地面についていた手を掴む。]
…井戸に…
落ちてしまったのか…!
[銀髪のヅラに女装に完全に誤魔化され、相手がススムだとは 「 全く 」気づかないまま、固まった井戸幽霊の顔を、 忍崎は、さきほどよりも険しい顔で見止めた。]
(*28) 2014/11/17(Mon) 01時頃
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──おばけ屋敷──
[──井戸幽霊の手を掴んだそのとき、 丁度、忍崎の脳内ではきっと来る〜という音楽に乗って]
(とある壊れた井戸で、 夜に恋人と待ち合わせをしていたが 指定の井戸以外にも 壊れた井戸があることに気づかず、 きっと来る、と冷えた夜の間も 長く待ち続ける間に、 足を滑らせて水の中に落ちてしまい、 水死してしまったが、 それでも尚、いまでもきっと、と 恋人を待ち続ける哀れながらも 一途な幽霊なんだな──)
[泣ける。という思考が走っていたが、 当然、内心の全てが伝わるわけもない。]
(*32) 2014/11/17(Mon) 01時頃
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そうだな きっと来る。
(*33) 2014/11/17(Mon) 01時頃
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[── 追いかけられる前に機先を制し、 語り始められた身の上話に、
コク……と、謎の頷きを見せて、 そっと手を離し、励ますように肩を叩いた。]
そうか……
書生は娘衆の中では人気があったが しかし清貧のさなかに暮らしていた。
彼此の富裕の差を気にはしていたが、 あなたの真っ直ぐな想いは、 肌寒くなってきた秋風の中でも 温かく胸に灯る陽のようだと ずっとともにいることを望んでいた。
(*34) 2014/11/17(Mon) 01時半頃
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花に玉となった水の雫に映る あなたの顔をみたいと、 文をおくったはよかったが、 井戸に寄ってた書生がみたのは、 ぐらりと落ちる娘の袖の花と 暗い井戸のそこから響く水の音だった…
書生はこれはもしや ついには引き離されたかと ひどく胸が苦しくなった。
あなたは知らないことだが、 或る雨の日に、父君の使いが、 もう娘には近づくなと、 書生に言っていたんだ……
(*35) 2014/11/17(Mon) 01時半頃
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あなたを待つあいだ、 井戸に腰をかけるのが好きだったのは 男のほうだった。
書生は涙を零した。 水の底へと 暖かな雫をぱたぱたと。
(*36) 2014/11/17(Mon) 01時半頃
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その心は涙の雫に溶け、 一筋に井戸の底へとはしる。
彼のこころは今でも あなたと一緒だ──
(*37) 2014/11/17(Mon) 01時半頃
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[そう言って、もう一度コクリ……と頷く。 と、忍崎? と明らかにススムの声に、 … ああ…。と安堵の息を吐いた。]
… 成仏したか……
[良かった。と、忍崎は、友人に微かな微笑みをかけた。 これで、彼女も自分も、前に進めると*いうことだ*]
(*38) 2014/11/17(Mon) 02時頃
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つっこみが皆無だったので灰でつっこむが
な ん だ こ れ
(-36) 2014/11/17(Mon) 02時頃
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いや 謎のフリをした自覚はあり、 >>+47からのススム天才だと思うんだが
な ん だ こ れ
[wwwwwwwwwwww田田田←井戸wwwwwww]
(-39) 2014/11/17(Mon) 02時頃
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