238 聖痕の空〜Knockin' on heaven's door〜
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……流れ弾に、やられた。
[>>0:212言葉に、しかめ面。 余波で煽られ飛ばされるまでは我慢できても、標的扱いはされていないのが、なんだかむしろ口惜しい。 募る殺意に眉は寄せたまま。小さく頷いたり、見つめたり、2人の姿を見送って。]
(4) 2015/09/12(Sat) 00時頃
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……店主。
本当は。 何処まで、知っている?
[ゆるり。 クレープを胃に納め、日も暮れかけた頃合に。少女は、猫を気取る男へと声を掛けた。
食えぬ眼差しの主からの答えは。 さて、何だったのやら*]
(5) 2015/09/12(Sat) 00時頃
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子守り 日向は、メモを貼った。
2015/09/12(Sat) 00時頃
子守り 日向は、メモを貼った。
2015/09/12(Sat) 01時頃
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日向の問いは、それじゃない。
[>>@1どこまでも真面目に聞こえて、その実、どこまでも不真面目に。 重々しい口ぶりに、少女は店員を睨み付けた。]
深く問わない事、感謝はしている。
けれど。
――――“日向”は、子供であってはならない。
[何を成せる身でもない。 けれども。器は幼くとも、“日向”は当主なのだから。]
(136) 2015/09/12(Sat) 22時半頃
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何を知る? 何を黙する?
日向は、それが気に食わない。
[>>@0:314>>@0:315>>@0:316どこかの男も、そうだった。 知る物から逃げ、黙し。飄々とした態度で心を隠す、気に入らない目。
だから。“少女”は問いかける。 元を辿れば諜報の一族。その血の成せる業なのか。 真実を、この耳で悟るために。
だから。]
(137) 2015/09/12(Sat) 22時半頃
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いい加減に観念し、……むぐ。
[詰め寄ろうとして、言葉は止まる。 >>@2口に押し込まれたのは、甘い酸味の赤と白。]
…………?
……、…………。
……………………。
[むぐ、もぐもぐもぐ、もぐ、ぐ。……こくん。 咄嗟に咀嚼するそれを、店主の指が示す。]
(138) 2015/09/12(Sat) 22時半頃
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……………………。
…………まあ、いい。 また、どこかで逢うのなら。その時、日向は確かめる。
……ごちそうさま。
[顎を動かしたせいか。 はたまた、口の甘みを苺が押し流した為か。 嚥下する頃には、沸いた腹立たしさも腹の奥。 吐き出しそびれたその疑問は、生クリームに包まれて。
飲み込み終えれば、ぷい、と。背を向け、歩き出した。 向ける足は不思議と、血塗れの重さを感じずに。 店主の呟きもトラックの行方も、少女の背の向こう側*]
(139) 2015/09/12(Sat) 22時半頃
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子守り 日向は、メモを貼った。
2015/09/12(Sat) 22時半頃
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/* 大変ご迷惑おかけしております! やればやるほど仕事増えるのは何故だ。
これで話が一旦落ち着いた筈なので、諸々取り戻そう。 モブが出てて、PC同士も交戦中? モブ戦中にオスカーからの伝令受ける事にして、どこ行こうかな。
(-149) 2015/09/13(Sun) 15時頃
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― 跳躍 ―
さて。
[これは一体、いかなる事か。 >>25突然空から現れたドローンと、次いで聞こえた>>26旧知の声。 しゅるり、と。ワイヤーを巻きとり、少女の周囲に残るのは。夥しい、機械の残骸。 一様に、エンジン部を貫かれ落下した、哀れな小型機の数々。]
大須賀、遅い。 日向は、既に出くわした。
[まあ、こちらの声は届かないかもしれないが。 理不尽な苦言と共に、彼女はざりと金属片を踏んだ。
声の主の企みには。まだ、気付かぬまま。]
(291) 2015/09/13(Sun) 21時半頃
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……………………。
[>>105空に見えるのは、くだらぬ悪戯にかまけた指が紡ぐ、光。]
バカムイ。 仕事は、早い。
[但し、真面目にやるのなら。
結界が張られるなら、避難勧告は出されただろう。 これならば、民間人への被害も軽微に収まるはず。 即ち。こちらも、被害を気にやむ必要は無く。]
(295) 2015/09/13(Sun) 21時半頃
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[また1体、上空から現れたドローン目掛けて、手首のバンクルからワイヤーを打ち出して。]
――――鋼よ、【固まれ】。
疾く固く、重く。 そして、打ち砕け。
[しゅるり、と音を立て空を駆ける鋼の糸は。 その声に従うが如く、意思を持ったかの如くしなやかに動きだした。
がしゃり。 その細さに有り得ぬまでの、速さと質量に打ち砕かれ。 駆動部を無くしたドローンが地へ墜ちる。 鋼はそのまま、空を切り。]
(296) 2015/09/13(Sun) 21時半頃
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日向は、往く。 日向に銃を差し向けた愚か者を、突きとめに。
[見た目普通の子供でしかない少女が、狙われた理由。 真っ先に思い当たるのは……聖痕。
ならば、他の者を探せば情報も増えよう、と。 打ち出した鋼糸を、ビルの壁へと打ち付けて。]
(297) 2015/09/13(Sun) 21時半頃
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[――――少女は、“跳んだ”。]
[鋼糸一本に、己の身と命を委ね。 左右のバンクルから、交互に鋼糸を打ち。 建物の合間を縫うように。
時折現れるドローンは、打ち壊し、避けて。 誰か、知る顔は居るまいかと、眼下に目を凝らしながら。 鉛色の空を、跳んだ。]
(298) 2015/09/13(Sun) 21時半頃
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子守り 日向は、メモを貼った。
2015/09/13(Sun) 22時頃
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――――見つけた。
[あれから、どれだけ跳んだのか。 ばしゃり。その身を雨に濡らしながら、>>299とりあえず、信用はできそうな姿を見つけて。]
麗亞ねぇ、無事?
[ワイヤーを繰る手を緩め、その姿へと近付いて。 ばしゃりと水溜りを踏みながら、声を掛けた。]
(305) 2015/09/13(Sun) 22時頃
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……ありがとう。
[姿が見えたのは、奇跡に近い。 ほ、と表情を緩め、素直に駆け寄って。]
――――……これは。
[届いた紙飛行機の中身を見つめ、眉根を寄せる。]
(313) 2015/09/13(Sun) 22時頃
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……さっき。
2人と一緒に、クレープ食べた。
……これ。何の、間違い?
[平坦な声だが、語尾は震えて。 手紙を握る濡れて冷えた指は、白く色を変えた。]
(314) 2015/09/13(Sun) 22時半頃
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…………。
[渡されたタオルにくるまり、水を吸わせ。 言葉に、少女は数瞬項垂れて。]
…………カイにぃと、バカムイ。 あやめねぇと、大須賀。 この二組、どちらかを、嘘とするなら……
[ドローン、大須賀の伝令、結界。 ドローンを差し向けたのが、裏切り者の手だとするのなら。]
(319) 2015/09/13(Sun) 22時半頃
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――――バカムイ、なら。 他の人、逃がして、結界を張ってから。 あれ、差し向けると思う。
[その方が、自分達だけ殺すのならば、遥かに効率が良いはずで。]
……でもそれじゃあ、あやめねぇ、裏切り者? また、クレープ食べるって、探すって。言ってた。
[目頭の熱を堪えるよう、乱暴に、タオルで髪を拭った。]
(320) 2015/09/13(Sun) 22時半頃
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でも、あやめねぇも……
[降る優しさに、言葉を止めて。 撫でられた手に、素直に黙して。]
……わからない、けど。 日向は、麗亞ねぇは、信じる。 他は、自分で確かめる。
[目の前の又従姉は、信じても良さそうだ、と。 タオルの隙間から、その目を見上げた。]
(325) 2015/09/13(Sun) 22時半頃
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[…………だって。
又従姉が話に絡むなら。 それこそきっと、ドローンの装備も【全部載せ】だろう。
そんな曖昧な根拠を思い浮かべるだけでも。 冷える心に、少しは熱が灯る。]
(327) 2015/09/13(Sun) 22時半頃
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うん。
……きっと、解る。
[>>328こくん、と頷き。端末を取り出して。]
…………家の“使い”に、装備、持ってこさせる。 他に何か、要るもの、ある?
[多少危険な場所であろうと、百舌鳥の“草”なら運ぶだろう。 届き次第ここから離れ、調査へ向かう算段で。少女は首を傾げた。]
(335) 2015/09/13(Sun) 23時頃
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大丈夫、日向には怪我はない。 大事には及ばない。
[言いながらも、左腕に弾が掠めた後が残されているのは。 動くのに支障のない物は、傷と呼ばない故。]
(346) 2015/09/13(Sun) 23時半頃
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[そして、少女の元にも報は届く。]
……いよいよ、聖痕が。
[息を呑むその響きを、目の前の彼女がどう捉えたかはわからないが。 これで、聖痕目当ての暴挙なのは確定だろう。
狙いはやはり、門なのか。]
(350) 2015/09/13(Sun) 23時半頃
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この位、怪我なんて……
[そう言いかけて、止める。 何だかんだと言っても、心配を受けるのは、悪い事ではなくて。]
…………うん。
[結局、素直に頷いて。されるがままに、治療を任せた。 例え、何をされようと。少し程度なら、疑いも霧散させただろうか。]
(356) 2015/09/14(Mon) 00時頃
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