186 夏なんです【Sheeps' monologue project】
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白い壁。緑の壁。 青い瞳は、今ようやく、そのことに気がついた。
壁が色を持つということ。 世界は一定ではないということ。
一歩踏み出さなくとも、何かが髪をそよがせていること。
(16) 2014/07/23(Wed) 21時半頃
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アリスの肌は熱を持たない。 無機質で、揺らぎのない完璧な身体。
青いスカートが揺れる。揺れる。 白い袖が膨らむ。膨らむ。
今は、いつ?
時間の概念も、此処にはない。 いつだって「今」で、前を見ても後ろを見てもどれも同じ。
(40) 2014/07/24(Thu) 01時頃
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上の壁が開いた。
アリスは口を大きく開ける。 いつから上の壁は、空色だった?
「そ ら」
空気が震える。 風以外にも、何かを震わすものがあるってこと アリスはいつだって、そう、「前」から
「しってた」
(41) 2014/07/24(Thu) 01時頃
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