226 【突発誰歓】君の瞳に花咲く日【RP村】
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ケイトリンさん。もう大丈夫だよ。 ありがとう。
[漸く彼女に笑いかけて、 ゆっくりと歩きだす。 無表情でも優しい彼女に、 これ以上心配はかけさせたくなくて。]
――せんせいには、気をつけて
[そんな言葉をかけたのは、 連れて行った彼への怨みと もうひとつ。
ケイトリンさん”も” いなくなってしまったら――と、 なんとなく感じていたから。]
(72) 2015/06/09(Tue) 21時頃
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[触れた掌は少し冷たくて それを暖めるように触れても マッチ売りの少女の凍える掌のように なすすべはもはや、ないように思えて]
( ――いかないで )
[ 零れ落ちる碧玉は、 彼女のいたみや悲しみを代わりに あらわしているようでした。]
うん、大丈夫。
[ いつも誰にでも優しくて 気丈に振舞うようにみえるケイトリンさん。 人形のように綺麗なひと。 何かを不安に思っていたり、 辛かったり、しないだろうか。 ]
(80) 2015/06/09(Tue) 21時半頃
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( ――……いかないで、 )
[ それを言えないから、 縋ってしまえばきっと、お互いに辛いだけだから わたしはわたしから、彼女から離れる。 ]
――また、……
[本を読もうね、とすら、言えなかった*]
(81) 2015/06/09(Tue) 21時半頃
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― 廊下 ―
[てんてんと続く血の痕は 途絶えてしまっているようだった。 視線を落として歩き続けていると、 小さく欠伸を零す背中に ぶつかったかもしれない。>>39]
……っふ、 おはようございます。
[見上げた先に、痛んだ白い髪は見えただろうか。*]
(82) 2015/06/09(Tue) 21時半頃
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ヒナコは、キルロイさんの絵を、思い出していた。
2015/06/09(Tue) 22時半頃
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[ ケイトリンさんの体がまだ強張らず メルヤさんの鱗がまだ少なかった頃の 病院の皆が元気にわらう絵は――。 なんだか、いまはとても遠いものに思えた。*]
(101) 2015/06/09(Tue) 22時半頃
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[見上げた先にその人の姿があったから、 驚いて、それからぎゅっと唇を噛んで、 頬をむりやり持ち上げた。] や、やあ! 元気…………うん。
[嘘は長続きしない。 赤くなった目元は、見えてなければいいなって そう思ったけれど、シーシャさんは言いよどむ。 うまく誤魔化せなかったみたい。
続く言葉にびっくりして 目を見開いて 塗りたくった「大丈夫」の壁がぼろぼろはがれる]
…………っ
[だめだなぁ、と内心で嘆いたってこころは止まらない たまらず、振り返ったシーシャさんの 懐に頭を押し付けた。]
(102) 2015/06/09(Tue) 22時半頃
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ごめ、なさ、
[ぐずぐず泣いて泣いて、 ナナちゃんが行っちゃった、だとか、 先生なんて、とか、 そんなことを、うわごとのように言って]
シーシャさんだって……、 大丈夫じゃ、ない、……よっ 指…………。
[ふとした折に血のにおいと、痛々しい指先に気づいて わたしは、心配げに彼をみあげた*]
(103) 2015/06/09(Tue) 22時半頃
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[「泣けるときに泣かねえと、」 そういうシーシャさんの気遣いを感じながら、 ぽん、ぽん、と撫でられるままに、彼の胸に縋る。]
(ごめんなさい)
[ 弱いから、誰かにこうして頼ってばかり。 背に回された腕に、目を見開いて びっくりしたけれど その暖かさにまた涙が溢れて シーシャさんの背に縋るように手を伸ばした。
いなくなってしまったナナちゃんの事を思えば やっぱり、胸の穴は塞がらなくて それでも「泣いて海が出来るくらい泣きな」と 言ってくれるひとの優しさに、少しだけほっとする]
(136) 2015/06/10(Wed) 00時頃
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自分だけは、失くさないでいられる……? [ (シーシャさんは?) その一言に、内側に違う誰かを持つ彼の事を、思った。]
[血のにおい。 手の傷を見れば、昨日より酷い。 見上げたシーシャさんは、わたしから目をそらした。]
…………。 だめ、だよ。大丈夫じゃないよ。
[わたしは涙を強引に拭うと、 シーシャさんの手首を掴んで、ぶんと首を横に振った]
……せめて洗ってください。 ばい菌が入ったら、だめ、だから。
[そういうと、わたしは彼の袖を引いて、 手洗い場のあるところまでついてきてもらおうとする]
(137) 2015/06/10(Wed) 00時頃
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[大きくなる羽は「わたし」への最終通告。 それでも、今ここにある光景を。 わたしの頭を撫でる彼の手の暖かさを 覚えておきたいと、ねがう。 >>148]
(152) 2015/06/10(Wed) 01時半頃
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[シーシャさんがもごもごと呟いている。 >>149 いつものことだから心配なんだ、と そっと袖口を引いて彼を手洗い場まで 連れて行く。]
……きずぐちからばいきんがはいると、 最悪、切り落とすことになっちゃう、って……
[そんな脅しめいた言葉を呟きながら、 さあっ、と蛇口から溢れて流れていく水を シーシャさんの手にかけて、 こびり付いた血や傷口を、そっと洗おう。 ちょっと沁みるのは我慢して貰おう。
洗う間に、少し、考える。 残された時間はきっと有限だ。]
(153) 2015/06/10(Wed) 01時半頃
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シーシャさん。……わたしね、 誰が連れて行かれたとしても ――ううん、連れて行かれてしまうから
ずっと、ここのみんなの事、 覚えておこうって思うんだ。 忘れたくないって思うんだ。
シーシャさんのことも、……それから。
[シーシャさんは、彼の中のもう一人のことを 知っていた、だろうか。 ――わたしの記憶にはなかったから、]
…………「私」さんのことも
[ちいさなちいさな声で、そう言った。 院内服のポケットの中、 折ったレター用紙の感触をふいに感じた*]
(154) 2015/06/10(Wed) 01時半頃
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[シーシャさんが本を抱えなおす。 本に関しては見たことがあまりないものだと感じたけれど シーシャさんの掌のほうに意識が向いていて 深くそれに触れることはなかった。]
ウソじゃないよう。
[じわり、と傷が痛んだのだろうか。 一瞬強張った指先に、わたしは「いたい?」と聞きつつ 小さく微笑んだ。 痛むならまだ、大丈夫と 触れられることに関しての気恥ずかしさだとかは 先ほどで消し飛んでしまっている。]
[「私」さんの事。 シーシャさんがそのひとの事を知らなければ きっとわからない、反応がないこと。 小さく呟き落とされた単語に、 彼が「知っていること」を悟る。]
(175) 2015/06/10(Wed) 09時頃
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…………きらい?
[ああ、ああ。 あのひとも、そうだったような、 お互いに嫌いあっているような……違うような。]
うん。
[ひな、と呼ばれて顔をあげた。 静かに彼の言葉に耳を傾ける。 シーシャさんは言う。
わたしが 皆が 覚えていようとする中に 「私」さんがいるのは嫌、だと、]
だから、あの時。 「私」さん、「いらない」なんて……。
(176) 2015/06/10(Wed) 09時頃
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[蛇口の水が止まる。 わたしの感情は溢れる。 シーシャさんの塗れた手を握って また逸らされた目をみあげた。 ]
ずっと、思ってた。 どうして……「私」さんは、「シーシャ」さんと 仲良く、できないのかなあって。
「私」さんが「シーシャ」さんの記録を捨てて 忘れられる記録なんてはじめからいらないって そういうなら―― シーシャさんも「私」さんも、 同じ「あなた」だと思ってたから――
わたしは意地でも、 ふたりのことを覚えていようって、思ってた。
(177) 2015/06/10(Wed) 09時頃
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[洗ったばかりの傷口は痛々しい。 この掌で何度、声にならない悲鳴を 刻み付けてきたんだろう。]
シーシャさんは ……「私」さんのせいでいなくなっちゃうのかな それとも、もっと違うもののせいで……?
……やだなあ。 シーシャさんがいなくなっちゃうのは、いやだなあ。
[ほんの少しぶっきらぼうに見えるところもあるけれど そっと、優しさを添えてくれるような そんなあったかいひとだから。
いやだって、幼子みたいに駄々をこねたって。 願いが叶うはずもないのに。
わらおうとしたけれど、頬がうまく動かなかった。]
(178) 2015/06/10(Wed) 09時頃
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[ 傷ついた掌を両手で包む。
コインの片側だけを忘れるなんて そんなことはきっと、できない。 だけど――彼の「ワガママ」を、聞きたい、とは思う。]
…… うたをね、つくって、うたおうと思うんだ。
シーシャさんがいなくならないように、
シーシャさん「の」事を ずっと覚えていられるように
あなたのことをうたおうと思うんだ。
ねえ。 そしたら、シーシャさんは、聴いてくれる……? [『・・・お互い、頑張ってみない?』 そう、記憶の中のナナちゃんが、鮮明に微笑んだ。*]
(179) 2015/06/10(Wed) 09時半頃
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/* うまくまとまらないのですorz
(-50) 2015/06/10(Wed) 09時半頃
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『アイツもきっとオレのことは――「きらい」だよ。』
[乾いたその一言に、ああ、やっぱり、と思う。 仲良くあれば――と思ったのは ひとえにわたしが、ふたりのことを何も知らないから。]
[シーシャさんは幾度も、何かを言いかけた。 その様子を話しながらみている。>>190 話しが一区切りついた後の沈黙さえも、静かに
そのこころの中に何が秘められているのか とか いまなにをかんがえているのだろう、とか
完璧にはわからないから、 目の前の彼の言葉を 挙動を ひとつひとつ 拾ってみて、感じている。 ぱたぱたと零れる水滴を掬い上げるように。]
(240) 2015/06/10(Wed) 22時頃
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……。思ってることは、一緒、なのかな。 シーシャさんも、「私」さんも。
[重ねられる「だろう」ということば。 いつかシーシャさんと入れ替わる「私」さんも。 いつか消えていってしまうシーシャさんも。 自分を見て欲しいからと、お互いを否定する。
話を聞けば、「仲良くしろ」なんて言えない。 けれど――それは、寂しいと思った。]
[これが病のせいなら、誰に、怒ればいいの。 わたしは皆を連れて行く先生を憎む。 けれども、原因は先生にはないことは知っている]
(242) 2015/06/10(Wed) 22時頃
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…………
[やるせない、ね。そんな気がするよ。 一番辛いのはシーシャさんだって、わかってる。 絵本を置いて、わたしの頭を撫でる彼の手は まだ、暖かくて――。 …………こんな時でもなかない なけない彼は とてもとても、哀しかった。]
「あー…、なんていうか、その。 …ごめん。」
――謝らない、でね。 だいじょうぶだよ。
[そっと掌を撫でて、そういうけれど どうすればいいのか 彼に何かしたいのに 何をすればいいのか わからなくて
約束を思い出して唐突に出た言葉>>179は、 ……やっぱり、驚かせてしまったみたい。>>193 わたしはほんの少し、言葉に詰まりながらも続ける。]
(243) 2015/06/10(Wed) 22時頃
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…………うれしい、なぁ。 うれしいなあ。がんばるね。
[シーシャさんの不安も知らず、「勿論」という言葉に ふわと頬が緩むのがわかった。 たのしみにしてる。 その言葉をきいたときのこころのゆらぎは、 向けられた笑顔は ……まるで野をかける春風のように、暖かくて。]
[掌を解かれる。 わたしの小指がシーシャさんの小指と絡む。]
(244) 2015/06/10(Wed) 22時頃
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……うん、約束。 やくそくだよ、 ぜったい、うたうから ききにきて
[ すきだなあ、とおもう。 笑う彼がここにいること。 絡んだ小指の感触が確かなこと。
それだけでのどまであたたかいものがのぼるのに その裏にある別離の影に、泣きたくもなる。
心に滲む感情の正体を、わたしは知らない。 小指をぎゅっと絡めて、離す。]
(245) 2015/06/10(Wed) 22時頃
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……これは? [ 渡された絵本を、そっと受け取る。 中身をわたしは知らない。 けれど、「預かっていて」という彼の目は真摯だったから 胸にぎゅっと抱きしめて、こくんと頷き、]
わかった。 その時まで……ちゃんと預かってるよ。
[ 今度こそ、心からわらった。 ]
(246) 2015/06/10(Wed) 22時頃
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「シー兄ちゃん、ヒナコ。」
[のんびりとした声が聞こえてきた。 キルロイさんの声だ。 そちらを向くと、ケイトリンさんと共に歩く彼の姿 彼女は 彼は だいじょうぶだろうかと思ったけれど わたしはできるだけ、明るい声で、はぁい、と応える。]
…………お弁当、かあ。 ピクニックみたい、だね。
[ナナちゃんがいればきっと、とっても明るくて 五木さんがいればもしかしたら、 もっと仲良くなれたかもしれないと
思う心は、そっと閉じ込めてから シーシャさんに振り向き、柔らかくわらった。]
(247) 2015/06/10(Wed) 22時頃
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……行く?
[本を抱えて、杖を握る。 残された時間は少ない。 つくれる思い出も、もう、そんなには ない。*]
(248) 2015/06/10(Wed) 22時頃
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[元々はひとり。今はふたり。 分かれてしまう、 というのはどういう感覚なのだろう。 身を裂くのはいたいけれど、 心が分かれてしまう、というのは――……。]
[『約束』を交わす。 痛みを笑顔にかえて、というには、 儚すぎる笑顔をお互いに浮かべ ]
鍵。 そっか、……大事な本なんだね。
[わたしはそっと、絵本を見つめる。 表紙は――なかった、だろうか。>>1:161
片手で捲ることはできなかったから、 そこに彼自身の残した記録があると知らないまでも 守るように大切に抱えこむ。 「頼んだ」という言葉に応えるように。]
(283) 2015/06/11(Thu) 00時半頃
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任せて。
[ 同時に、忘れないで、とこころが叫ぶのを 忘れない、という決意に、塗り替えた。]
[ぶっきらぼうに返ってきたのは、肯定の言葉。>>271 こくりと頷いて、わたしは歩きだす。 虫になりつつあるわたしの足取りは重い。
それでも、傍であるくひとが 歩く速度を落としているのはわかっていたから できるだけはやく。
中庭につけば、ふわりと風が薫る。]
(284) 2015/06/11(Thu) 00時半頃
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こんにちは。……いいお天気、だね。
[ その場にいたひとにぺこりと挨拶をして、 空をちらりと見上げる。 きらきらと輝く陽光を、跳ね返す木の葉が眩しい。
ひばりが鳴いていただろうか。 寄り添うように見えるケイトリンさんとキルロイさんを 眩しげに見てから、 タルトちゃん>>279の元気な声を聞いて静かに微笑んだ。]
(285) 2015/06/11(Thu) 00時半頃
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タルトちゃん。 いい天気だね。
[手を振る彼女に、にっこりと笑って手を振りかえす。 このこはナナちゃんの事について、聞いたのだろうか。 辛い思いはしてないだろうか。 そんな事を思った、けれど――。
この子の笑顔は尊い。 傷を掘り下げていいことなどひとつもない。 「わらって」くれているならそれが一番だと
銀の霧に齎された、悪夢のような病>>2:132の 実態を知らぬわたしは、そんなことを思っていた。*]
(291) 2015/06/11(Thu) 00時半頃
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