298 終わらない僕らの夏休み!
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
|
−自宅・洗面所−
昨日…剃ったっけ。
[洗面台の鏡を、俺はまじまじと見つめた。 いつものぱっとしない顔に、ヒゲはまだうっすらとしか伸びていなかった。撫でてみると肌の感触がぞりぞりと痛い。]
昨日……
[そうだった。俺は昨日、祭りの道すがらに明加先輩を見かけて有頂天になって、そしてどん底に落とされた気分のまま、とぼとぼと帰ってきたんだった。冷蔵庫にあった親父のビールをくすねて、飲んでふて寝したんだった。最悪の夏休み最終日。]
(29) 2019/09/02(Mon) 08時頃
|
|
−外−
[気乗りしないまま、俺は学生服に着替えて外に出た。人生何度目の始業日だか知らないけど、こんなに気分の重い日もなかっただろう。俯き加減のまま学校の門前にまで来た。けれど門が閉まっていて入れなかった。狼狽して辺りを見回して、気が付く。]
街の雰囲気。休日っぽくね?
俺…なんか間違えた?**
(30) 2019/09/02(Mon) 08時頃
|
|
[慌てふためきながら俺は(>>30)、 スマホを取り出して待受画面を見る。 なんだ。やっぱり9月1日じゃないか…て、おいおい。]
おいおい…
[違うだろ。毎日あんなに今日が嫌でカレンダー睨んでたんだ。今日は9月2日だろ?俺はスマホを凝視しながら心の中で叫んでいた。おいおいおいおぉおい……!]
(62) 2019/09/02(Mon) 19時頃
|
|
[あ。根岸だ(>>47)。それと岸だ(>>41)。 俺は心で叫びながらも、掛けられた声が聞こえるくらいには冷静さがあったらしい。え。なに。お前ら一緒に登校してんの?付き合ってんの?はぁ…同じ暗いのでも顔がいい奴はいいよな。やることやってんだな…。俺は待受画面も少し忘れて、二人を当分に見やった。]
はよ……
(63) 2019/09/02(Mon) 19時頃
|
|
[とってつけたような、暗い挨拶になってしまった。 そして俺は、直立不動になる(>>51)。]
ハイ!!!イマシタ!!!!
[敬礼しなかったのが不思議なくらいだ。 俺にはわかる。これは明加先輩の声だ。 俺に……百歩譲って俺達に話かけてくれてる。今日は奇跡の日だ。世界はきっと祝福されているに違いなかった。]
(64) 2019/09/02(Mon) 19時頃
|
|
ち…近……(>>52)
[あまりに先輩が近すぎて、思わず仰け反ってしまった。 馬鹿。俺の馬鹿。根岸…俺はもう泣きそうだよ。先輩俺の事おぼえててくれたよ!]
ケンチャンデス!!! メ…メイ……雛子先輩おひさしぶりッス!
[俺は今日の日を忘れない。 先輩をどさくさに紛れてでも下の名前で呼べた今日の日を。俺は俺の勇気に心で喝采を贈った。*]
(65) 2019/09/02(Mon) 19時頃
|
|
え?え?(>>78)
[仰け反っていた俺は、先輩が一歩下がるのに引き寄せられるように今度は背を丸くして、一歩出ようとして思いとどまった。俺なんかした?なあ、根岸俺なんかしたかな?おまえ女の子と…岸と付き合ってんだろ?こういう時どしたらいいんだ?俺は根岸に助けを求めて念を送った。]
雛子先輩怖くないっス(>>79)。
[かわいいっス… …言えないよな。仕方ないよ。 うん。俺は頑張ったよ。俺は俺を慰めた。 そうして話題はあの話になる。そうか。やっぱり変なのは俺だけじゃないんだな。先輩の話先が岸に向いたのを、少し安心して聞き入った。もう俺キャパ限界。]
(90) 2019/09/02(Mon) 21時半頃
|
|
[デンパショーガイ。 俺はちょっと上の空で話を聞きながら、単語を反芻していた。電波障害か。あるかな…だとしたら教室で先生が待ってんのかな。俺出席日数ヤバいから、遅刻とかヤバいんだけどな…。先輩は先輩の友達らしい女の子と話し始めている(>>86)
俺はと言えば、 だんだん、考えるのが面倒になってきた。 だいたい、夏休みが終わってないならそれは良い事なんじゃないか。それで先輩に遭えたならぜんぜん良い事なんじゃないか。俺はなんだかいつにもなく前向きになってきた気がしていた。やっぱり先輩は俺の太陽…]
いっそのこと みんなでお祭りに行っちゃうって……(>>93)
[どうっスか! なんてつい口に出たけれど、生徒会長の出現で俺の声はすっかりしぼんでしまった。さよなら。俺の春**]
(99) 2019/09/02(Mon) 21時半頃
|
|
[串焼き二本渡しときゃよかったな…。 俺はこの集団の隅で棒立ちになりながら、さっき根岸が首を横に振ったのをぼんやり思い出していた(>>104)。きっと秘伝の対処術を教えるには、一本じゃ足りなかったんだろうな。
一緒に行かねぇの?(>>97)
俺は問いかけるように、そしてこの絶望を慰めてほしいとでも請うように、うつろな視線を根岸に送っていた。**]
(109) 2019/09/02(Mon) 22時頃
|
|
[げにあくがるるものになむありける…… 俺はまさに口から魂が抜けるような感覚のなかで、いつだったかの古典の授業を思い出していた。今なら染み入るようにワカル。]
イキタイデス…(>>110)
[行きたいわけがない。 これ以上先輩と生徒会長を見ていると、俺の魂の緒は本当に切れてしまいそうだ。なのに俺は条件反射のように先輩の声に答えていた。]
(122) 2019/09/02(Mon) 22時半頃
|
|
イキマス…(>>119)
[俺は根岸の誘いにも同じように答えて、ふらふらと彼の後を追った。親友…。俺は地獄から誘い出してくれた根岸の後ろ姿に、感謝で涙が出そうだった。**]
(123) 2019/09/02(Mon) 22時半頃
|
|
[根岸に叱咤されながら、俺は何とか歩いていた。 ここは何処だろうか。灯台のように浮かび上がる根岸の後ろ姿以外、おれにはなんだかすべてがぼやけて見えていた。だから先輩が俺の前に回り込んできたときも、咄嗟に止まれなくてぶつかってしまった(>>160)。
精神的にちょっとアレだった俺は、制服の袖を引く感触にもただ目を見開いてしまうくらいしか出来ないでいる。]
大丈夫っス!
[俺は我に返ったように、差し出された紙片を手にして、慌てふためいて自分のスマホを取り出した。アドレス交換ってどうやるんだっけ?どうしたらいいんだ!そうだ。いっそスマホごと先輩に渡しちゃえば…。]
(168) 2019/09/03(Tue) 08時頃
|
|
[意味ないだろ(>>168)。 ようやくまともに考えられるようになったころ、 先輩の姿はもうなかった。]
根岸…俺…
[とんでもない子を好きになったな。あれは魔性の女だ。 俺の中の一番冷静な俺が心の片隅でそう囁いた。だけど俺はそんな俺の言葉には耳を貸さず、貰った紙片を胸に抱くようにしながら、しゃがみこんでしまった根岸の傍で(>>157)、棒立ちで泣いていた。**]
(169) 2019/09/03(Tue) 08時頃
|
|
…なんでもない。(>>189)
[俺は鼻をすすりながらそう言った。 なんでもないわけがなかったけど、彼女持ちの根岸に、これくらいの事で感激してると思われるのが少し照れくさかった。そういえば、何か根岸も様子がおかしかったけれど大丈夫だろうか。そうだな。なんでもないって言うかもな。俺だって人知れず泣きたい時がある。大丈夫そうだから、大丈夫だろう。]
… オンナって怖いよな…
[俺はちょっと大人ぶって、そんな台詞を吐いてみたけど、先輩の顔が浮かんで良心がちくりと刺した。]
(207) 2019/09/03(Tue) 19時頃
|
|
[その間にも根岸は深刻そうに考えている(>>190)。 俺はそれを少し不思議そうに見やっていた。そうだな。深刻かもな。俺はなんだか今日が毎日続いて、俺の春と冬がすさまじい勢いで繰り返されたとしても、なんだかそれもいい気がしていた。俺ってその気があるんだろうか。
だけど、やっぱり深刻そうにしてた方がいいんだろうな。 みんな深刻そうだから。俺はそう思った。そうして生きて来た。根岸に誘われて(>>191)、俺はまた少し不思議な気持ちになる。良いのだろうか二人の仲に付いて行っても。そう思ったけど、ちょっと根岸の話が聞きたいという下心が沸いた。]
そうだな。行くか。
[俺はそう頷いて、根岸と歩き出す。]
な。串焼き食う?二本。**
(208) 2019/09/03(Tue) 19時頃
|
|
そういえば… 根岸。あのひと、雛子先輩の友達?
[俺がちょっとアレだった時(>>169)、 俺に何か話しかけて去っていった女の子を思い出す(>>176)。内容はよくおぼえてなかった。先輩と仲がよさそうに話していた女の子。俺はそれくらいしか知らなかった。]
将を射んと欲すれば先ず……
[ブツブツと呟きながら、先輩ともっとお近づきになるために先輩のお友達とお友達に…俺はそう妄想を巡らせたけれど、何かもの凄いポーズで威嚇をされて、慌てて妄想を打ち消した。俺は深刻な顔で呟いてしまう。]
オンナって怖いよな…**
(213) 2019/09/03(Tue) 19時半頃
|
|
そっか(>>216)
[俺は少し素っ気なく相槌を打った。 俺もみんなを怖いって思えたら楽しいのだろうか。 怒らせないとか笑わせるとか。俺はなんとなく子供の頃から知ってた気がする。そしていつからか、それがひどく退屈だった。だけど楽だから、そうしてきた。
そうだな。先輩の前に立つとホントはすごく怖い。だってなにもわからないんだ。だからすごく楽しくて嬉しい。俺は心でそう根岸に語り掛けた。こんなこと、いつか本当に話せる日が来ると良いな、俺。]
(228) 2019/09/03(Tue) 21時頃
|
|
… 一本か。なかなか手強い。
[根岸の虎の巻を垣間見るにはきっと二本が必要だ。俺はそう内心で悔しがって、次回こそはと心に誓ってから、自分の串焼きに齧り付いた。]
ギャル……
[俺は先輩の為に何か言うべきだったかもしれない。 けれどなにも言うべき言葉がなかったので食べていた肉と一緒に飲み込んでしまった。やがて歩く先にみんなの姿が見える。根岸が岸に呼びかけるのと一緒に、俺も手にした串焼きをみんなに振った。*]
(229) 2019/09/03(Tue) 21時頃
|
|
ほんと災難だな。 颯成また今日もたぶらかされて。(>>230)
[俺はそう冗談を言ったつもりで、不安を撒いたのかもしれないと思った。そうすると俺が串焼きを持ってるのも、そういう事なんだろうか。俺は宍井がちらりと串焼きを見たのに気が付いて、これ見よがしに最後の一切れに齧りついた。
本当は宍井の提案(>>231)に賛成だったけれど、なんとなく黙っていた。深刻になれない俺がそれを言ったら、ダメな気がしたからだ。]
(236) 2019/09/03(Tue) 22時頃
|
|
…
[岸がおみくじを引くと言って輪から離れる(>>243)。俺も何を思いついたか、財布を取り出して小銭を掻きだしながら神社の拝殿の前に立つ。手にした小銭の中に五百円硬貨が三枚もあって少し躊躇したけれど、思い切ってそれを賽銭箱に放り入れる。そして吊られた鈴が落ちてきそうな勢いで垂れ布を引っ張った。ガランと音が響いた。]
おねがいしゃーッス!!
[神さまが寝てたら飛び起きそうな音で両手を叩くと、俺はそう叫んだ。俺は何をお願いしているのだろう。やっぱり時間よ進め?本当にそう思ってるのだろうか。俺は俺の中で巡る思いを振りほどくように、心でもお願いと連呼していた。]
(248) 2019/09/03(Tue) 22時半頃
|
|
[そしてなんとなくすっきりした俺は、 財布から一枚の紙片を取り出すと、それを拝殿の階段に立て掛けて丁寧に拝んだ。
こちらの願いは言うまでもなかったけれど、これは登録申請をしないと御利益がないどころか、呪われる代物だという事に、俺はまだ気が付いていない。**]
(249) 2019/09/03(Tue) 22時半頃
|
1
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る