65 In Vitro Veritas
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― B1階 スタッフルーム ―
[ヴァイオリンのケースを指でなぞり、目を閉じる。 指でなぞったのは○に十字架のマーク。
それから、そっと呟く言葉がある。]
(0) 2011/10/04(Tue) 18時半頃
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俺の名前は、コーダです。
A-13-100 とかじゃなく…。
貴方のクローンだけれど
俺は俺です。
認めてくれますよね?
[そして、ヴァイオリンケースを撫で、口端あげて嗤う。]
(1) 2011/10/04(Tue) 18時半頃
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セシルは、コーダは静かに、今はそこにある。**
2011/10/04(Tue) 19時頃
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>>2
[咳の音、気配に振り返る。 そこには、イワセの眼帯をつけた赤毛の姿だった。 ポケットに手を入れて、そちらを向く。]
――……
[ぐらりと揺れる赤毛の身体。目を細める。苦しげな様子、血と体液の混ざった匂い。 青灰の瞳は、長い睫にしばし隠れてから、見開かれる。]
――……
[心境を読み取ったかのように、スタッフルームの端にある流しに向かう。 アクリルのコップに水を流し込んで、色を見る。濁りがなければ、そのまま赤毛に歩みよった。]
(3) 2011/10/04(Tue) 20時頃
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>>8
――……なんだ?
[伸びる手、そこにコップを持たせる。 きっと、ネクやニックなら、横について飲ませてあげたのかもしれない。いや、ここにくるまでの自分も、そんなに大げさにはなくとも、そうしただろう。]
(15) 2011/10/04(Tue) 22時半頃
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セシルは、コーダは、>>11セシルの声にはすぐに振り返っただろう。
2011/10/04(Tue) 22時半頃
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[だけれども、イワセを連呼に、みんな好き、そんな言葉だけで、こちらの問いには答えない。 ニックと違い、そんあ赤毛に仲間としてもコーダは幻滅を覚えていた。
そして、やっぱりニックと違うのは、その血や涙を流すさまを見れば、早く怪我を治そうではなく、もう、楽にさせてやったほうがいい、と思うこと。
ニックとは違い、冷たい人間なのだと自覚している。]
(18) 2011/10/04(Tue) 23時頃
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>>11 [その呟きをコーダの耳は拾う。 きっとそれも、先天的なセシルのクローンとしての能力だろう。]
――……? オリジナルが死んだあとのクローン?
[そういわれて、考えていなかったことに首を傾げた。 そうだ。
事故や病気にならなかったオリジナル。 もしくは、手術が間に合わずに死んだオリジナルがいてもおかしくない。
でも、その場合のクローンがどうなるかなんて、わからない。]
――……どうなる、ん、です か?
[セシルが通り過ぎようとする前に問いかける。]
(19) 2011/10/04(Tue) 23時頃
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セシルは、コーダはじっとセシルの話をきいて、それから赤毛を見た。
2011/10/04(Tue) 23時半頃
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オリジナルになる……。
[その意味を考える。 クローンがオリジナルのためにある。だけど、そのオリジナルがいなくなったときクローンは、普通に考えれば、価値のないものだ。いらない、ものに、なるのだろう。]
――……でも、それを世界は許しますか?
[オリジナルがいないのならば、クローンがオリジナルになってしまえばよい。 それは、こちらからの考えとしては実にしっくり行った。そう、なぜなら知らないからだ。 そのオリジナルの世界を……。]
(25) 2011/10/04(Tue) 23時半頃
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>>29 [考えはある。そんなセシルの声に首を傾げるけれど…。 次に訊かれたことに、動きは止まる。]
――……
[少し、考える。 いえばセシルはニックを傷つけるのだろうか? だけれども、
そのときは、自分が止めればよいと、考える。]
――……ニック、です。
[そして、告げる、それは蝦江のクローンであると。]
(32) 2011/10/05(Wed) 00時頃
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>>35
――……
[セシルの言葉に黙り込む。 考えているのか、といわれても、
それは、そんなところまで、考えることさえ…。]
――……
[そして、沈黙は、答えとして、受け取られるだろう。]
(38) 2011/10/05(Wed) 01時頃
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>>42>>43 [セシルの言っていること、すぐに飲みこめないが…。 それは、何か無茶なことを…
いや、その提案自身が、
世界はクローンにいいものではないこと、を示していること、理解できる。]
キオクソウシツ……
[そう、呟きながらも、自分の手を見て、 そして、セシルの手元にあるヴァイオリンケース。
見比べて首を振る。]
貴方と自分…俺は、あきらかに違う。 それはきっと、無理です。
[そういい放つと同時に…彼、セシルに歩み寄る。]
(44) 2011/10/05(Wed) 01時半頃
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オリジナルを失ったクローンは、 ……よくない、んでしょうね。
[小さく訊く。]
きっと、
殺される?
[それが一番自然だと感じたから。そう述べてから…。]
――……じゃあ、貴方は、殺されないでください。
[利己的な笑み]
(*0) 2011/10/05(Wed) 01時半頃
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>>46
そうですか?
[他人のことのように告げるセシルに、 やはり表情を変えずに………。]
なら、考えておきます。
[でも、彼には別の考えもあった。 そう、オリジナルを、セシルを殺す想定はもう、微塵もない。]
(49) 2011/10/05(Wed) 01時半頃
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元の生活には、戻りませんよ。 こんなこと知って、元の場所に戻すなら、
世界はよほど、ばかですね。
[代替品、その言葉に、目を細める。]
それが、俺の価値ならば、 貴方のスペアというものに価値があって、 それで、生きていられるのなら、
そういう存在でも構いません。
そう、
はじまりは貴方だ。 それは認めます。むしろ、それを利用して、 俺は、俺として生きていきたい。
(*2) 2011/10/05(Wed) 02時頃
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言ったでしょう? 貴方と俺は、同じじゃない。
貴方が死んだから、 貴方の変わりにそこで生きるなんて…。
ありえない。 俺は、雨宮セシルじゃなくて、
コーダですから。
[そう、それは、つまり、身も心も全移植なのだと…。]
(*3) 2011/10/05(Wed) 02時頃
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でも、コーダです。 俺は、雨宮セシルじゃない。
コーダです。
[それは、確認するように、セシルをじっと見て告げる。]
(50) 2011/10/05(Wed) 02時頃
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>>48
[赤毛が、俺は俺、と告げた言葉には、振り向いた。 そして、笑みをこぼす。
それはきっと、好ましい、返事だったのだ。]
(51) 2011/10/05(Wed) 02時頃
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[コーダは、生きることに執着する。 セシルを殺すつもりはもうなかったが、セシルがさっき言った言葉で、なお、むしろ彼を守ろうとするだろう。
オリジナルを失ったクローンの価値は、きっと、世界にとってはない。 ならば、自分の価値のために、コーダはセシルを守るだろう。セシル自身が死を望んでいても…。]
――……テンイソウチ、まだ、動かないんですよね。
[そして、話をそこに。]
(53) 2011/10/05(Wed) 02時頃
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――………
[ニーナに…その言葉には微か、瞳は揺れた。 だから、そのときの、返答はやや詰まったけれど…。]
ニーナは、 その腕が、ニーナなわけじゃない。
[囁いて離れていく背中を見つめて。]
居場所がないなら、 居場所をつくるまで……ということですね。
でも、そしたら、貴方はどこにいくんですか?
[その問いは聞こえただろうか。**]
(*5) 2011/10/05(Wed) 02時頃
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セシルは、コーダは、セシルの言葉に頷いて、去りゆく背中をみつめている。**
2011/10/05(Wed) 02時頃
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>>55 [赤毛の手元を見る。 揺れるコップ。それは怒りか。]
代替品じゃない、なら、 なぜ、目をやった?
[その映像を見て、なお、そういう行動をした赤毛に問う。 たとえそれが自分とはいえ、会ったばかりのイワセに、自らを捧げる行為。それはあのとき、信じられなかった。]
イワセの代替品ではない。その言葉は嬉しいと思う。 俺も、ニックも、お前にお前でいてほしかったから。
でも、目を抉って、いま、イワセのそれ(眼帯)をつけている。 まるで、イワセのように……。
本当は、どう、なんだ?
[その行動はイワセに捧げているようにしか見えず、 その姿も、イワセを彷彿とさせるように感じた。]
(57) 2011/10/05(Wed) 10時頃
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俺は、思うんだ。 ペナルティはいけない。そう俺らは教えられてきた。 だけど、あの時、お前は自ら、ペナルティをした。
俺は、お前に呆れたよ。
今考えれば、 お前は、あの時、イワセに目をやったんじゃない。
お前は、あの時、イワセになろうとしてたんじゃないか?
[ポケットに手を突っ込む。取り出すのは、麻紐。 それが、イワセの首に巻かれていたものと同じ、だということ。赤毛はわかるだろうか。]
お前のことは、お前にしかわからない。 だけど……。
(58) 2011/10/05(Wed) 10時頃
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――………選べ。
お前が生きるために、イワセに成り替わるなら、 俺はこのまま行く……。 だから、しっかり生きろ。
だけど、ただ、イワセの影を追って、みんな好きだの甘いことを言って、泣き崩れるのなら、
お前をイワセと一緒のところに連れてってやるよ…。
[麻紐の両端を握り、ぎゅっと引っ張った。]
(60) 2011/10/05(Wed) 10時頃
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[その青灰の瞳は、一度長い睫に隠れてから、見開かれる。*]
(61) 2011/10/05(Wed) 10時頃
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/* ホリクロがらぶい……
う、うらやましくなんて、
ちょっとだけなんだからね!!(くっ
(-6) 2011/10/05(Wed) 10時半頃
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/*
そして、最終的には相方が死を望んでいるの了解、。 打ち合わせしてないけど、たぶんそう。
望むなら、愛をもってそうするよ。
(-7) 2011/10/05(Wed) 11時頃
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/*
たぶん、 コーダを個人と認めてくれた時、
名前のてんてんが消えたとき、
セシルを殺せます。コダさん
(-8) 2011/10/05(Wed) 11時頃
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/*
貴方の最終章は、自分に……。
(-9) 2011/10/05(Wed) 11時頃
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/*
とかいいつつ、赤毛やニックに殺されるかもしれないけどな!!
(-10) 2011/10/05(Wed) 11時頃
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/*
でも、コダさん、セシルさん殺すよりは利用して骨までしゃぶりつくしたいんですけど(えろい意味ではなく
セシルさんの知識と技術をほしいと思っています。 同じにはならない。でも、貴方のものはほしい。 そんな矛盾。
(-11) 2011/10/05(Wed) 12時半頃
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|
/*
よし、バトル
(-12) 2011/10/05(Wed) 15時半頃
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イワセにならないなら、 お前はどうやって生き延びる?
[左のボールを握りしめる赤毛をしっかり見据えて…。]
俺は、言ったはずだ。
泣いてばかりなら、ってな。
[オリジナルにみえますよ、の言葉には、目を細めた。]
オリジナルに見える?それはお前の言いぐさだ。 作り出したのがオリジナルなのは、認めるが…。
お前を壊そうとするからオリジナルなのはなんでだ? ここにいるオリジナルは、まだ、誰も、手をかけてないぞ?
[セシルが黒田を殺したことは知らない。]
(68) 2011/10/05(Wed) 15時半頃
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|
/*
あれ、バトらない?!
えーーーーーーーーーーーーーーー!! バトろうよーーーー!!!
(-13) 2011/10/05(Wed) 15時半頃
|
セシルは、コーダはコップの落ちる音、またしたたり落ちる滴をみつめる。
2011/10/05(Wed) 15時半頃
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結局、また、泣くんだな……。
[小さな、ため息。**]
(69) 2011/10/05(Wed) 15時半頃
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>>70
そうだな。あの映像を見る限り、そうだ。 知らなければ、お前のオリジナルも、お前をきっと…な。
[虚ろに笑う赤毛を青灰の瞳はじっとみつめている。 思い出すのは、あのボールを、それでも投げる姿。 さん、はつけなくてもいい、と言ったけど、それでもつけると…。
でも、いま、その名だけを呼ばれて、泣いているけれども、何か変わったものは感じるけれど…。]
(71) 2011/10/05(Wed) 17時頃
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――……知らないのは、 知らなかったのは、オリジナルもか……。
[少し、思う。今になって。 知らないのなら、知ったあと、そのオリジナルはどうしていたか。
尋ねるべきだったのかもしれない。 そう、ニックも自分も、
見えてなかった側面がある。]
(72) 2011/10/05(Wed) 17時頃
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[だけど、もう還らない。時は戻らない。 そして、だから、振り返る気もない。
赤毛の悲しい笑みを見ながら…両手拳に力を入れた。**]
(73) 2011/10/05(Wed) 17時頃
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― スタッフルーム ―
[そして、麻紐に力を入れたけれど、 一旦、それを纏めて片手に持つ。]
――……ここで、俺がお前を壊すのも、選択の一つだ。 お前は、今後、生きるのか?壊れるのか?
[その様子、きっと、痛みと疲労が限界まできているように思われた。 生きる意志がないのであれば、と思う。 だけど、一旦、足は引く。]
俺は、オリジナルじゃない。 でも、クローンのままでもいない。
俺は、俺だ。
[踵を返すと、スタッフルームから出ていこうと…。**]
(85) 2011/10/05(Wed) 22時頃
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