89 春の風邪村
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― 回想・見舞い ―
い゛…らっしゃい……。
[見舞いに来てくれた三人を出迎えた第一声はガラガラで、それはそれは酷いものだった。 ベッドからなんとか身を起こすと、乾いてカピカピになった冷却シートが額からぽとりと落ちる。]
ああ、ごめん…だいじょぶ。 …ずっと寝てた、から…乾いちゃった。
エリ、りいな、メール…かえせなくて、ごめんね。
[一馬にメールを送ってから、いつの間にか眠ってしまっていて。 起きたのは三人が来る少し前。 その間に届いていたメールもつい先ほど確認したばかりで、返事が出来なかった事を詫びる。]
(@0) 2012/05/07(Mon) 00時半頃
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朝よりは、少しだけ…まし、かな?
[体調は?との問いには、そう答えた。 よく眠ったおかげで喉は痛いままだが、少しだけ身体は楽になっていた。 と言っても睡眠から覚めたばかりである事と、熱さましが効いているだけであってはしゃげる程の元気はなかったけど。]
…は、ほんとに…買ってきてくれたん、だ…。
[手土産を貰い、へにゃりと崩れた笑顔を見せる。 三人は各自で食べたいものも買ってきているらしい。 長居して風邪がうつるといけないからと思いその旨を伝えはしたが、見舞いに来てくれた事と、何より退屈で退屈で仕方なかったが故に強くは言わなかった。
広げられるケーキと、ゼリー。 花奈は嬉しそうにチーズケーキに手を伸ばした。]
(@1) 2012/05/07(Mon) 00時半頃
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いただき、ます。
[ぱくり。 優しい甘い味と、濃厚なチーズの香りが口の中を満たしていく。 至福の時をじんわりとかみ締める。
が。]
ん…ぐ、……、…
[何という事でしょう。 ベイクドチーズケーキ特有のしっとりとした重い生地が、巧く喉を通らない。 飲み込み終える頃には一馬から、レアチーズの方が良かったか、などの言葉も零れたが。]
ううん、…こっちのがすきだから、……だいじょぶ。
[いつもなら気が利かない位の冗談を言って見せるが、わざわざ買ってきてくれたものに冗談とは言えケチをつけるのは悪い気がして緩く首を振った。 そのおかげで、元気がなさすぎてウケると言われてしまう訳だが。]
(@2) 2012/05/07(Mon) 00時半頃
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[その後はゼリーとポカリのクッションを挟み、一口ずつ口をつけていない所をつまんで貰う事でチーズケーキの量を減らしていった。
大好きなものを万全の状態で味わえない事がこれ程までに辛い事を身をもって知る17の春。
一馬のショートケーキも一口欲しくてたまらなかったが、きっと、あれは、痛い。と思うと、涙をのんで断らざるをえなかった。]
(@3) 2012/05/07(Mon) 00時半頃
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[それから、今日あった事なんかを聞いて。 復帰早々、赤堀にジョージ迫害の報復を決意する。 碧の話には笑ってむせて喉が痛み、エリから今日の分のノートを貰って、テストの話題には遠い目をした。 三人が帰る頃には、トイレに行くついで、と理由をつけて気合で玄関先まで向かい。]
三人共、…ありがとね。 …ゴホッ…、うぐ……… こうならないよう、に 帰ったら、ちゃんと手洗いうがい、してよ…?
[ケアを怠って風邪をひかないように、と念を押した。]
(@4) 2012/05/07(Mon) 00時半頃
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じゃあ、また…明日は、学校で。
[お大事に、の声にはそう言って手を振り。 三人の姿が曲がり角の向こうに消えるまで背中を見送る。
身体は苦しくて辛いままだけど、心はとてもあったかくて。 玄関の扉を閉める時に、ふと、口元が綻んだ。**]
― 回想・了 ―
(@5) 2012/05/07(Mon) 00時半頃
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お使い ハナは、メモを貼った。
2012/05/07(Mon) 01時頃
お使い ハナは、メモを貼った。
2012/05/07(Mon) 01時頃
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― 今に至るまで ―
………。
[学校を休んでから、3日目。 花奈は変わらず自室のベッドの上に居た。 顔色と呼吸は幾分かマシにはなっていたが、ずっと寝ていて回復した訳ではない。
回復に至るまでの騒動を、これから語ろうと思う。]
(@6) 2012/05/07(Mon) 23時半頃
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[事の始まりは、一昨日。
一馬、エリ、りいなと別れた後、花奈はとても良い気分でベッドへと戻った。 夕食であるお粥も頑張って食べて、薬も飲んで。 これで朝起きてスッキリしていたら、なんて思っていた数時間後。
咳き込んで、目が覚めた。 やけに鼻が詰まっていて、けれどかもうとしてもうまくかめない。 仕方がなしに、吸い込んで、口の中に流れてきたものをティッシュへぺっと出す。 ぶるりと身が震え、トイレへ向かったが、心なしか身体がさっきより重く、ふらつく。 トイレで用が済むとベッドへ戻って再度眠りにつこうとしたが。
寒い。 寒くて眠れないのだ。
布団を抱え込むように包まっても、寒くて震えが止まらない。 荒い呼吸とカチカチと鳴る歯に不安が募っていく。 自分はどうなってしまうのか。 感じだ事のない感覚と、その辛さに涙が滲む。]
(@7) 2012/05/07(Mon) 23時半頃
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[不安と混乱の中、花奈は藁にも縋る思いでスマホへ手を伸ばした。 いつもであればなんてことない距離。 ましてやさっき歩いていったばかりのトイレの先の部屋に居る母親の携帯へ電話をかける。 もう布団から出る余力もなくて、何でもいいから助けてください、その思いでいっぱいだった。
奇跡的に繋がった電話によって、花奈は夜間受入のある総合病院へと駆け込む事となり。 診察の結果、感染系でも重病でもなく大事には至らなかったが、ベッドの空きがあった事と過保護な父が騒いだ為、緊急入院と相成ったのだった。
夜中の3時の出来事だった。]
(@8) 2012/05/07(Mon) 23時半頃
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[次に花奈が目を覚ましたのは、昨日の昼過ぎだった。
病院に運ばれる辺りから意識が朦朧としていた為、総合病院のベッドの上である事がすぐにはわからなかったが、左腕から点滴の管が伸びて、輸液パックから規則正しく雫が落ちている様子を見れば、ああ。と納得した。
もぞ、と動くと、左肩は筋肉に直接刺された注射の痛みがまだ残っている気がする。
暫くぼんやりと窓の外を眺めていると、昼食を食べに行っていた母が病室へと戻って来た。 戻ってくるなり矢継ぎ早に、気分は?具合は?つらくない?喉かわいてない?何か食べる?と質問攻めに遭う。 こういう時、自分は紛れもなく母親似なんだなと実感しつつ、大丈夫、と苦笑して返した。]
(@9) 2012/05/07(Mon) 23時半頃
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[起きてからは点滴が落ちきった事を確認して退院の手続きをする。 まだ熱は下がりきっていないが、この程度であれば自宅療養で問題ない。 もとより注射と点滴さえ受ければそのまま帰宅しても良いものではあった。
ありがとうございました、と頭を下げ、病院を出たのは夕方の5時頃。 帰りはタクシーだった。]
……はあ。
[家に着くなり、ベッドに転がる。 外に出ても寝転び、家に居ても寝転ぶ。 さすがに身体がなまってしまってすっかり気分も沈みこんでいた。 若干病状がマシになったおかげで、より退屈感も増している。 頑張れば学校にも行けそうだけど、頑張れば悪化するであろう事は目に見えていておとなしくしているしかない。]
(@10) 2012/05/07(Mon) 23時半頃
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はぁあ……っ、ごぼっ、ゴホッ、げほっ! …けほっ。
[二度目の大きな溜息の後、痰が絡む咳が出て、ティッシュに手を伸ばした。 しっかり飲み続けていた薬のおかげか、それとも病院で打ってもらった注射のおかげか。 喉も快方に向かっていて咳の度に眉間に皺を寄せなくていいようになっていた。 今度は逆に咳き込みすぎてオエッとなってしまう事もあったが、痛みに比べれば可愛いものだ。]
…あ…。
[丸めたティッシュを捨てようとして、ベッドの下に転がっているスマホに気がついた。 そういえば母親に助けを求めた後、手に持っていたスマホを何処へやったかすっかり忘れていた。 あちゃあ、という顔で拾い上げて画面が割れていないかを確認する。 幸い外傷はなく、スリープボタンを押せばロック画面も問題なく復帰した。]
ん。…エリからメールきてる。
[朝に受信していたメール>>3:42を、今頃読む。 有難いなあとしみじみ思いつつ、そのまま返信メールを打った。]
(@11) 2012/05/07(Mon) 23時半頃
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--------------------------------------- 宛 先:エリ 件 名:Re: ------------ ごめぇん、今日も寝込んじゃった(><) でも昨日よりはマシになってるよ☆
もおおおお、エリまじノート女神!! ありがとうございます、ありがとうございます 元気になったらマスドの新作ドーナツ奢るわっ
エリは風邪ひいたりしてない?大丈夫?
気をつけてね! 風邪なんてほんとろくなもんじゃない!!
私も早く治して学校行きたーーーい!! ---------------------------------------
(@12) 2012/05/08(Tue) 00時頃
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[そこまで打って、少しだけ悩んで。 結局そのまま送信ボタンを押した。
”でも、明日もちょっと行けないかも。”
書かなかった、一文。 恐らくはその通りだと思うが、それでも明日を諦めたく無くて弱音は口にしない。 半ば願掛けのようなものだった。]
(@13) 2012/05/08(Tue) 00時頃
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[そして現在。
案の定熱は下がらず花奈はベッドの上で暇を持て余しているという訳だ。 咳も大分緩やかになり、詰まっていた鼻もかめる位には良くなった。 後は熱が下がれば、というところまできているが、なかなか思い通りには下がってくれなくてもどかしい。 そんな花奈に出来る事と言えば。]
みんな今頃体育の時間かなぁ…はああああ、いいなぁああ…。
[今日の体育は何をやるんだろうと思い浮かべて、羨ましそうな溜息を盛大に零す事だけだった。**]
(@14) 2012/05/08(Tue) 00時頃
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