103 善と悪の果実
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――大広間――
[夕闇伯>>65の態度はひどく、落ち着いている。 その奥に激情を抱いていたとして、それを表に出さない術を心得ているようだ。]
………、貴方は恐ろしくはないのですか。
それとも、既に犯人の目星でも?
[ペーパーナイフを隠した胸元の凹凸を 己を落ち着かせる為に、指でなぞりながら、男は尋ねる。 果たして答えはあったか如何か。
何せ、その後、粗野な男と二人。 睦み合いなどととても呼べない、触れ合い>>113を始めたのだから。]
あ、ああ………
["楽園"とはとても呼べぬ、血の色は、まだ見ぬ女主人の散らかした赤と。同じ色だろうか。 想像するなり恐怖心が沸き、視線が泳ぐ。]
(124) 2012/09/27(Thu) 17時頃
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[血走った目に、向けられた冷たい人差し指>>87
暗く澱んだ青を見開き、奥歯を鳴らす。 ああ、止めろ、止めろ止めろ止めろ!]
はッ、―――…!?
寝癖………、そんな馬鹿な、昨日は一度も…
[あの柔らかなベッドに、身を預けていない。 前髪を掻き上げ、にたりと笑う口唇に、拍子抜けする言葉に。少年に揶揄られ、からかわれたのだと思い知る。]
(125) 2012/09/27(Thu) 17時頃
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[気付いた瞬間、男に渦巻いた感情は一言で形容し難い。
焦燥、怒り、妬み、殺意、全ては衝動。 あの女から招待状を掠め取ったのと同じ、それ以上の衝動。
色黒の、あの小鳥が居る限り、無事"楽園"を出ることなど叶わないのではないか。 妄信が辿り着いたそれが――…結論だった。 大広間を、小さな背中が離れてゆく。
その背中を映す目にはもう、少年の細い首しか、映していない。それは、余りにも、男には細く。頼りなく、圧し折れるように見えて**]
(126) 2012/09/27(Thu) 17時頃
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/* ウェーズリーいいな!!!!!たまらんな!!!好きだ!!
(-71) 2012/09/27(Thu) 17時頃
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/* 独り言がただのファンコールと化していますが 私は元気です。 あとヘクターすきです。粗野で粗暴で夕闇伯は超イライラしてるよ!(全力の褒め言葉)
墓に落たらうらみつらみを延々吐きながら 気づかれないままにまとわりつけるから それはそれで愉しそう……
ペラジーとオスカーが邪気絆なのか? と思っているのでここの因縁あたりも すごく期待しているんだ……
(-72) 2012/09/27(Thu) 17時頃
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[感情を掻き乱され、斯様な状況になる前の話だ。
青白い顔の男は問うた。>>124 恐ろしくはないのかと。 犯人の目星はついているのかと。
その時はまだ、余裕があった。 恐ろしいとも、と嘯きもした。
「さて、どうだろう……だが、衝動的な犯行に見えるゆえ 調べれば襤褸も出るだろうよ」
等と、敢えて周りに聞こえるように 揺さぶりをかけるように答えたのだ。
主が失せたならあの林檎は誰のものでもない。 ならば己が手中にと思うが故に “誰の後につく”べきか、強かにも、見定めようとしていた。――感情の蓋が、剥がれていくのを感じながら、である。だが刺青の男を切欠として脆くも蓋は崩れ去り、刃さえ抜き放った、今**]
(127) 2012/09/27(Thu) 17時半頃
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─回想・廊下にて─
[すれ違い様、再度向けられるからかいの声。 出会う相手に何か弱味でも見当たれば、その傷口に指を入れずには居られない。 そんな男なのかも知れない。 薄い笑みを浮かべる刺青の髭面を一瞥した後。]
── あんたが死んでくれりゃ少しは楽になるんだがな。
[冷ややかに言い捨ててから直ぐ、自分の言い草に驚く。 よほど頭に血が登ると、見境がつかなくなる事もありはしたが。
今、自分は落ち着いていたはずだ。 どんなに疎ましく思う相手であろうと、そんな言葉を吐きかけたりする事は── 、いや。
俺は、いつものままだ。 変わってなんかいやしない。
胸に過ぎった言い知れない不安を掻き消すように否定しながら。 逃げるようにその場を離れた。]
(128) 2012/09/27(Thu) 19時半頃
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─自室─
[広間から追いかけてきたのだろうか。 煙草の火を点けて間もなくしてから、男の部屋を訪れた少年。
第一声掛けてきた言葉には、肩越しに振り向き苦笑いした。]
すまんな。吸いたくない煙ばかり吸わせて。
[先程の刺青とのやり取りでざわついていた胸内は、見知った幼い子供の姿を前にすると、幾らか落ち着いたようだった。
テラスで彼に構う事なく煙草をふかしていた事を思い出しつつ詫びる。 煙草を手元の灰皿に押し付けて消した。]
(129) 2012/09/27(Thu) 19時半頃
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…探したところで、自分のものになる訳でも無いからな。
[肺に残る煙を吐き出しながら、一つ目の問いかけには答え。 二つ目の問いかけには、怪訝に眉を顰めた。
窓を向いていた身体を返し、少年の顔を見詰める。]
…事故?
[問い返す男の脳裏に、蘇る遠い記憶。 あれほど、大規模で凄惨な事故は、前にも後にも無かった。 事故で死者の数さえ確かにはならず、その後の事故処理がどういう経緯を辿ったかまでは、覚えてはいない。
その頃、男は未だ警察官になったばかりだった。
実地検証のために駆り出され、向かった先で見た焼け焦げた瓦礫の山。 そこに散らばる、人間の身体の一部だったもの。 すでに人だとは判別すら難しい遺体も少なくは無かったが。
引きちぎられたように瓦礫の中に転がっていた片足だけを目にした時、当時新米だった自分はその場で嘔吐するのを堪えきれず、他の警官にどやされた覚えがある。]
(130) 2012/09/27(Thu) 19時半頃
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[あの研究所の名称は、今、少年が口にしたものだったろうか。]
十年前か。 大きな爆発事故があったのは覚えているが…、それがどうかしたのか?
[男の問いかけに、少年が答えたかどうか。
林檎を探しに行くと部屋を後にする細い足首に揺れるプレート。 テラスでも、一度目にしたそれ。
だが、その時の男は、プレートに気付く事はなく。 遠い過去に見た記憶が、それ以上蘇る事もないまま。
出て行く小さな後ろ姿を見送った。**]
(131) 2012/09/27(Thu) 19時半頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2012/09/27(Thu) 19時半頃
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[>>91空の台座に気を取られつつの返答に、 トニーが笑ったようだった。
……私は今、どんな表情をしているのだろうか。
落ち着いた様子の少年を見て、 幼い筈の子どもが何故こうも 冷静でいられるのかと不思議に思う。
初めて会った時から年不相応な感覚を抱いていたが、 その印象は、更に募っていく。]
(132) 2012/09/27(Thu) 20時頃
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―グロリアの居室―
[>>75ニヤニヤと笑う男を、不快感も顕に見据える。 昨晩、壇上で口上を述べていた姿を見たばかりなのに たった一晩の内に変わり果てた栄光の姿を前にしても 尚楽しげな様子の男。 この場に居て欲しくないと感じても仕方が無いだろう。]
………………
[男の姿が見えなくなるまで、 おどけたように肩を竦める背中を睨み付けたまま動かなかった。]
(133) 2012/09/27(Thu) 20時頃
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―グロリアの居室―
[>>89”姉様”を見詰めていたポーチュラカは、しばらく動けないでいるようだった。 おそらくショックだったのだろう。無理もない、と思う。 斯く言う私も、自分の震えを抑えるだけで手一杯なのだから。
この時、ポーチュラカが本当はどんな表情をしていたかなんて 考えもしなかった。
気持ちを落ち着かせるためだろうか、 目を閉じ、開いて、やっと彼女からの返事が返ってきた。
―やはり、酷い顔をしているようだ……]
そう、ですわね……戻りましょう。
(134) 2012/09/27(Thu) 20時半頃
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[刺青の男が去った後、 裾を引く少女に視線を戻して、繋ぐように伸ばされた手を取る。 その手は小さく、暖かく感じられた。
見えないようにとの計らいで、 紅に侵蝕される白いシーツによって 栄光の表情は隠されたが…
日常から大きくかけ離れた光景は、 明らかに異質な雰囲気を纏っている。]
(135) 2012/09/27(Thu) 20時半頃
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一度、部屋に戻って…少しだけ休ませてもらおうと思います… 皆さん、大広間にいらっしゃるのかしら。 すぐにそちらへ行くようにしますから…
[共に歩き、自室の前まで付いて来てくれた彼女に また後で、と言って、繋いでいた手を離す。]
(136) 2012/09/27(Thu) 21時頃
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[ポーチュラカと別れる直前。
今ここで訊くのは憚られるが、しかし、 どうしても気になったことを問うた。]
あの、失礼な事を訊くかも知れませんけど… グロリア様は、ミス・ポーチュラカにとって どういった方なのでしょうか…?
[栄光と私の事を、姉様、と呼ぶ少女。 グロリアとの関係が分からず、 どういう言葉を掛けたら良いのかも分からなかったから。
彼女は何と答えただろうか。
その後、部屋に入って扉を閉め、そのまま扉に凭れ掛かった。]
(137) 2012/09/27(Thu) 21時頃
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/*
とはいえ 他のひとの反応待ち気味。
(-73) 2012/09/27(Thu) 21時頃
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―自室―
[栄光の部屋で見た紅い色が、頭にこびり付いて離れない。 胸の奥がざわつく不吉な色。 頭が疼くような感覚も伴っている。
栄光は殺された。 おそらく、黄金の果実を隠した人物によってだろうと想像する。
この日に偶然、果実の消失とグロリアの殺害が重なるなんて 考えられなかった。
朝、慌てて飛び出したために ベッド脇に置きっぱなしにしていたバッグへと手を伸ばす。 触れると、すぐに固い感触が見つけられた。]
……………
[溜息が零れた。]
(138) 2012/09/27(Thu) 21時頃
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― コリーンの部屋の前で ―
グロリア姉様はね ……私の未来だったの
[憧れとも言うべきか。 全てを手にし、自覚と自負を知り、 誇り高く咲いていた、栄光という名に見合った姿。 美しく、また完璧に見えた。
少女がまだ、小さな世界における"全て"を失う前に出会った、栄光。 望みを全て叶えてくれる、絶対の存在。 その、はずだった]
(139) 2012/09/27(Thu) 21時頃
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……大好き、だったわ
[その言葉は扉の向こうに消えたコリーンには届かなかったかもしれない。
グロリアにとっての少女が、ただの小さな とるにたらない存在だったとしても そのことを少女は知らず、また想像すらしなかった]
(140) 2012/09/27(Thu) 21時頃
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―大広間―
ええ、約束です。 ―――…其れならこれが、初めての約束ですね。
[オスカーの言葉に、 子供のように"あの頃"のように、くすくすと笑う。 嗚呼、瞳の奥の暗色まで、それはあの頃のそのままに]
みんなみんな、いなくなってしまったら。 果たして林檎は何処へ行くのでしょうね。
…ふふふ、でも、私はオスカー君は壊しませんよ。
[にこりとしたその表情を、彼が信じてくれるとも思わないが]
(141) 2012/09/27(Thu) 21時半頃
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とっておきが欲しいなら、 今夜、私の部屋へおいでくださいな。
特別の処方を差し上げましょう。
[黒い蝶は広間の薄明りに照らされ、鈍く光る]
(142) 2012/09/27(Thu) 21時半頃
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―自室の前>>139―
……未来?
[グロリアのようになりたかった、という事だろうか。 彼女がグロリアに憧れていたのだろうという事は 何となく分かった。 実際、それに足るだけの人物だったと思う。]
そう… ありがとう。 ごめんなさい、変な事を訊いてしまって。
[部屋に入ってすぐ、凭れ掛かっていた扉の向こうから ポーチュラカの声が届いた。 大好きな、姉と慕う人物の死を目の当たりにした 少女の気持ちは如何程か…]
(143) 2012/09/27(Thu) 21時半頃
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―大広間―
[やがて姿を現した小さな少女。 この場の緊迫した空気の中、 発せられた言葉に少しだけ肩を揺らした]
――――…御機嫌よう、レディ。
[許されるならば一度、 彼女の髪をさらりとあやす様に撫でて]
この騒ぎでは、お疲れでしょう。 何か温かい物でも用意してもらいましょうか。
(144) 2012/09/27(Thu) 21時半頃
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―自室―
善と悪の果実は、何処に行ってしまったのでしょうね……
――……グロリア様……
[呟きに答える者など、いるはずもないのに。
あまり疲れた表情で皆に合流する訳にもいかないだろうと 椅子に腰掛けて、しばし無理矢理目を閉じた。]
(145) 2012/09/27(Thu) 21時半頃
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― 大広間 ―
御機嫌よう、ペラジー様
[髪を撫ぜる感覚に頬を緩ませるも 白に隠されたストロベリーブロンドを探るように見やった]
ええ… また、何か?
[首を傾げる少女はやっとその騒ぎの中心に気づく。 宴の最中のこと、そして先ほどの刺青の男が発した言葉。 感情の高ぶりは、その表出は伝染する。 止めようとした前に出ようとする客、それを押しとどめる者。 まったく関係のない所でも口論は始まり、眉を顰めるだけの者も囁き始め、喧騒は少しずつ大きくなっていく]
まあ…
(146) 2012/09/27(Thu) 21時半頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2012/09/27(Thu) 21時半頃
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/* あかん、色々考えてるけど今から夜勤とかどうしようもなくて…!! 赤二人にはご迷惑おかけして本当にすまない…!!
一応、襲撃はパスするぜ…!! 2時ギリ前に休憩はいるはずやからそこで流れ見て色々合わせれたら…っ。
(-74) 2012/09/27(Thu) 22時頃
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/* 死亡フラグがまだ見えないな。 キリングとかやった事ないから、まず見学したいんだがw
自室にいるのもあれか。 うーん。
(-75) 2012/09/27(Thu) 22時頃
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[少女へ触れる仕草は、まるで少し歳の離れた兄のように。 慌ただしい様子の使用人へも、臆することなく注文を。 温かいパンとスープを用意するようにと]
そうですね。予測のつかない事態ばかりですから…。 皆さん、混乱なさっているのですよ。
レディ・ポーチュラカ。 むやみに近づいてはいけませんよ。 貴女様がお怪我をしてしまいます。
[何処までも穏やかな声をかけながら、髪を揺らす]
……おや。
[しかし喧騒がより大きくなり、 その中心の男たちが本格的に争いを始めれば―――…]
(147) 2012/09/27(Thu) 22時頃
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ふふふ。 いけません。
あまり恐ろしい物を見ると、 今夜眠れなくなってしまいますね。
[戯れにも似た様子で、そっと少女の眼を両手で覆い囁く。 もっとも力のこもっていない其れは、 簡単にどかすことができるだろうけれど]
(148) 2012/09/27(Thu) 22時頃
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