202 月刊少女忍崎くん
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[階段を駆け上れば息が切れた。 まるで心臓破りの坂を昇るようだった。
屋上までの階段を、 まどかは顔を赤らめて昇っていく]
(76) 2014/11/19(Wed) 01時半頃
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『……あ、あの…っ!! っだだだだ、だからね!?
……つっ、つ…っ!!、 〜〜〜付き合ってください!!!』
(-16) 2014/11/19(Wed) 01時半頃
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( 忍崎くんの、 )
[薄暗い屋上までの階段を最後まで駆け上がり、 切れた息を静かに吐いて、
少し重たい屋上の扉を開けた。]
(77) 2014/11/19(Wed) 01時半頃
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──人楼高校、屋上──
[フェンスの向こう、文化祭も佳境を過ぎて マンションビルの谷間に茜色が落ちてゆく。]
────。
[校庭を見下ろすと、校門から各々の荷物を抱えて帰りはじめる、一般入場者たちの姿が見えた。]
(78) 2014/11/19(Wed) 01時半頃
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[生徒達はこのあとも打ち上げ会なり、 撤去作業が残っているにしろ、 文化祭は、緩やかに終わりを見せ始めている。]
(……それでもまあ、 歩き回っただけの甲斐はあったか)
[ここ暫くの間に抱えていた悩みには、 なんとなく、今日一日で出口のようなものが 見えたようなそんな気がしていた。]
(79) 2014/11/19(Wed) 01時半頃
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[涼やかな風が屋上を吹き渡る。
下方から聞こえる男女入り混じる声は 賑やかさの名残は十分残していたが、 人がいない屋上からは、少し遠い。]
…、…
[小森からは少し前に、「見つかった!」と連絡があった。
ただ、眺めのいいここでどんな人が来ていたのかを 改めて確かめたいような気がして、 鷹野との待ち合わせ場所をここ、屋上にした。
フェンスの上に腕をおき、黙って校門の方を眺めていれば、 人波からひとつぶん頭ぬけた赤い風船がゆらゆらと揺れながら校門の方へゆくのが見えた。]
(80) 2014/11/19(Wed) 01時半頃
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[ああ。あれは、うちのクラスの。と思う。
スタンプを集めたカードは、 二年三組の教室にある、 はじまりの村から魔王城にたどりつくまでに 出くわす困難に打ち勝つ力となる。
──という設定だが、
スタンプを集め、王城の川向こうにある(という名目で壁に描かかれた)魔王城にいる魔王を撃退できた『勇者』には、 王様から褒章がでるシステムだ。]
(81) 2014/11/19(Wed) 01時半頃
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[宝箱型に装飾した紙製のボックスに、 菓子類と『魔王』の脅威から、 皆を助けてくれた勇者への 登場人物たちからの感謝の言葉を書いたメッセージカードをつめて渡すのだが、それに、風船を括ったらどうか。と言い出したのは確か小森だったはずだ。
「目立つし宣伝にもなるでしょ」と、 小森は言っていたが、 なるほど確かにその通りだった。]
(あれはたしか、 鷹野が写真を撮っていた子か)
[風船がなければ気づかなかったかもしれない。大人や生徒たちの背に紛れて、赤いフードの女の子は、風船をつないだ箱を抱えて、隣の母親へと一生懸命、何かを話しかけているようだった。]
(82) 2014/11/19(Wed) 01時半頃
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[もとより目はいい方だ。 小さな横顔に浮かべられた表情までもよく見えた。]
……
[その姿を遠くから眺めおろして 暫し後、 す。と手帳を開いて、ペンを構える。]
(83) 2014/11/19(Wed) 01時半頃
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[その横顔に感じたのは、ほほえましさと、 それから、もうひとつ。
勿体無いな、とそう感じた。]
(鷹野がここにいればな)
[そう思いながら、無心に手を動かす。
写真のようには撮れずとも、見えたものを 描き残しておくことぐらいはできる。]
(-17) 2014/11/19(Wed) 01時半頃
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[──シャ、シャ、と紙の上をシャーペンの先が走る。視線は遠く、校門の方から動かさないまま]
──ちょっとまっててくれ
[ばたん! と勢いよくドアが開いてもそちらを見もせず、 たったの一言きりを向けるだけ。]
(84) 2014/11/19(Wed) 01時半頃
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―屋上―
[屋上の扉の向こう。
遠く遠景に薄紫に染まった雲が浮く。 茜色に染まった街並みに、灯りがいくつも見える。
うす紫から茜に染まるグラデーションの空の下。 フェンスが区切る屋上に、忍崎の背中があった。]
[まどかは赤い顔のまま。 切れた息を整えて、彼の背を見つめた]
(85) 2014/11/19(Wed) 01時半頃
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[こちらを見ることなくかかる声に、 彼の背に見とれていたのか、慌てたように返事をして。 まどかは忍崎の傍らへと歩く]
…っ う、うん! だいじょうぶ!
でも、なにして――― 、
[まどかには少し高い、彼の手元を見る。 そこに描かれたものを、わずかに見て、 目を瞬かせてから小さく笑った後。
彼の顔に視線が映り。まどかはそこで言葉を切った]
―――し、忍崎くん!
そ、 そのままっ! い、今撮ってもいい!?
(86) 2014/11/19(Wed) 01時半頃
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[鷹野まどかの小柄な背丈が傍に来る間にも、 視線は一度もそちらを向かない。]
……
[遠い小さな一点に集中しているせいか、途中で途絶えた質問に答えが返ることはなく]
(87) 2014/11/19(Wed) 01時半頃
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[名前とそのまま!とその言葉に反応してか 一度そこで、動いていた手が止まった。]
…それ。 もうなくてもいいぞ?
[少しだけの逡巡、目を眇めて、 素っ気ない声が言う。]
(88) 2014/11/19(Wed) 02時頃
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[フェンスの向こうに投げていた視線を一度手元に戻して、 またシャーペンを走らせる。]
鷹野にだったら、いつ撮られてもいい。
[──もう、確認はなくてもいい。と、 また、前に視線を戻した。]
(89) 2014/11/19(Wed) 02時頃
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[一度止まる手。
まどかの視線が彼の顔から、手へと移る。 あ、と音にならない程小さくのどを開けて、 少し焦ったように再び彼の顔を見る。
カメラを握る手に力がこもった]
[そこにかかった言葉を全く想定していなかったのだろう、 まどかは少々間抜けな声を上げた]
えっ?
(90) 2014/11/19(Wed) 02時頃
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[その先に続いたそっけない声に、 まどかは目を瞬かせて。 やがて顔を顔を綻ばせた]
…………………、
…え、えへへっ ……じゃあそうする。
ありがと。
(91) 2014/11/19(Wed) 02時頃
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[再びシャーペンを走らせる彼を、 カメラのファインダー越しに見る。
狭い視界の中に、彼と茜色に染まる空。 灯った街の灯りが収まった]
[すっかり耳に慣れたシャープ芯が 紙を走る音を聞きながら]
[まどかはすっかり整った息を静かに吐いて。 ゆっくりと、シャッターボタンに力を入れた。]
(92) 2014/11/19(Wed) 02時頃
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[軽いシャッター音の後。 撮れた写真を、画面で確認する。
手のひらに収まる、小さな画面の中に、
あの日のような真剣な表情で まっすぐ、絵に向かう忍崎の横顔が映った]
[いつも近くで見ていた。 漫画にひたむきに向かう、あの顔が]
(93) 2014/11/19(Wed) 02時頃
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…、うん、 ありがと、
すっごくいいの撮れた
[まどかの目に、遠くにきらきらと灯る 街の光が小さく反射して。
今日一番満足げに、笑った]
(94) 2014/11/19(Wed) 02時頃
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[カシャリとシャッター音を耳で受ける。 耳慣れた撮影音ではあったが、横手で受けたのは これが二度目だった気がする。
シュ、と手元に描かれた横顔の目元に最後の一筆を入れて、 そこで初めて隣を見た。]
… そうか
[そこにあった満足気に笑う鷹野の表情に、 自然と、口許が和らぐ。]
(95) 2014/11/19(Wed) 02時頃
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…
今日は本当、鷹野には 随分世話になったからな。
[資料写真もだが、こうして今自分が晴れやかな気持ちで文化祭を終えられるのも、鷹野のおかげだ。
鷹野自身が満足できたのなら、 それに勝るものはなかった。]
(96) 2014/11/19(Wed) 02時頃
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[カメラの画面をうれしげに指で撫でて。 まどかはそれから、また顔を赤く染めた]
……………………、
[口を開きかけて、また閉じて。 ためらうように、それらを少しだけ繰り返す。]
(97) 2014/11/19(Wed) 02時頃
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[春に、教室で告白した時は 誤解と紆余曲折で、彼に近づくことはできたけど。 結局彼に、正しく想いは伝わらなかった。
あの時は、まだ彼のことをうまく撮れなかった。 その理由に気付けていなかったから。
うまく撮れなかった理由に気付けた今なら。
……ちゃんと彼に、伝わるはず。]
(98) 2014/11/19(Wed) 02時頃
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[一度きつく目を閉じて、また開く。 見上げた傍らに、彼がいる。
やがて、まどかは小さく息を吸って声を出した]
――――ねえ、 忍崎くん
(99) 2014/11/19(Wed) 02時頃
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あのね わたし、 いろいろ、考えたんだけど、
わたし、きみの
(100) 2014/11/19(Wed) 02時頃
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[―――彼のどこが好き?と言われれば、
「彼の顔」と答えるだろう。
あの時撮れた彼の横顔に、胸をうたれたのだから。
でも、それはもっともっと手前の話。]
(101) 2014/11/19(Wed) 02時頃
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[今まできっとうまく撮れなかったのは、そのせいだ。 もっと奥にあるものを写せてなかったんだろう。
まるで感情までも、写し取ったような あの写真に惚れた理由。
彼が、好きな理由。 彼のどこが好き、と言われれば きっと、何よりも。
あの写真の奥にも映った、]
(102) 2014/11/19(Wed) 02時頃
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まっすぐで、真剣なとこ。
いちばん、好きだよ
[茜空の下。 まどかはまっすぐに、彼の顔をみつめた]
(103) 2014/11/19(Wed) 02時頃
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