270 食人村忌譚
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―縁側― [>>71ゆりの睨み返す視線は、 宴間へ背を向けた自分には届かない]
下手人が捕まらず、皆が疑われ その中に巫女様までも含まれている中で はたして下手人でない櫻子で 儀式を行う必要があったのか
……なんて、疑問はあったんですが。 僕は巫女様には逆らいません。 それに、櫻子さんも生まれる子供も 次の転生が早まっただけの事でしょう。 早く弔ってあげなくては。
[それだけ、縁側から答えを返し 外に出る志乃の後を追うようにあゆみを進める]
(85) 2017/11/28(Tue) 00時頃
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村のしきたりには疑問はありませんよ 僕が疑問に思うのは巫女様の手腕くらいです。
死んで証明するっていうのなら 先ずは貴女が真に巫女様であるのかを証明して欲しいものです。
[去り際に ゆりだけに聞こえるように、そう告げて]
まって、志乃さん
[今度は周囲に聞こえる程度の声で 追いかけてゆく、志乃の名を呼ぶ*]
(86) 2017/11/28(Tue) 00時頃
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志乃、残念だわ。 あなたが村のしきたりに疑問を持っていることは よくよく分かりました。
[集会場を去りゆく志乃の背中>>84に、 はっきりとそう告げるだろう]
さあ、気を取り直して弔いに戻りましょう。 私たちが食すことによって、 櫻子を常夜の国へ送り出すのです。
[何事もなかったかのように、薄らと微笑を浮かべた*]
(87) 2017/11/28(Tue) 00時頃
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[溜息を吐いて、困ったように笑う。 私には、きっと、彼女の疑問に答えることは出来ない。 幸い、ゆり>>83が志乃をなだめてくれているようだった。
石動は未だ居ただろうか。 居たならば、私は、彼を引き連れるようにして、 炊事場の方へ、止めていた足を動かしただろう。*]
(88) 2017/11/28(Tue) 00時頃
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あーあ。引き下がるのか。
もう少しで他の家畜から抜け出せたかもしれないのに。
[何かおかしいと気付いたのに、 群れから異質と見られていると 気付くと大人しくなる]
だが弔いで食う事自体をおかしいと思ってないのだから。 やはり家畜は家畜か。
[さて、仔を身籠った肉はどう違うのだろう。 そこは少しだけ興味はある。 皆が言っている通り、 死んだ家畜は食わなければ意味がない*]
(*20) 2017/11/28(Tue) 00時頃
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―炊事場にて―
[死してなお、櫻子は美しかった。 一度、弔うように手を合わせてから、包丁を握りしめる。 とはいえ、先に調理するのは、彼女を彩る野菜たちの方。
手と同時に動かした口で答えるのは、 先程志乃に投げかけていた>>64疑問への反論。]
(89) 2017/11/28(Tue) 00時頃
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/* とっても こんせん! 広間タイプのむずかしさ!
(-58) 2017/11/28(Tue) 00時頃
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先生が、私を信じられないならそれでもいい。 なら、私が、身を挺して証拠を探して見せたなら、 信じてくれる?私の言ってること。
[保身のために、などとは失礼な。 こんな状況に置かれた時に、優先するものが何か、なんて 分かりきっている。
ゆりのような、皆を愛し、愛される巫女。 彼女さえ生きていてくれるなら、 私なんてどうなってもいい。]
(90) 2017/11/28(Tue) 00時頃
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志乃さんは……もしかしたら そうなんでしょうか
違うんでしょうか……
[家畜、と同じではないのかもしれない。 けれど群れの長に負けて逃げてゆく姿 彼女は人間になれるのかどうか 確かめに行こうと、歩みを向ける]
(*21) 2017/11/28(Tue) 00時頃
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どうせ私なんて、いてもいなくても変わらないんだし、 きっと、良い囮位には成れるよ。 美味しいもの食べてるからね。
……だから、下手人を捕まえたら、信じてあげてね。 江津子おばさんのこと。彼女が、無実だってこと。
[からからと笑って、ふと、真面目な顔になる。 手元の俎板へ視線を落とした。
聡明な彼の事だ。私が示している下手人の正体など 既に、察しているのだろう。 やっぱり、彼も、信じられないのだ。]
(91) 2017/11/28(Tue) 00時頃
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……私も、信じたかったのになぁ。 彼のことは。
[誰よりも、と。ぽつり、呟く。 よりにもよって、その人を示す証拠を見つけてしまうのだから つくづく間の悪い女だ。私というやつは。*]
(92) 2017/11/28(Tue) 00時頃
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―― 囲炉裏端 ――
[志乃がでていき、進も追うなら 沸かした湯の行き場もなくなろう。 短く息を吐き、けれど強請ったものは強請ったものだ]
返さんでも まあ
[そのまま急須にぶち込んだ。 雰囲気を拭うのも 弔いの準備も任せ、ひとり先んじて力を抜こう*]
(93) 2017/11/28(Tue) 00時頃
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まぁ ……そうな
[頷いたのは、先ほど聞こえたミナカタの呟き>>78に対してのものだ。もう一度それを口にするのは躊躇われるほどだ。 儀式だろうが何だろうが、櫻子が死んだことに変わりはない。弔うために、冬の蓄えにするのも道理だ。こんな山奥の小さな村。いくら村人の数が少なくても(少なくなろうとも)冬場を過ごすのに十分なほどの蓄えはない。 儀式というものは―――…朽ちかけの「鬼」の表札を、ふと思い出した]
おう、手足を切るなら手を貸すぜ ……こういう時、男ってのはそういうことにしか役に立たねぇからな
[結局。飲み込んだ言葉を口にしたようなものだった。 女というものは、どうにも恐ろしい]
(94) 2017/11/28(Tue) 00時頃
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[>>83>>87の言葉に項垂れる。弔いの邪魔と言われれば申し訳なさそうに頭を下げて出ていくときに、彼女に向けて一言だけ呟いただろう]
ごめんね……
[それ以上は何も言わない。肩を落として虚ろに後を追ってきたススムの声>>86には虚ろな目を見せてうん、と力ない声で返すだけ。
外に出て行先はどこにしようか。疲れた体は家へと向かうけれど追ってくるススムに止められるかな?*]
(95) 2017/11/28(Tue) 00時頃
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[ところで。 ススムが愛理を解体に向かった際 来ていた服は夜着であった。 汚れてしまった其れは、使った鉈と一緒に処分済みだ。
即ち、現在ススムの服に欠けたボタンは無い。 あるとしたら、既に処分した夜着の其れが取れている、という事だろう。
温かい季節に来ていた、学生服だった其れ 衣服の替えが少ない中 躊躇なく捨てた理由は簡単な事 次に夏用の学生服として着る事は もう二度とないからだ*]
(96) 2017/11/28(Tue) 00時頃
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さぁな。
ただあれはあの傷を負っても 自分で何とか生き抜こうとする気概はあった。
時間を掛ければ自分がいる群れが家畜の群れだと 気付けたかも知れないが、な。
[そう言えば彼女に預けた薬の仕分けの期限だ。 もう次のミナカタが生まれる可能性などないのだから 意味は無いが、と独り言ちる*]
(*22) 2017/11/28(Tue) 00時頃
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[残念ながら志乃はこちらの問いに答えてはくれなかった。 苦い顔で志乃を見送り、そして容が足を動かしたなら釣られたように歩き出す。
炊事場につけば包丁を握り、まずは櫻子の首の頸動脈を切って血抜きをする。 ここに吊るす為の道具はないから土間に寝かせて作業は続けられていく。]
身を挺して証拠を探して見せたら、そうですねそうしたら信じられるかもしれません。 しかしもし貴女の言う通りの相手が犯人ならば、迂闊に近寄れば危険なのでは?
貴女が疑っているのは進君、ですね?
[消去法で残った一人の名前をあげる。]
(97) 2017/11/28(Tue) 00時頃
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囮になるのなら、その時は私を呼びなさい。 君を守ってあげられるでしょう。 逆に君が下手人だとしても、手を出させる事も出来ない。
勿論、ちゃんとした証拠が見られたら君の事を信じますよ。 江津子さんの事もね。
[それから黙って腑分けをしていく。 肝は薬師が食べたいと言っていたから彼の為に取っておこう。 赤子の入った子宮は誰が食べたがるだろう。 少なくともこの子の父親ではないから私は食べる気はない。 取り敢えず赤子入りの子宮も桶に入れておいた。 後も粛々と腹の中を処理していく。 四肢は包丁では難しい、誰か斧を持ってくるのを待とう**]
(98) 2017/11/28(Tue) 00時頃
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琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2017/11/28(Tue) 00時頃
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/* ありがとう進君……なんかボタンいきなり出現させ始めてごめんね……ありがとう……
(-59) 2017/11/28(Tue) 00時頃
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― 幕間 ―
[さて、自分が振るう分の斧を取りに行った時か、手を洗いに行った時か。ふと覗いた囲炉裏端。目当ての姿を見かければ、懐から取り出したのは、昨日約束した、丞の手には小さすぎる短刀。
いくら研いでも、それはただの刀に過ぎぬ。 不思議な力など持ちようがないし、己を守るかどうかは、結局は己の腕次第。 だから、渡す時に言えるのは、一言]
死ぬも生きるも勝手だが せっかくだ、 使う時が来たら、迷わず振るえよ。
……ま、あんたにはいらぬ言葉だろうが
[勝手にするだろうよ、と薄い唇を曲げるような笑い方をして、差し出した。死ぬも、生きるも、結局決めるのは他人なのだろう。そしてこの村では、死んだあとですら己の意のままにはならないものだ。 なにせ、たとえば死んだ愛理や櫻子が、生まれ変わりたいと思っているかなんて、誰も知らないのだから**]
(99) 2017/11/28(Tue) 00時頃
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ミナカタは、志乃に渡した薬草の仕分けの期限が今日だったと思い出した。
2017/11/28(Tue) 00時頃
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―志乃の家路途中に― [家路につくのだろう、志乃の行く先 追いつくのは、集会所から離れてからの事だった]
待って、志乃さん。 志乃さんの話、もっと聞かせて欲しい。
皆と、違う 考えを、持っていたんでしょ? その話を、僕は聞いてみたい。
[声をかけ 肩を掴んで引き留めようとする*]
(100) 2017/11/28(Tue) 00時頃
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ほんと、おっかないな……。
[ミナカタ>>78に同意するよう嘆息すれば、改めて宣言するゆりの声が響く。 凛としたそれに対し、錠は、疑う頭をもっていない。 女としては敬遠する、嫉妬の対象ともなるゆりだが、村の巫女としての信頼は、それなりに寄せている。 人として好きか嫌いかは、別なのだ。]
さて。
と……。
[一悶着ありはしたが、櫻子の亡骸は、解体のために運ばれていった。 志乃はどこかへ行ってしまい、それを進が追っていくのを、なんとなしに見送った。 残った自分にできそうなことなど、今のところはなさそうで。]
(101) 2017/11/28(Tue) 00時頃
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真剣師 鬼丞は、メモを貼った。
2017/11/28(Tue) 00時頃
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僕と変わらない年頃の 彼女なら、もしかしたら―― [嗚呼でも、彼女は駄目だ。 例え人間だったとしても 周囲の疑惑を一身に集めてしまっている。 村人たちなど、もう一押しすれば 彼女を下手人に祭り上げそうではないか]
(*23) 2017/11/28(Tue) 00時頃
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源蔵ー。 湯を沸かすんなら、僕にも一杯くれないなか。 そろそろ病み止めの薬を飲んでおかないと。
[誰かにしてやれることは、今のところ浮かばないので。 ひとまず、我が身にしてやれることをして、櫻子を弔う時を待つとしよう**]
(102) 2017/11/28(Tue) 00時頃
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抜荷 錠は、メモを貼った。
2017/11/28(Tue) 00時半頃
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―家路の帰り路>>100―
うん、そうだね。 確かにそうかもしれない。
[肩を掴まれ呼び止められれば足は止まる、しかし前を見ながら会話をすれば心底にあらずと言った感じかもしれない。 思いっきり空回ったことで、志乃は今無気力となっている。生活苦、愛理の死、弔えず、邪魔をし怒られ呆れられ、視線はどこか遠くを。虚ろに見つめる。]
考え方って私のはあまりたいしたものでもないよ。 ただ‥…子どものことだからかな。
(103) 2017/11/28(Tue) 00時半頃
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[ゆっくりと志乃は語る。可笑しいと思ったことを当たり前だったことが変わっていったそのときのことを]
食べて転生するのなら、櫻子はともかく 子どもは何のために授かったのかな? 食べられるため? 感謝のため?
母と一緒に食べられるために転生したきただけ? 私さ、この村の子作りの姿勢にも疑問持ったんだ。
子を為すことを幸せだってユリは言ってくれたけど 私なんかに子どもが出来たら不幸だと思う。
(104) 2017/11/28(Tue) 00時半頃
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子の幸せが私の幸せになるのはわかるけど、 子を為すことが女の幸せだとかその子は私の子となって 幸せだとか何か・・・ 違和感感じた。 櫻子が子どもと一緒に儀式に選ばれて・・・ その子の幸せ思ったら 色んなことで感情がぐちゃぐちゃになってるんだと思う。 [そこまで話してようやく足を止める。溜息を吐いて振り返り、ススムに目に浮かぶ涙を見せただろうか*]
(105) 2017/11/28(Tue) 00時半頃
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―夜/シノを送る途中― 人が何でしぬのか……なぁ
[シノを自宅へと送る途中、シノからの問いにふと首を傾げる]
んー。難しい事は分からないけど 生きるため……じゃないか?
生きて、歳を取れば翁たちみたくヨボヨボになっちまう でもずっとヨボヨボのままだと生きにくいだろ
だから一度死んで、また元気に生きるように生まれ変わるんじゃないかな
(106) 2017/11/28(Tue) 00時半頃
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だからこそ生きてる奴を殺すのはいけない事だし 禁忌を破ったり間違った奴は正しく生きることが出来るように殺して食わなきゃいけない
[しばらく、うーん。と考え込みながらもシノに答えて]
愛理はたぶん悔しいか そうだな。愛理がしぬ理由なんて無かった シノは愛理のことが好きだったんだな
[嫌がられなければ一度、シノの頭をくしゃりと撫でて、その日は家まで送り届けた*]
(107) 2017/11/28(Tue) 00時半頃
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―見回り― なに、何か起こったってこの面子なら大丈夫さ
[見回り組が集合すると、慎重な江津子やススムと違い暢気な様子で答える]
そうだなぁ。やっぱ一通り村の中は見た方がいいと思うが どうする江津子さん?
[見回りと言うことだし、一通りは見て回るつもりだったが 言い出しっぺである江津子が言うならそれには従うつもりで*]
(108) 2017/11/28(Tue) 00時半頃
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