22 共犯者
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―アレクサンデル家―
[家主に許しを得て、イアンはアレクサンデルの屋敷の中へと入る。故・村長夫妻の屋敷とは雰囲気が大きく違っていたが、膨大な書物を保管してある書庫があるという点が共通しているという。
あてがわれた部屋に行き、荷物を置くと、続いてオスカーの部屋の扉をノックした。そして、扉越しに声を掛ける。]
……失礼します、オスカーさん。 その……ご気分が優れないとのことを伺って……
もし私がお邪魔でしたら、その時はおっしゃってください。 私ならば大丈夫です、こう見えても結構丈夫にできているのですよ。
それでは、少々書庫をお借りします。 昼頃になったら少し外に出かけて参りますので、それまでの間だけ。
(75) 2010/08/06(Fri) 23時頃
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/* >メモの件 ああああ、相方さん…すみませんんんーーー!! 初めてだらけでもう、悶々するよりは、 きちんと聞いて、その都度修正した方がいいのかなと思って…。
メモばかり使ってRP村の約束破りなのかもしれんなあああ。みんな、本当にすまん。
(-54) 2010/08/06(Fri) 23時頃
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>>55 [イアンから返答を聞き、マーゴを喰らった後だろうか。]
さて…。 俺も巡礼中の身だ。 殺気立った巡礼者に殺される訳にはいかねえ。 ヴェスパタイン…。頼みがある。
[そう言って、自分の頬に傷を刻むよう、 同胞に頬を差し出した。]
(76) 2010/08/06(Fri) 23時頃
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―朝・広場>>74―
[沈黙につっこまれればちょっと迷いつつもうん、と頷く]
ヴェスパタインがさ……この祭は、儀式がなくなったら困る人が始めたんじゃないか、みたいなことをいってて…… ほんとは御使いなんていないんじゃないかって。
[ぼそぼそと、じーさまばーさまたちには聞こえないようにミッシェルに告げて。
ヘクターを見ていない、という言葉に眉根を寄せた]
そう、まだ、誰も見てないんだ……
だから、最後に一緒だったはずのヘクターに聞けばなにかわかるんじゃないかと。
(77) 2010/08/06(Fri) 23時頃
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漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2010/08/06(Fri) 23時頃
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/*
今日テッド吊りにはならないだろうなあ。 吊りフラグ、がんばって立ててみよう。ヘクターに突っかかって!
(-55) 2010/08/06(Fri) 23時頃
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……僕ならこっちだけど?
[部屋の扉をノックする記者に、居間の方から顔を出す。 声は聞こえていた。せせら笑うような声をあげて、肩をすくめる]
書庫ならどうぞ。使って下さい。ホリーが好きだった本です。
[言いながら、視線は記者をねめつけている。 そして、唐突に口を開いた]
そうだ。記者さん、僕達の村のお祭りについて記事をお書きになっているんですよね? その記事、公開はするんですか?
――あ、公開するなって言ってる訳じゃないんですよ。むしろ僕はね、ある事無い事、ゴシップから人殺しの詳細まで、是非全部書いて、外に出してほしいなって思ってるんです。
[ゆっくり踏み出しながら、首を傾げて語る]
(78) 2010/08/06(Fri) 23時頃
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肉屋 ニールは、メモを貼った。
2010/08/06(Fri) 23時頃
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>>76 [頬に傷を負ったヘクターが柊の葉を手に 村に遅れて戻ったのは深夜に近かった。]
「マーゴと少し離れて歩いていたが、 急に彼女の姿が視界から消えた。」 「その時に自分は正体不明の何かに襲われた。」 「この頬の傷はその時に付けられた。」 「森を探したが、彼女は見つからなかった。」
[広場に戻ると、「村人」達にそのように説明を行った。]
(79) 2010/08/06(Fri) 23時頃
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漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2010/08/06(Fri) 23時頃
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― 早朝・広場 ―
儀式がなくなったら困る人…?
[きょとんとした顔でテッドの顔をまじまじ見返してしまいます。]
いる…? そんな人…? むしろ、今まで通りの「祭」なら誰も反対しなかったでしょう?
パピヨンさんもオスカーも「人が死ぬような祭」はなくすべきって言ったのよ?
[ミツカイサマがいないなら。 そもそも誰も「祭」に反対などしない。
ヘクターに聞けばわかるとのテッドの言葉には一瞬の間の後に目を逸らして呟きます。]
…マーゴは、ヘクターが“人じゃない”って言っていた。 でも悪い人じゃないと思うから信じたいって。 だから、わたしも黙っていたの。
(80) 2010/08/06(Fri) 23時頃
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―夜の森>>76―
なるほど? そうやって偽装するつもりなのか。
[ 片頬に浮かぶ皮肉な微笑。 組んでいた腕を解き、指を開くと、爪が鋭く薄い刃のようなそれに変わる。]
顔だけでは大して変わらん。 どうせなら、
(81) 2010/08/06(Fri) 23時頃
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―アレクサンデル家>>78―
……それはなかなか判断が難しいところですね。
[オスカーの方を振り向き、柔らかな笑みを浮かべる。]
私はここで起こったことを書き記していますが、祭の終わりまで村が閉鎖されている以上、記事を届けるのは祭が終わった後になります。
そして実際にどこまでを記事にするかは、編集長と相談した上で最終的に決定します。なんといっても、ここまで……外の世界で言うところの「人殺し」が連続して起こるとは、思いもよりませんでしたから。
ああ、少なくとも、祭に参加された方のお名前は全て伏せるつもりではあります。もしかしたら、私が書いた記事が、参加した方の今後の人生に悪影響を及ぼすかもしれませんから。扱いは慎重にならざるを得ません。
(82) 2010/08/06(Fri) 23時頃
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―夜の森>>81― [ 一瞬だけ、同胞を鋭く睨めつけた視線に殺気が篭っていたように感じたのは錯覚であろうか。 すぐに相好を崩し、]
――冗談だ。
[ くつくつと喉奥で笑い、示された箇所に爪を走らせた。**]
(83) 2010/08/06(Fri) 23時頃
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[広場の大樹――。 娘は芝生にぺたんと座り込みぼんやりと村の景色を眺めている。 繋がりを失った自らの身体にはあまり興味がないようで それからどうなったのかなど知らない]
――…私が死んでも何も変わらない。
[娘の死が村に伝わっているのかさえ怪しいけれど 変わりなく見える景色に小さく息を吐く。 ふと脳裏に過るのは祖母の姿。 祖母の事が心配だけれど娘は動けない。 祖母の哀しむ姿を見るのが怖かった]
(+4) 2010/08/06(Fri) 23時頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/06(Fri) 23時頃
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――ふうん。
[柔らかい笑みと共に放たれる言葉を、無感動に聞く。 腕を組んで、少々苛立った調子で言葉を紡いだ]
できれば、この村の祭りで……人がガンガン死んでいる事、赤裸々に暴いてほしいんですよね。 あなたは、外から来た人だ。 そして、外に発信する言葉を持っている人。 発表の機会だってある。あなたが記事を発表してくれれば、この村は外に向かって開かれる。外から人が来る。ひょっとしたら、国から調査が入るかもしれない。 そしたら……森はいつか拓かれる。 何年先になるか分からないけど、いつか村を包む檻は完全に無くなるんだ。
素敵でしょ? ミツカイサマも、森が無くなれば生きていけませんよね! 祭がミツカイサマの予定通りに終わったとしても、その先はミツカイサマの御心通りに事は運ばないんです!いい気味!最高!
[目を爛々と輝かせて、イアンに迫る。真摯な瞳で「村を変える」と言った面影は、もう見当たらないかもしれない]
ほんとはね。 森、燃やしてやろうかなって思ったんですよ。――ちょっとね。
(84) 2010/08/06(Fri) 23時半頃
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/* この村、人狼希望はいなかったのかしら? ヴェスと負縁故とるつもりだったからやめたんだけど、希望しておけばよかったかな…。
(-56) 2010/08/06(Fri) 23時半頃
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―朝・広場>>80― [ミッシェルの不思議そうな顔になんか説明を間違った気がするけれど。 そもそもヴェスパタインに聞かされた時点で混乱していてきちんと説明できるだけ聞き込んでいないのだから間違えても仕方がないという。 いるか、ととわれ詰まることしかできなくて、えーっと、とそのときの話を思い返してできる限り説明した]
儀式をなくしたくない、っていうかえーっと、そうだ、村を変えたくない人たちが居て、記者とかが来てパピヨンさんとかが村を変えようとしてるのを阻止しようとして儀式を始めた人たちがいるって話だった!
[なんだかものすごく違うような気がしたが、所詮テッドの記憶力はこんなものだった。
そしてヘクターが"人ではない"と聞いて、え、と固まる]
ヘクター、が? じゃあ、アイツが御使いなのか?
そんな……人じゃないものが、悪い人じゃないかどうかなんて、関係ないじゃないか……
(85) 2010/08/06(Fri) 23時半頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/06(Fri) 23時半頃
記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/06(Fri) 23時半頃
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/*
不慣れがどうこうじゃなくて……ああ、へくたー、森に入る前に殺したいなあ……
(-57) 2010/08/06(Fri) 23時半頃
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漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2010/08/06(Fri) 23時半頃
墓荒らし へクターは、若者 テッドの事が一瞬頭に浮かんだ。
2010/08/06(Fri) 23時半頃
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/* なんてーのかな、こう。
自分の吊りすら指定するのが気に障るのか。 めんどくさいなあ。今日やっぱりテッド吊りに持っていこう。
がんばろう、俺。
(-58) 2010/08/06(Fri) 23時半頃
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─ 翌日午後・礼拝堂 ─
[贅沢ではないが、司祭のささやかな心尽くしが、入り口近くに設置された大きなテーブルに載せられている。
だが、それらを賞味しようと来ている者は誰もいない。]
[唯一、この場にいるのは、朝方森から戻ってからずっとここにいて、泣き疲れて眠ってしまった子供だけである。]
─ →回想・前夜の森─
(86) 2010/08/06(Fri) 23時半頃
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―アレクサンデル家 >>84―
え……!?
[森を燃やすという言葉を聞き、息を飲んだ。]
さすがにそれは……まずいですよ。 だって、森にいるのは「御使い様」だけじゃないのですから。他の動物も、木々もある。それに……動物を狩ったり、木々を伐採して生活している方もいます。
オスカーさん。 貴方は村役として、この村を破壊する方向へと突き進んではいけない。貴方は村を護る為に、村役になったのでしょう。森を切り拓きたいと願うならば、兵器や火ではなく、もっと平和な方法を用いなければ。
それに……もし私が書いた内容がろくに本誌に発表されなかったとしても、私が残した「草稿」は残ります。いつか必要な時にそれを開示することだって可能です。その時に、貴方が森を焼いた犯罪者であるのと、立派な村役であるのとでは、説得力は段違いです。
……あとはわかりますね?
(87) 2010/08/06(Fri) 23時半頃
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記者 イアンは、双生児 オスカーの目の色を見て、焦りの色を隠せずにいた。
2010/08/06(Fri) 23時半頃
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―朝・広場―
[ヘクターが人ではない、と聞いて嫌な感じがじわじわと広がる。 それはやはりどこかでヘクターを信用していたから。 大事な幼友達を任せても大丈夫だろうと。
けれど、その相手が、大丈夫じゃなかったら? ――もどってこないマーゴ。 それが、とても不安を煽って]
……俺、森にマーゴ探しにいってくる。
[そうミッシェルに言い残して駆け出した]
(88) 2010/08/06(Fri) 23時半頃
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― 早朝・広場 ― [加えられた説明で何となくは理解できた。]
ああ… そういうことですか…。 そういう可能性はあるかもしれません。 昔から続いていることを変えようとするのを嫌がる人はいるものです。老人は特にその傾向が強いですね。
[村長さんの事故死から続いてるとすれば根はかなり深いだろう。 ミツカイサマが居る居ないとは別に村に対して幻滅してしまう話だ。]
そう… なります…。 マーゴはミツカイサマとも話しあえると信じていたし、わかってくれたとも言っていたから…。
[結局は騙されていた…?]
(89) 2010/08/06(Fri) 23時半頃
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― 早朝・広場 ―
え?
ちょ、ちょっと待って…! 昼間の森だからって1人じゃ危ないよ!
[突然のことで反応が遅れた。 その間にすでにテッドの背中は森に消えていこうとしている。]
…行っちゃった。
(90) 2010/08/06(Fri) 23時半頃
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ええ、おっしゃる通り。 この村には、木を伐採して生活している人がいます。友人のテッドも、それに携わっている。森に息づく生き物達の事も知っています。 ですけど、農地は貧しいんですよ。 ノックスは、何かをやっていたみたいですね。――彼が死んでしまった今、それが何だったかを確認する事は、難しいかもしれませんが。
[地下の入口はこちらですよ、とイアンを案内しながら告げる]
農業に必要なのは、やっぱり広い土地です。木々が鬱蒼と茂っていたら、作物は育たない。食べ物が無ければ、村は立ち行かない。……うん、まあね。僕は、僕なりに「それ」を正当化する理由を持ってるんです。考えの足りない未熟な理由ですけど。
それに、僕はもう犯罪者ですよ。外の世界では、殺人は立派な犯罪でしょう。 僕は、ニールさんをこの手で殺しました。
[地下書庫の扉を、音を立てて開けた]
イアンさんは、この村の森がお好きなんですね? 僕は、大っ嫌いです。森は、ミツカイサマは、ホリーを殺したから。ホリーを、連れて行っちゃったから。
[遠く語る瞳は、酷く寂しそうに揺れた]
(91) 2010/08/06(Fri) 23時半頃
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肉屋 ニールは、メモを貼った。
2010/08/06(Fri) 23時半頃
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優しい曲聞こえたら もうすぐお終い 深い所からこそ 音楽は響いて
岩を削る波音が 囁く言葉何 耳を澄ます事より 語りかえす言葉を 闇夜に散る宝石は 一つ二つと重なり 全てを抱く女神の手が 今日は凄く優しい
手を取り合い語りましょう 暁が 世界を 包み込むまで
[私の時は、流れない 動かぬ赤い月が、満ちに満ち 夜の太陽に、なりはてるまで 私の時は、とまったまま ただ歌を歌う、機械のように]
(+5) 2010/08/06(Fri) 23時半頃
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[ミッシェルとテッドの姿が広場にあった。 遠くて何を話しているのかまでは分からない。 けれど、テッド>>88が森へ向かい駆け出せば 柳眉が顰められ娘のくちびるが開く]
――…森はこわいよ、テッド。
[老人たちが良く言う戒めの為の言葉を紡いだ。 案じるような音色だが怖がっている様子はなく そろと立ち上がり意味も無くスカートを払う仕草。 魂だけの存在なのだから土埃などつかないのに。 自嘲的な思いにゆると首を振り 残るミッシェル>>90の横を通り過ぎて 娘はテッドの後を追って森に入る]
(+6) 2010/08/06(Fri) 23時半頃
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―朝・森― [御使いがわかってくれるなんて、そんなことがあるわけがない。 そんなことがあるなら、儀式なんか、あるはずがない。
胸にうず巻く不安や憤りを抱えたまま、走る。
朝の森は夜ほど不気味ではないけれど。
なぜか、人を拒絶しているようにも、見えた]
くそ、こんなことなら――っ
[ヘクターが人じゃないと知っていれば、二人で話しているのをそのままになんかしなかったのに、と吐き捨てるように呟く。 そして向かった森の中。
つん、と鼻を刺激したのは、かぎなれてしまった血臭。 ざあっと青ざめて、その匂いの元へと向かえば――]
(92) 2010/08/06(Fri) 23時半頃
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うそ、だろ、マーゴ……
[ソフィアやホリーとはまたちがう木の根元。
一見眠っているように見える黒髪の娘]
……マーゴ?
[血溜まりに眠る娘の肩に触れれば、冷たく固くなった肌。 そしてごとり、と落ちる首と――血が固まってわからなくなっていた……裂けた腹。
獣に食われた跡もあらわな、無残な亡骸]
(93) 2010/08/06(Fri) 23時半頃
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――――――っくそ。 なんで、マーゴが……っ
[従順な村の娘。 儀式に逆らうこともなかったのに。
悲鳴すらでないほどの憤りに支配される。 落ちた首を拾い上げれば豊かな黒髪は血で汚れ固まり。 眠っているように見えた顔は、――恐怖だろうか、驚愕だろうか、悲しみだろうか。 それとも――赦しだろうか。とても複雑な顔で、若者には最後の感情が何だったのか、読み取ることすらできなかった]
(94) 2010/08/06(Fri) 23時半頃
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─回想?前夜の森─
ニール、ニール!どこにいるんだよーっ!
[もう何回転んだり、曲がり損ねて、木々にぶつかりかけたりした事だろう。 さっき、その姿を見た相手を求めて、あてもなしに駆け続けていた。]
いるなら返事してよーっ!
ニール!
[返事が返る事は恐らくは無い──頭のどこかではそれはわかっているけれど]
(95) 2010/08/07(Sat) 00時頃
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―アレクサンデル家 >>91―
……そうでしたか……。 私の浅はかな考えをお許しください。 森があって生活できている方がいれば、その一方で、広大な森の「負の部分」を受けている方もいる。そのことに気づけなかったのです。
やはり森のことは、昨日今日来たばかりの人間には分からないのですね。何事も全てそう……付け焼き刃では理解のしようが無いことばかりだ。
[地下に向かう道のりで、オスカーにぽつぽつと告げる。]
貴方が犯罪者かどうかは、私には裁定できません。 貴方が何の理由もなくニールさんを殺したのなら、私は貴方を責めましょう。ですが、貴方はそうは見えない……
ヒトが為すことには、いかなることにも理由があります。もしかしたら、「御使い様」と呼ばれる者にも。
だから、私は貴方の罪を判断することができません。ましてや貴方は「祭」という文脈でニールさんを「還した」のです。その行為を無条件に責め立てることができるとしたら……それは貴方ご自身の心のみなのですよ、オスカーさん。
(96) 2010/08/07(Sat) 00時頃
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