103 善と悪の果実
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[きつく釣り上がった切れ長の眼で 放蕩息子の背を睨みつけた。 埃を払うように突かれた方に触れた後、 伯爵が向かうのは殺人現場ではなく広間である。
――グロリアが殺された、 その事件にさほど興味は無く、 林檎が失われたことのほうが重大だ、と。
その態度が示しているようでもある。 真の心の内はわからねど。]
(46) 2012/09/26(Wed) 22時頃
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――大広間――
[大広間に集うほんの数名の中に、 色黒の少年も確かめ、視線が――…>>10重なった。 背筋がざわりと騒ぐ。 ああ、今にもあの、少女と繋いでいない手が浮き!その人差し指が、己に向けられるのではないかと! そんな妄信に囚われて、怯えた目を、少年に返した。]
物音、など………
[聞いた、とでも言えれば良いのに。 ベッドで明かした昨晩。男の耳には、何も届いていなかった。そうしてまたも、耳に届くのだ。 この"楽園"の主が殺されたという、悲報が。]
(47) 2012/09/26(Wed) 22時頃
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ヴェスパタインは、広間に辿り着くと、もう既にいくつかの人影が見て取れた。
2012/09/26(Wed) 22時頃
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[見覚えのある髪色が視界で揺れている]
ああ、そう言えば。
「ただ一拍。溜めた呼気を吐き出せば、 山間の霧が晴れるように 表情から焦燥の色が、徐々に消える」
よう。
[耳朶を撫でるように低く抑えられた声は、 廊下の果て、白いローブの後姿に届くだろうか」
(48) 2012/09/26(Wed) 22時頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2012/09/26(Wed) 22時頃
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/* >>47 怯え過ぎである。 いいぞ、もっとやれ(
(-39) 2012/09/26(Wed) 22時頃
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[どんな喧騒の中であったとしても、 彼の声を聞き落とすことはないだろう。
歩みを止めて緩やかに振り返る。蝶も、共に揺れる]
――――…おはようございます。
オスカー君。
[大事件が起こった後だというのに、 浮かべる微笑みは何一つ変わらない。 今のざわついた楽園の中では、 ともすれば学者の方が"異質"であるだろう]
昨日はよく眠れましたか?
[穏やかな眼差しのまま。 その問いかけの意味は、一つではない]
(49) 2012/09/26(Wed) 22時頃
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―大広間― ……――本当に、ない、か……
[遠目にも、あの眩い、 誘うような輝きが見当たらないのが分かる。 歌姫は茫然自失の態だ。 余程、心奪われていたからか。 否、それは己もだが。 おどおどした青白い顔の男を横目に見>>47]
―― ……あまり怯えていては 要らぬ誤解を生みますぞ?
[どのタイミングだったか。 それとも……と、続きは口にすることなく 含みを持たせて声をかけた。 果実は失われた。 誰が持ち去った?使用人か?客か? 隠された場所は何処か? グロリアが殺されたなど歯牙にもかけぬまま、考えを巡らせる―――]
(50) 2012/09/26(Wed) 22時頃
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[また新たに訪れる、夕闇の影。 恐怖と焦りに満ちた小物の視線が捉え、 ああ――…闇を生きる彼になら、目星のひとつも付いていないものか。
その胸中にも気づかずに、期待を込めて、視線を**]
(51) 2012/09/26(Wed) 22時頃
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[その場を去り際、面白げにからかう声が聞こえれば。>>39 無精髭の散らばる顔、はだけた胸に覗く刺青。 無意識のうちに身構えるよう、一瞬身体を固くしたが。
粗野な男は、今は昨夜の喧嘩相手が意中のようだった。 夕闇とすれ違い様に肩を小突き、こちらに構う様子はなく離れていく。
一瞬、こちらに向けられた黒い髪の影の目。>>44 二人の男の背中をいまいましく見送り、小さい舌打ちを落とした。]
(52) 2012/09/26(Wed) 22時半頃
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[唇より紡がれる朝の挨拶。 耳に鳴る微かな衣擦れの音は、 髪で揺れる黒蝶の、羽擦れ音を思い起こさせる]
ああ、朝だな。 人の居る所じゃ眠れないのは相変わらずだ。
[酷薄な笑みを向けて、名前を呼ぶと。 彼女、の浮かべる普段と同じ微笑みを ただ目蓋に焼き付けて]
ペラジー、お前か。
[視線を前に固定したまま、歩き 彼女と肩を並べるように、隣へと進む。 身長差はほんの僅かになった。170cmと167cm。 目を向ける事も無い、主語も無い会話は未だ通じるだろうか]
(53) 2012/09/26(Wed) 22時半頃
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[しばし呆然としていたが、 聞き覚えのある少年の声が意識に滑り込み、そちらを見る。
>>12ポーチュラカの手を引いたトニーが、皆に問う声だ。]
物音…… いいえ。聞いていないわ……
[果実の喪失という事実を受け止め切れていない中。 悪い知らせは更に続く。 栄光の死―― >>31瞬間、くすんだ金髪が翻った。 駆け出すポーチュラカを追って、私を含めた何人かが後に続く。 迷う事無く3階の一室へと飛び込む彼女に続いて、 その奥を見ると。
紅に染まった館の主が、 二度と物言わぬ栄光が、在った。
>>34ポーチュラカが、姉様、と呟くのが聞こえる――]
(54) 2012/09/26(Wed) 22時半頃
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[しかし、期待と裏腹に 掛けられた声は、揶揄のような忠告>>50 含みを持たせた言い草は、恐怖心を煽り、加速させるに十分過ぎて。 挙動不審なまでに一歩下がり、無意識に胸元に手を宛がう。]
ひッ、人が殺され、身動きが取れないと聞きましてね。 不出来なもので――…
貴方のように、堂々と構えていられないのです。
[おどおど。 そんな音こそ似合う態度で、柔らかく左右に頭を振る。 しかし、いくら闇に生きる者と言えど、彼の落ち着きぶりと言ったら。少しだけ――…ほんの少しだけ、怪訝な色を、浮かべたのだった**]
(55) 2012/09/26(Wed) 22時半頃
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[震え出しそうな身体を押さえつけるために、 胸の前で強く自分の手を握り締める。
指先に血が通らなくなって、 ぞっとする冷たさが心と身体を支配した。]
(56) 2012/09/26(Wed) 22時半頃
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― →広間へ―
[広間へ向かう脚は、急ぐ必要もないはずだったが普段の男のそれよりも速かった。 途中、何気なしに声をかけてきた様子の黒髪の青年にはちらりと横目を向ける。>>42]
そのようだね。
[歩く内に、胸を乱していた物は収まりつつあったが、言葉少なに応える。 男の答えを待つ時間すら惜しむように、青年もやはり急いでいるようだった。 僅か、目を合わせた後で目礼をし、青年が行き過ぎるのを見送る。
やがて辿り着いた広間には、すでに来客や使用人の姿が溢れていた。
扉の前に立った所で、室内を見渡す。 そして、昨夜、遠くに見た壇上を見上げる。 輝きを落としていた金色の小さな影は、そこには、もう無かった。]
(57) 2012/09/26(Wed) 22時半頃
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/* オスカーは、狼か。やっぱr( ペラジーがC狂かな?
(-40) 2012/09/26(Wed) 22時半頃
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/* あらま。 ウェズリー、お大事に。
(-41) 2012/09/26(Wed) 22時半頃
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/* 守護、降霊、犬、追従。
ヘクター、コリーン、トニー、ウェズリー
って感じ?ここら辺はよく解らん…
トニー守護かな?
(-42) 2012/09/26(Wed) 22時半頃
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――――…いいえ。 貴方の邪魔はしないと、言ったでしょう?
[すぐ目の前に迫る彼の姿。 告げる声は内容とは裏腹に、いっそ懐かしさすら滲ませて]
嗚呼、オスカー君でもないのですか。
…残念ですね。 もしそうならば、一目近くで見させてもらえるように、 お願いしようと思っていましたのに。
[ねえ、とのんびり首を傾ける仕草まで、 昔と何一つ変わらない]
(58) 2012/09/26(Wed) 22時半頃
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見に行きますか? 蛻の殻へ。
[並ぶ二人の姿。緩く視線を向けた先は、大広間]
何か手がかりがあるかもしれません。 果実泥棒の足跡さえ見つけることが叶えば、後は――…。
[ただ、にこやかに]
(59) 2012/09/26(Wed) 22時半頃
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[先程、見たばかりの長髪。>>50 そちらからはすぐに目を逸らし。
夕闇の視線の先にあるのは、テラスで逃げるように去って行った男だ。
突然、弾かれたように駆け去って行く少女。 それを追って出て行く女。
見覚えのある顔を幾つか見渡した後。 大人びた言葉を周囲に投げる幼い声に気付き見下ろす。]
…トニー。
[短く息を吐き、その問いには首を横に振って見せた。]
犯人捜しか。 … 気をつけろよ。遊びではないからな。
[彼の外見にとらわれた声をかけただけで、再度、壇上に目をやる。]
(60) 2012/09/26(Wed) 22時半頃
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[…黄金の果実の喪失も、血染めの栄光も、 どちらも十二分に最悪な出来事であったが 更に状況は悪いらしい。
使用人から、狂犬の包囲により 外に出られないと言う事実を聞くに至り、 漸く状況を理解する。
果実の所持者を殺め、その実をもぎ取った者が居るこの館に、 今ここに居る全員が、閉じ込められたのだと。]
(61) 2012/09/26(Wed) 23時頃
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そう言ってたな。確かに聞いた。
[返ってきたのは、ある意味予想通りの答え。 彼女の声に滲んだ響きが、耳朶を軽く打ち据えて 繊月の様にごく薄く、唇を歪める。 それから、わざとらしく億劫そうに溜息を吐いた]
俺じゃない。同じことを考えてたとか笑えんぜ。 あんなきらきらした、禁断の果実だ。 ほんの一回、弄らせてくれって頼む心算だった。
[否定の言葉を告げて、首を傾げる彼女に視線を戻す]
(62) 2012/09/26(Wed) 23時頃
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―広間―
此処はもはや孤島の牢獄と 何も変わらないな。
――金糸雀のように、 歌うお前を閉じ込めようとした者は 数多あったが、よもやこんな形でとは。
[壇上へと上がりながら歌姫より少し離れた後ろ、 嘗ての輝かしくもどろりとした物語を挟みながら語りかける]
鳥は果実を啄ばむものだが―――さて、その態ではどうだかな……
(63) 2012/09/26(Wed) 23時頃
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蛻の殻か、蛇の抜け殻ぐらいは落ちてて貰いたいね。 ああ、行くぞ。
[視線につられるよう大広間に頭を巡らし、頷く。 にこやかなペラジーの表情を見て、付け加える]
見つけたらな、適当にバラしちまおうぜ。 どうせ殺られてるんだろ? グロリア。
[自分の流儀から想像して。とある試金石]
全部そいつのせいだ。
[悪魔のように犬歯を剥き出して、吐き捨てた]
(64) 2012/09/26(Wed) 23時頃
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オスカーは、そのまま大広間へと歩みを進めるだろう。
2012/09/26(Wed) 23時頃
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[その態度は泰然としたものだ。 >>55 青白い顔の男が、怯えながら怪訝に思ったのも無理からぬところだろう。
その感想は正しい。 彼は、観察しているのだから。 どの者の“後につけば”かの果実に辿り着けるのか。
果実の持ち主が殺されたなら もはや果実は今、“誰のものでもない”筈だ。 アレを手に入れられるなら――と、夕闇に相応しい感情を抱いている。]
(65) 2012/09/26(Wed) 23時頃
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/* ヴェスは追従者か。
悪魔誰だ? オスカーの動きは、RPだけでなくて何かありそうではあるんだけど。
(-43) 2012/09/26(Wed) 23時頃
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/* 夕闇伯追従者
(-44) 2012/09/26(Wed) 23時頃
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/* ジェフの人もヴェスの人も、役職PR上手。 守護者どうしようかなぁ。
(-45) 2012/09/26(Wed) 23時半頃
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/* 守護者 降霊者 追従者→夕闇伯 賞金稼 人犬 囁き狂人→ペラジー 人狼→トニー・ポチ 邪気悪魔
(-46) 2012/09/26(Wed) 23時半頃
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>>34 ミス・ポーチュラカ…?
[赤く染まったグロリアを見詰めて動かない少女を 心配したかのように声を掛ける。
部屋には鉄錆と生臭さが入り混じった臭いが充満しており 嗅覚を刺激して、ますます血の気が引くようだ――]
あまり、ここには居ない方が良いと思いますの…
[蒼褪めた顔で、言外に、戻ることを促すよう語り掛ける。]
(66) 2012/09/26(Wed) 23時半頃
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……おや、本当ですか。お揃いですね。
[本当に、それは"一回きり"で済むものなのかと。 頭によぎったそんな言葉は表には出さずに。 だって、きっと彼もよく分かっているだろうから]
それなら約束です。
私(わたくし)が林檎を見つけたら、 オスカー君に見せてあげます。
オスカー君が林檎を見つけたら、 私にも見せてくださいな。
[果たして、この世界に。 …彼と自分の生きる世界に、 約束という言葉以上に脆いものはあるのだろうか]
(67) 2012/09/26(Wed) 23時半頃
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