3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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もう遅い、ぜんぶ、ぜんぶ遅い、手遅れなの。ておくれなんだ。闇が、あたしが、捉まえてしまう。鬼を見つけない限り終わらない。鬼が友達をたくさんくれるまで終わらない。そうしなきゃ、そうしなきゃ、みんなこうなるんだ。みんなみんなみんなみんな暗くて冷たい闇に引きずり込まれちゃうんだ。だからはやくしなきゃはやくしなきゃ。殺して、殺して、殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ。そうしなきゃみんなあたしの友達にしてあげる。永遠に、ずっとずぅっと、あたしと一緒にいられるよ。ふふ、あはは、あはははははははははは。
(@3) 2010/03/03(Wed) 01時半頃
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バーナバス、何ゆっくりしているんですか。 [上がる叫び。それはとても切なく聞こえた]
……その、腕は。
[隠した隙間から、紫水晶が見えた。腕の形。 あの指先と、似た]
また少し、侵蝕が進んだようですね。
(34) 2010/03/03(Wed) 01時半頃
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>>14
――…ああ、ちょっと落ち着け……。
[身体を震わせる生徒に、まずは、台所で水を汲んだ。 触られるのは苦手な奴だ。]
(35) 2010/03/03(Wed) 01時半頃
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――。
――、… ぃ
じょ 、ぶ。
……、 [――微か。増えた気配が。違和感を、増幅させる。]
(*8) 2010/03/03(Wed) 01時半頃
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生徒会執行部 ラルフは、心がきしむ音を 聞いた気がした。[15]
2010/03/03(Wed) 01時半頃
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――校長室――
あぁー。せっかく "赤" を見つけるチャンスだったのに、ドナルドのやつ……。
[とは言え、彼の色が赤でなかったことが分かり心が弾む。 ケイトに美術室で言われたことが気になるが]
……まぁ、あいつがケイトなんかに協力するわけないしね。
『to ミッシェル title ヴィジョンを見た
ドナルドは赤じゃない。』
[念のため、自分がおかしくなったときに備えてメールを送った。 未だヘクターの身に何が起こったか知る由もなく]
(36) 2010/03/03(Wed) 01時半頃
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ああ、そっか……
みえるよね、むこうなら。
(*9) 2010/03/03(Wed) 01時半頃
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さわ、
るな。
おれに
(*10) 2010/03/03(Wed) 01時半頃
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[飛び立った、鸚鵡。 生徒会室の 窓の外 木の枝に止まる。
そして行われている行為を そこに居る人物を 橙色の無機質な ビー玉 のような瞳に映す。
ディーン クラスメイトの風紀委員。
ディーン いじめられっこ。
鸚鵡の目が 嗤う 様に細まると 彼のビー玉を中から闇が侵蝕して 喰らう。
そして 闇 が 彼の命 を覆う、と。 >>19そこから赫が 生まれた。]
(*11) 2010/03/03(Wed) 01時半頃
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…、 あ
[ 緋色の瞳から 零れ落ちる泪の理由が ][ わからない ]
[ いたい ] [ 痛 いよ ] [ いたいの ]
せんせぇ、…
[ もう 目の前には グロリアしか 居ない ]
(@4) 2010/03/03(Wed) 01時半頃
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―美術室前―
ピッパ!そっちはお願い!
[ピッパが彼を抱きしめるのを見てそちらは任せようと友人の方へ]
メアリー、落ち着いて。 ゆっくり吸って、ゆっくり吐いて。
[落ち着かせようとあやす様に背をなでながら声をかける。 スケッチブックを拾い、傍らに置いて。 跳ね除けられなければ寄り添おうと膝を着く。 唯一つ、左手では触れないように細心の注意を払って。]
(37) 2010/03/03(Wed) 01時半頃
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>>29>>32
ケイトにヘクター……になんか、あったのか?
[セシルの呻きに中庭を見る。 感じるのはケイトの憎悪……。]
――……ッ
[そして、スティーブンを見て、]
アンタ、ちゃんと教師として、コイツみてろよ?
[セシルに視線を移すと、ふうっと息をついて、部屋から出ようとする。]
(38) 2010/03/03(Wed) 01時半頃
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−PCルーム−
[オスカー>>25の唐突な呟きに、戸惑ったけれど、 その後に続く台詞で安心する。口元には小さな笑み。 自然と左手に力をこもった。うん、大丈夫。
けれど、オスカーの視線を追って自分もモニタを見て、 新たな文字列が加わっているのに気付いてー。]
− “hector is dead”
(39) 2010/03/03(Wed) 01時半頃
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[暗い 闇が 喰らい。 そして、送る 送った はずなのに。]
『…… あれ?』
[不思議そうな、声。]
『残った。』
[彼のビー玉には 闇の 黒 が 増えているだろう。]
(*12) 2010/03/03(Wed) 01時半頃
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……ヘク? ヘクターが、どうかしましたか。 ケイトが、また何か。
[微かとおくから、グロリアの声が聞こえたような気がした]
バーナバス、水は私が。 アトラナート先生のところに。 ヘクターに何かがあったようです。
[バーナバスへと言ってコップを受け取ろうと手を出した]
(40) 2010/03/03(Wed) 01時半頃
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長老の孫 マーゴは、「え?」その文字列の意味を理解するのに、しばらく時間がかかった**
2010/03/03(Wed) 01時半頃
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どうもこいつうさんくせぇ
お前をおいてくのはャなんだが、何かあったら言えよ。
[スティーブンに怪訝な表情をしながら、部屋を出て行く。]
(*13) 2010/03/03(Wed) 01時半頃
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―― 美術室前 ――
[隣でメアリーがくず折れたことも、ミッシェルやピッパに心配をかけていることも、分からない]
………あ ぁ あ
[時折、断続的に吐息か、悲鳴か、そんなものが漏れるだけ。 音が収まった後も、脳のオーバーフローは止まらない。 全身がただただ痙攣して、瞳が開かれて]
[なのに、意識を失うこともままならない。 音に伴う、異形の意味が刻み込まれていく]
[その衝撃で、取り付いていたサイモンが逃げ出したことも分からなかった。喉が裂けたのか、けふりと吐息にかすかな血が混じる]
[意識が、肉体が、かろうじて自分を取り戻すのはもう少し後のこと**]
(41) 2010/03/03(Wed) 01時半頃
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─ 北棟・給水塔の上 ─
[透き通る人影が、その上へと舞い降りる。 一糸乱れぬほどにきちんと身につけた制服。俯いた横顔にさらさらと金髪が流れる。
けれどもそれは、夜風に揺れることはない。]
やっと、来れたよ。 [口元はゆっくりと、三日月のような笑みへと変わる。]
約束だったよね。…あの木の下で。 [見下ろす眼下には、枝を広げる伝説の木。]
…さぁ、一緒に遊ぶかい?
(42) 2010/03/03(Wed) 01時半頃
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失礼ですね。教師としてみる以外に、何があると言うのです。
[ないはずだ。
そんな思いはもう忘れている。けれど、身体は覚えて]
アトラナート先生とヘクターを、お願いします。
(43) 2010/03/03(Wed) 01時半頃
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ああ、あと触るなよ? 嫌がってるからな。
[そうスティーブンに言い残して、中庭へ。]
(44) 2010/03/03(Wed) 01時半頃
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―用務員室―
――…、… っ、 さわ … る、 な ――、…、 ぃ、ら、ない
[水を、と差し出されても、声が掛かっても、 まともに答える余裕は生まれない。 もう遅い、ぜんぶおそい。声が聞こえる、こえが>>@3 震えた指先が日誌の一ページを、開く。
――76>>2:#39]
(45) 2010/03/03(Wed) 01時半頃
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…どうした? [怪訝そうな声に、問いかける。]
(*14) 2010/03/03(Wed) 01時半頃
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のどを……もっ、てく……のは や、めて ぉ
[その声は殆ど声にならぬ醜く掠れたもの 糸の切れた操り人形のような姿で、涙を零し続ける。]
あ、ぁ……まだ何も言、……って ぁいの に
[崩れ落ちた身体は、疲労は感じていても問題なく動く。 ただ息が出来ず、言葉が詰まり、焼かれ]
(46) 2010/03/03(Wed) 01時半頃
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/*
すげぇ、鬼引き
(-16) 2010/03/03(Wed) 01時半頃
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…、 だ、
れ。
(*15) 2010/03/03(Wed) 01時半頃
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紐 ジェレミーは、右手首に黒いいくつもの線が、右肘内側に真っ黒な爛れが浮かび上がった**
2010/03/03(Wed) 01時半頃
華道部 メアリーは、咳き込む息すら上手く吐き出せない {6}
2010/03/03(Wed) 01時半頃
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ディーン…目を、開けてよ。
[一つ、二つと増えていく涙。 永遠に心臓の動かない身体にかかっていく。]
一緒に、帰りたかったのに。
[一緒に帰るために、頑張ってたのに。]
僕一人でどうすれば、いいの。
[震える声で呟く言葉は、ただ零れていくだけ。]
(47) 2010/03/03(Wed) 01時半頃
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――ケイト。
ケイト。
ケイト。
どうして。
どうして。
どうして。
(-17) 2010/03/03(Wed) 01時半頃
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― 飼育小屋 ―
[鸚鵡が羽ばたく羽音。 それに現実(ここをそう呼んでいいならば)に戻された。]
―――……多分、ヘクターが。 闇に呑まれた。奴は少なくとも鬼じゃない。
[校内のそこ彼処で悲鳴が聴こえる。 呼応するように左眼が痛む。
痛みに耐えながら、フィリップにそれだけを伝えると、ユラリと蠢く足。]
わりぃ、ちと、面かるわ。 眼が……――――
[そのまま何処かへ、闇に姿を消す**]
(48) 2010/03/03(Wed) 01時半頃
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[バーナバスを見送ってから、セシルを見た。まだ、震えているだろうか]
セシル、落ち着いてください。水を。
[傍に屈んで、様子を見る。 心が消えたわけではない。 ただ、積み上げたものがなくなっただけ。
だから、時間があればまた生まれるだろうと、思った。
猫が鳴く。 抑える。鳴く。鳴く。呼ぶ]
(49) 2010/03/03(Wed) 01時半頃
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―中庭―
みんなみんなみんな…… みんなこうなるのね…みんなこうなって殺して。殺さなくちゃいけないのね。そう。ああ、でもいっしょなのね、いっしょならさみしくないわね、
ずぅっとずぅっとずっぅっとずぅっと…
[ひいろ の涙がこぼれおちる。 その虚空に、手を差し伸べて。 いたみが、いたみが、 咲き初めの花の散るような、痛みが伝わって]
――…だいじょうぶ、だきしめてあげるわ……
(50) 2010/03/03(Wed) 01時半頃
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ああ?
[どうした?の声に誰だっけ、と思いながら]
いや、用務室で苦しんでる奴がいるんだ。 眼鏡の猫が一緒なのがなお、胡散臭くてな。
できれば行ってやってくれ。
(*16) 2010/03/03(Wed) 01時半頃
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