3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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>>@57 ―――かった。
[空ろな体が動く 転がった大地色のビー玉を拾う為 それを拾えば、何かを出来ると、思いだせると]
――。
[大地色のビー玉は手をすり抜けるだけ]
(+90) 2010/03/07(Sun) 20時頃
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[闇の中に、誰かが呟く声がする]
[さびしい]
[さびしい]
[さびしい]
[それは、この事態に自分達を巻き込んだ張本人のものか。 それとも、黒い花に彩られていた少女のものか。 それとも、それとも]
…………下種が。
[目の前で展開される過去の情景。吐き捨てて、目を逸らす]
(+91) 2010/03/07(Sun) 20時頃
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[昔の犯罪者が、注射器を手にする。 そして、それを、彼女に打った]
[隣にいる、ピッパの手を強く握った。縋るように。 震える手で、ただひたすらに]
………………死ねよ………
[知っている。とてもよく知っている。それを使えばどうなるか。 どんな風に壊れていくのか。 最も、彼女はそれまでもたなかったのだろうけれども]
…………でも。
[でも、彼女のことを許す気にもなれない。 同情する気にもなれない]
[だから、ただ目を逸らして闇を見つめる。 闇を見つめて、闇を見つめて、体の一部が徐々に闇に溶け出す。髪の先から、右手の指から、溶け出した闇が闇色のスケッチブックをどろりと染めた]
(+92) 2010/03/07(Sun) 20時半頃
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[拾えないビー玉から目を逸らすと少女の目]
(過去は決して変わらない だから未来を変えたい)
[今はいない。この体の持ち主は動いていただろうか 残滓が気薄になると、体は原動がなくなった如く止まる。]
(+93) 2010/03/07(Sun) 20時半頃
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[耳に届くは、かつての友人達の残滓]
……やればいいんだ。
[目をそむけたまま呟いた]
愛なんて、所詮、全てが自己満足で。 正義なんて、所詮、全てがエゴを奇麗事で包んだだけ。
関係の無い他人を落として、殺して、これ以上悪くなんてなりようがない。なら、逆効果だろうと何だろうと。 愛が真実だろうと、偽だろうと。
やればいいんだ。
[口にするたび、魂は崩壊して、闇色の絵の具に変わる]
止まる必要なんてないんだ、本気で信じるならば。 所詮、誰にも他人の痛みなんて分からない。彼女の孤独は、あんたの孤独は、自分だけにしか分からない。
(+94) 2010/03/07(Sun) 21時半頃
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ほしいの 貴方がほしいの
あの口付けが 優しいキスが
私のものになって 私を貴方のものにして
(+95) 2010/03/07(Sun) 22時頃
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わぅん
(+96) 2010/03/07(Sun) 22時半頃
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[残滓は消えた己に問う]
(もう少し強ければ― 耐えたならば― 魂がなく残留思念だけでは動けない 終わった過去でも変えられない過去でも動けば―)
還って来い、ヘクター・アナ・ダ・シウヴァよ。
[握れない大地色のビー玉]
(+97) 2010/03/07(Sun) 23時頃
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ケイト・グリフィズ、貴女は。
[闇の中。少女の名を呼んだ。 見える光景に顔を歪める]
そこ、で。
[助けは恐らく届かないのだろう。 もしも間に合ったのなら。
この世界に飛ばされることもなかったのだろうか]
生物「教師」、ですか。 でもそれは、「先生」ではありません。 それはただの獣です。
[言葉は冷たい響き]
(+98) 2010/03/07(Sun) 23時頃
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ピッパ。フィリッパ。
[名前を呼んだ。この光景は、かなりきついもの。 過去のもの、何より自分たちは亡者で。 だから、何も出来ない]
……見ない方がいい。
[彼女に向かって手を伸ばす。 彼女はケイトは嫌いではないと言っていた。 そして、何より彼女とケイトは同じ性だから]
[出来ることなら、望まれるなら。 そのはじめから終わりまで、彼女の手をとってその目を、耳を、ふさぎたい]
(+99) 2010/03/07(Sun) 23時頃
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……貴女の待つ「せんせ」、は来ないのかもしれません。 ですが、もしこの事態がわかったのなら、来たのでしょう。
[少女へ向けて。 あの国語教師がどれほどの教師であるのか知らない。 けれど今まで慕っていた教師であるなら、助けに来ないはずがない。
例え少女に対し特別な思いがなかったとしても、彼が「教師」であったのなら。 否、「人」であったのなら]
この手が届かないことが、恨めしいと、思います。 貴女がしたことは許されることではない。 ですが、万が一にでも助けられるのなら、その心だけでも。
(+100) 2010/03/07(Sun) 23時頃
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[けれども少女は助かる事無く]
……――。
[ただ苦い思いを闇の中に含ませただけ]
(+101) 2010/03/07(Sun) 23時半頃
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けいと
[深淵で鳶色の目を開ける。 ごろりと闇に身を沈めたまま呟くのは]
(+102) 2010/03/07(Sun) 23時半頃
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[現代へと戻るあちらの景色。 聞こえてくる音。
闇の中]
――…。
[視線を落とす。震えることのない自分の裡]
(+103) 2010/03/07(Sun) 23時半頃
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[哂い声。
ふと思う。 あの二人の教師は、いまはどうしているのだろうかと。
思うだけで問うことはなかったけれど。 それだけは、心に疑問として浮かんだ]
(+104) 2010/03/07(Sun) 23時半頃
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[光が消えた。綺麗な生の気配が消えた]
[今まであったのは幻。過去の光。ただ、それだけ]
[そんなことは分かっているのに]
………ない。ここには何も無い。
『来るな』(おいで) 『やってしまえ』(やめとけよ)
[闇に溶けかけた魂がかすかに蠢く。 綺麗なものが、たった一つでもこの死後の世界にあればいい。 それだけを頼りに、闇へと対抗している**]
(+105) 2010/03/07(Sun) 23時半頃
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[ピアノを、――嫌になった。
才能などないからなのか
あの子が生まれたからなのか
元々好きではなかったのか
全ての思いが消えて
ピアノを弾いた時の音。それは]
(+106) 2010/03/07(Sun) 23時半頃
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[ ピアノを もっと 弾きたかった 音 ]
(+107) 2010/03/07(Sun) 23時半頃
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……そか、夢じゃないよね。 あっはは何を期待してるんだか
[鳶色の眸を開くたびに思ったそれは “夢物語”でしかないのだ。]
(+108) 2010/03/07(Sun) 23時半頃
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[溢れた悲しみは、抱えてきた心の闇で]
[離れていた指先を再び鍵盤へ向けたのは]
[彼の音に惹かれたからか]
ですから私はもっと、あの音を聴きたかった。
[聴きたくないのは本当。聴きたいのも、本当。 忘れてしまいたい(忘れたくない)]
(+109) 2010/03/07(Sun) 23時半頃
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…メアリー。
[金色を染めた冷たい闇は、赤く染めた絆の糸へと染みていく。]
こっちへ、くるかい?
(+110) 2010/03/07(Sun) 23時半頃
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[闇が戻ると掴かもうとした大地色のビー玉は消えて何もない]
壊れたモノは還らない。
[立ちつくす男 空虚な声]
(+111) 2010/03/07(Sun) 23時半頃
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わうわう……わぅん
(+112) 2010/03/08(Mon) 00時頃
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[侵蝕してくる闇。 それに抗うのは
最後に抱いた思いを忘れたくないからだろう]
…ル。
[その名を呼ぶ声は小さく掠れた]
(+113) 2010/03/08(Mon) 00時頃
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[闇の中 緋色の哂い声のする方へと 蒼い蝶は羽ばたいた]
(+114) 2010/03/08(Mon) 00時頃
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[闇は冷たいのか、温かいのか。 横たわった身体を闇色が包んでいく。 どろり、と手が沈んだ。]
……行きたい
[赤い糸の先は、どこか。 聞こえた声に笑った。]
(+115) 2010/03/08(Mon) 00時頃
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過去は変わらない。 元通りになんかならない。
たとえ、本当に夜明けが来ても、 犯した罪が消えることも、 壊れたものが直ることも無いね。
[浮かべるは、哀しげな笑み。]
(+116) 2010/03/08(Mon) 00時頃
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扉が閉じてしまう 暗い、怖い ひとりは嫌 おいていくの? あたし---い子だから?
[一瞬闇に囚われて]
サイモン?!
[どこかから聞こえてくる知らない男がサイモンの声に聞こえる]
『こんなに君のこと、想っているのに。 君に傍にいてほしかったのに。 僕を一番だと想ってほしかったのに』
[塞いでいた耳に流れ込む闇の声]
『…のために みんなを おくってあげないとね。>>5:31』
ちがう、 ちがう あたし そんな事望んでいない
(+117) 2010/03/08(Mon) 00時頃
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>>@77 [手の中のビー玉は徐々暖かみを失いつつも ケイトの冷たさを温める]
(+118) 2010/03/08(Mon) 00時頃
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[闇の中 蒼い蝶は緋色の少女を見つける そっと差し伸べられた手の周りを しばしの間 ひらひらと舞い
やがて 指先に止まった]
(+119) 2010/03/08(Mon) 00時頃
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