118 津 村
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あ。
[無常にもコロコロと消しゴムが床を転がっていく。 消したかったのに。てかまだ授業続いてるのに。 この消しゴムのカスで生きろと? これで消してろっていうの? 少しの間、まじまじと消しゴムのカスを摘んで見た。 これを指で紙に押し付ければ、ちょっとは消えるのでは…?
ぼうっとしていたのは少しの間、 ふと黒板に目を戻せば板書が随分増えている。 駄目だ。消しゴムどころの騒ぎではない。 むしろまだ書いていない板書が消されてしまう。 もうこれは消しゴムなしで乗り切るしかないだろう。 諦めて、律は猛然とノート取りを再開*した*]
(19) 2013/04/01(Mon) 13時半頃
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匿名軍団 ゴロウがいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(匿名軍団 ゴロウは村を出ました)
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[白米と海苔のみの弁当を米粒一つ残さず食べ終えた。 午後からは学園祭準備で授業は無い。 *千彰の言う通りで、やる事もまだ決まっていないが……*]
(20) 2013/04/01(Mon) 14時半頃
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/* 1年生組ちょうかわ… 匿名軍団が名取にってなったのはいいね!うまいなあ。 クーラス、どうしようっかなあ! 2Cに便乗しちゃうか違うクラスにするか、なやむ。
(-7) 2013/04/01(Mon) 15時頃
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[先生の手が無常にも黒板の文字を消し去っていく。 あぶない。記憶に残した文字列を猛然とノートに書き写す…]
ん?
[前の子の姿勢が変わっていない。 何かをノートに書きつけている風はある。 けれど普通、視線は黒板の上を左右に移動するものだ。 けれどそのようには見えない動きが不自然だ。 律は少し首を傾げた。その隙に、また文字が消えた。 結局、ノートには少し穴が開いた]
(21) 2013/04/01(Mon) 16時半頃
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あーあ。
[至極残念な気持ちでノートを見下ろした。 せっかく綺麗に仕上げたノートに、穴が開くのは残念だ。 ノートというやつは、仕上げれば自分の参考書になるらしい。 だからと仕上げる律のノートはいつも綺麗で、 ただ、綺麗に仕上げることで満足しているきらいがあった。
結局のところこれも、授業を乗り切る楽しみの見出し方のうちのひとつに過ぎないわけだ]
(22) 2013/04/01(Mon) 16時半頃
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[よし。ノートは、あとで彼女に見せて貰おう。 律は内心、そう決めた。 そもそも彼女が身体を動かさなければ自分も動かず、 自分が動かなければ消しゴムが落ちることもなく、 更には板書が無残にも目の前で消し去られることもなかったわけだ。 つまり大元の原因は、彼女のあの動きにある。
チャイムが鳴った。 午前の授業はこれで終わりだ。 じきに弁当の時間がやって来る]
(23) 2013/04/01(Mon) 16時半頃
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[今日の弁当は、律の手製だ。 今日はついでに兄の弁当も拵えておいた。海苔弁である。
海苔はたんぱく質、食物繊維、ビタミン、カルシウム、EPA、タウリン、ベーターカロテン、アミノ酸などが豊富に含まれた食材だとネットに書いてある。更に米を大量に良く噛んで食べることで空腹感は癒され、更に腹持ちもパンや麺に比べて良いのだと聞く。これらのバランスは少しの塩気、つまり醤油を加えることで全て味も完璧に整うことになる。おかずはこの絶妙のバランスを損なう可能性が高いので、除く。
結論として兄の放辟邪侈たる空腹をいなすに、 海苔弁こそ最も相応しいメニューだと律は考えた。 そのことは、兄にも端的に海苔で伝えてある>>16]
(24) 2013/04/01(Mon) 16時半頃
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[律は満足だった。自分の弁当箱を開く。 律の弁当は桜色だった。ご飯の上に桜えびが散らしてある。 更にチーズも添えてあった。カルシウムメニューだ。
こうしていればいつかきっと、背はまだ伸びる。 そう信じて、今日もいつものチーズをもぐと口に*押し込んだ*]
(25) 2013/04/01(Mon) 16時半頃
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――2-C教室――
[よく通る声の冗談に、もう少し我慢、と返答があった。 なるほど授業時間は残り半分をとうに切っていて、気の短い生徒でも『我慢』でどうにかなりそうな範囲。 それすら聞いてるのかどうかの居眠りや、つまらなさそうな様子も散見されるが、チャイムの鳴る時間は刻一刻と迫っていた。
まあ実際、授業が面白いかといえば、そうでもない。 結局自分も与えられたものをこなすばかりだ。]
(26) 2013/04/01(Mon) 16時半頃
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……おはよう、芸人。 お待ちかねの時間が来てるよ。
[ようやく鳴ったチャイムに起こされたらしい>>10のを、横目でちらり**]
(27) 2013/04/01(Mon) 16時半頃
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―2−B教室― [ず、ずず… 終業のチャイム、号令がかかり椅子が床を擦る音が一斉に響く。 ろくに話を聞いていなかった教卓向こうの教師に頭を下げ がやがやと昼休みの賑わいが教室内に訪れる中、先程まで授業で使用していた教科書と財布を片手に教室を出て ひょいと顔を覗かせるのは扉を出て数歩で辿りつく2Cの教室。]
…かめやんいる?
[その時名前の主も教室内にいたのかもしれないけれど、 扉を開けてまず目に入ったのは>>13大柄な名取の姿だったので あえて亀田を探そうとせず近くにいる名取の席へと歩いていく。]
(28) 2013/04/01(Mon) 18時半頃
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これ、教科書借りてたんだよね。 かめやんに返しといて…、 ありがと、またよろしくって。
[次がまた確実にあるであろうという予告の言葉を添えて 名取の机の上に、現国二年と書かれた教科書を乗せる。 名取の腹を満たせる大きさの弁当箱を見て]
…弁当、いいね。 俺今日パンなんだよね…もうあんまいいの残ってないかも。
[ず…、合間に何度か鼻をすする音。 んじゃ、と名取に手を振って2−Cの教室を出ていった。]
(29) 2013/04/01(Mon) 18時半頃
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[昼ご飯の質を少しでも高める為に購買へは早く行かなくては。 C組の教室を出て廊下に出る、B組の教室前の廊下には 幾つもの段ボールが積み重ねられている。
Bの出しものは随分早くに決まったんだよな…。
HRで随分とはりきっている様子だったクラスメイトの姿を 何人か思い出しながら、*購買へ。*]
(30) 2013/04/01(Mon) 18時半頃
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肥代取り 置壱は、メモを貼った。
2013/04/01(Mon) 18時半頃
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[白米と海苔と醤油のみで構成された弁当が、妹たる律の綿密な計算通り>>24、放辟邪侈たる名取の空腹を、同じ味が延々と続く事と白米のボリュームにより、しんなりさせていた頃。 つまり弁当が完全に空になる少し前になるが。 >>29白髪のまじった頭が、扉からひょっこりと顔を覗かせていた。 B組の粂鳥代壱だ。代壱は名取の机に教科書を乗せた。]
わかった。返しておく。
[名取は代壱の鼻声の言葉を、彼の赤くなった目鼻などにじっと視点を置いたまま聞く。 こっくりと至極素直に頷いて、役目を引き受けた。]
(31) 2013/04/01(Mon) 19時頃
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今日は妹が作ってくれた。 いいか?……そうかもな。
[海苔で書かれた「来る」の部分だけ残った弁当へ、首を傾げながら視線を移し、一悩みしてから、またこっくりと頷く。]
よいちん、パンだけじゃ、足りんくなるぞ……。 可哀想だが、おれには、わけてやる食い物がない……。
[元よりおかずなど入っていなかった。 食いさしの米では彼も喜ぶまい。 名取は、首をゆっくりと左右に振ってから、2-Cの教室を後にする代壱に手を振り返して*見送った。*>>29]
(32) 2013/04/01(Mon) 19時半頃
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[教室にチャイムの音が鳴り響く。 長くなが〜く引き伸ばされた象のような時間は終わり、これよりアリのように働くのだ!!]
[の、前に腹ごしらえを。 私の顔とほぼ同じ大きさのお弁当箱。 中には、米!米!米!梅干し! とりあえず、日本人は米さえあれば生きていけるのだ。 祖母手作りの梅干しも程良い漬かり具合で心憎い。 まあ、他におかずもあるんですけどね]
(33) 2013/04/01(Mon) 22時頃
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[いただきます、の前に大きく背伸び。 こうすると胃が広がるような感じ。まあ、気のせいだろう。 ふと、後ろの席の子、りっちゃんの机に目を向けるとピンクの色彩が飛び込んでくる。 桜でんぷか!!と思ったけどエビだ。 なるほど、そういうのもあるのか。でも、そこにチーズは合うのだろうか?]
[そんなことを考えながら、私はおかずのBLTサンドを齧る。 *のどかな昼食を終えれば激動の午後がやってくる*]
(34) 2013/04/01(Mon) 22時頃
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/* メモメモ。 名前は12月25日つながりということで北野天満宮『終い天神』より。 わかりにくよねぇ!
(-8) 2013/04/01(Mon) 22時頃
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―2−B教室―
ねっむぅ…
[窓から差し込む光はぽかぽかと暖かい。 僅かに開いた窓からそよりと髪を揺らす心地よい風、僅かに香る花の匂い。]
これで寝るなってのが無理ってもんよねぇ…
(35) 2013/04/01(Mon) 22時頃
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マドカは、べちゃん、と机に頬をついている。
2013/04/01(Mon) 22時頃
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―職員室(の、片隅の女子トイレ)
・・・・・・先週のお見合い・・・
また・・・ダメだった・・・。
[三十路半ば。鳥鐘先生は頭を抱え、嘆いている**]
(36) 2013/04/01(Mon) 22時半頃
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… にしても、よいっちゃんだいじょぶー?
[席の近い代壱が鼻をすする音を耳にするようになってからもうどれくらい経つだろう。 美術部だからまだいいのだろうが、自分のように外で部活してたら死んでそうだなぁと思いながらクラスメイトの顔を伺った。]
窓閉めよか?
[風はとても心地よいが、可哀想なクラスメイトの様子にずぼらな彼女も気を使ったらしい。]
(37) 2013/04/01(Mon) 22時半頃
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[午前中の授業の終了を知らせるチャイムが鳴ると、彼女は椅子に座りながら長い手足を思い切り伸ばして伸びをした。]
私も購買行こうっかなー。 部活持たないんだよねぇ…
[がた、と椅子を鳴らし立ち上がる。 ちなみに、ソフトボール部でピッチャーをやってるようだ。]
(38) 2013/04/01(Mon) 22時半頃
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