301 十一月うさぎのないしょ話
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/* ていうか。 実質女の子一人しかいないじゃない?
(-6) 2019/11/27(Wed) 07時頃
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/* 明確にBLNG謳ったら終わるやつじゃない?
(-7) 2019/11/27(Wed) 07時頃
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/* 詰みなわけよ。
(-8) 2019/11/27(Wed) 07時頃
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/* さ、盛り返すか。
(-9) 2019/11/27(Wed) 07時頃
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/* (飛び入り枠不要だった説。
(-10) 2019/11/27(Wed) 07時頃
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/* ああああエリちゃんにアップルタイザー頼まれたの! いま!気づいた!!ごめんね!!!
宅本さんとお幸せに!墓下たのしんでね
(-11) 2019/11/27(Wed) 08時頃
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/* カズさんに背中押されてる気配がある…しかしたぶん遠回しだとこいつ自覚しないぞ。 俺のこといいから、カズさん頑張りなよ?ね?? 応援してるからね先輩。恋人できてもたまには泊めてね。
(-12) 2019/11/27(Wed) 08時半頃
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/* また、こうしたスタンスのため、恋愛を強制しません。このPCたちの中で組み合わさらなければいけないのだ、などという義務感にかられる必要は一切ありません。 PCの世界はこの店の中だけでなく、出会いは無数にあるのですから。
(-13) 2019/11/27(Wed) 09時頃
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/* ふぅむ
(-14) 2019/11/27(Wed) 09時頃
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/* >>1はスレッジハンマー あるいはギムレット
(-15) 2019/11/27(Wed) 11時頃
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/* スレッジハンマーっていいよね。 厨二心がギュンギュンくる。
(-16) 2019/11/27(Wed) 13時頃
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─ それから数日後 ─
[11月の終盤。店の厨房を借りて、クリスマスケーキに先立ち、12月のお菓子の仕込みをしながら。]
──…言われたかった言葉、かぁ。 別に、何か言ってほしかったわけじゃないし。
[今日も考えるのは、あの日のこと。>>0:208 「どこそこのお店の味みたいでおいしい」ってのは確かにレプリカ扱いされたみたいですごく嫌だ。それはわかる。
じゃあ、同じ言葉を他の客に言われたら──を考えてみたけれど、イマイチぴんとこない。 ああでも、似たようなこと店長に言われたら喜んだかも。
何が違うんだろうか。有馬さんと店長と。]
(4) 2019/11/27(Wed) 19時頃
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[あの日は確か、直前までは気分がよかったのだ。 彼なりの冗談で、大袈裟に褒めてくれたのだと思ったから。 でも二言目で、いくらか本気が混ざってるのがわかってしまった途端、変わってしまった。
数日時間を置いて冷静に考えたけど。 今度はなんで、あんなかなしくなったのかわからなくて。 辿り着くのは、どんづまり。
カズさんにくしゃくしゃに撫でられるまでもなく、ぼさっとした頭をゆらゆら揺らして。]
…………はぁ。
[素気ないくらい、あっさりと引いたくらいだ。自分の返事について、あちらは気にもしてないんだろうけど。 あれから有馬さんは店に来ていない。]
(5) 2019/11/27(Wed) 19時頃
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[考え込む間も、手は淀みなく動き続ける。 強力粉を使い、マジパン、ナツメグ、シナモンといった香辛料を練りこんだ生地に。 洋酒漬けにしたフルーツ、ローストしたアーモンドホール、クルミなどなどナッツ類を放り込み混ぜていく。 それを、コッペパンのように形成して。という工程を、慣れに任せて繰り返した結果。]
……やば。作りすぎた。
[予定より多い焼菓子に、気づいたのはオーブンに入れる前。保存がきくやつで、ほんとよかった。*]
(6) 2019/11/27(Wed) 19時頃
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─ murmur coney 12月上旬 ─
ふあー…… 店長、おはようございまーす。
[欠伸混じりにバックヤードに出勤したのは、開店時間より少し前。 一応言っておくけど、寝坊じゃない。まあ、最近寝つきが悪いのは否定しないけど。]
さーて。今日のデザートは、と。
[エプロンとバンダナ尻尾をつければ、向かったのは厨房奥の冷暗所。 そこで先日作りすぎた焼菓子を、現在熟成中だった。>>6]
(7) 2019/11/27(Wed) 19時頃
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[粉砂糖で真っ白にコーティングしたひとつを取り出して、しっかり密閉した袋を開けたなら。 真ん中で割った断面を薄くスライスし、一口味見を。]
ん、いいかんじ。
[ぺろりと指についた粉砂糖を舐めて、口端を緩め。 今夜のブラックボードの右隅に、『シュトーレン』と書きこんでいく。>>0
最近は街中でも見かける、ドイツの伝統菓子。 正式にはシュトレンだけど、日本ではシュトーレンのが耳馴染みがいい。**]
(8) 2019/11/27(Wed) 19時頃
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……困っちゃった?
[口実とか、何の話だろう。 聞き返せば、此方の話です、と。 そう言われてしまったら、聞き返せない。]
そう、みたいです。 みたいっていうのは、なんか変ですけど……
[慰労会の話は、頷いて肯定した。 多分、おそらくきっと、それほどしないうちに。 近所住まい同士で、例えばどら焼きを作りに家に当日行くくらいには、みんな行動が早いので。 酒瓶を持ってやりたいといえば、その日の賄いからはじまってしまったっておかしくない宴だ。]
(+1) 2019/11/27(Wed) 20時頃
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[一緒に飲みましょう、には、ちょっぴりの警戒。]
……あの、でも、わたし、お酒ダメなんです。 味もよくわからないし、すぐ酔っ払っちゃって。
でも、そう、そういう風に、誘われて、応えられたらいいなって思って――
[自分でも気が付かないうちに、随分と思いつめたような顔になっていた。 およそ、店員からお客様に対して見せていい顔じゃなかった。
無理をしてるわけじゃない。本当は飲みたくないとか、そういうことじゃない。 ただ、今、こうして断りを入れることで。 目の前のひとを失望させやしないかという思いでいっぱいだった。]
(+2) 2019/11/27(Wed) 20時頃
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ほんのちょっと、とかでも、いいですか。
[そっと伺うように、勇気を絞る。 隣の桐野江さんには、もしかしたら宅本さんが困らせたようにも見えたかもしれない。 そうじゃない、とは言い切れないけど。
でも。 店員同士の仲でさえ、二人きりでなくてさえ、男性と夜を過ごすのを躊躇うのに。 この人にはそう思わないのは、なぜだろう*]
(+3) 2019/11/27(Wed) 20時頃
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[タイガ・アリマの朝は早い。 日が昇る前の早朝にベッドを出るとシャワーを浴びてまだ冷たい空気に支配された外へと出る。軽いストレッチのあとおもむろに走り出す。目的地はない。あるのは時間だけ。 きっちり30分で折り返すと同じ時間を掛けてホテルへと戻る。 もう一度シャワーを浴びてから朝食にする。
会社員ではないのでアポがなければ朝から仕事をすることは稀だった。
オフ(という名目の)現在は昼頃までぶらりとあちらこちらへと足を向ける。 大抵はその途中で顧客とのアポがあるので半分は仕事となるのだが。貧乏暇なし。
太陽が沈むころには完全にオフとなる。 そのころには繁華街にその姿があるだろう。
それからは大抵はホテルのラウンジでグラスを傾けているか遊び歩くか、一人で飲み歩くこともあれば女を引っかけることもある。 そして日が変わってすばらくするとベッドに上に辿りつく。 それがここ最近のサイクルだった。]
(9) 2019/11/27(Wed) 20時半頃
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――バックヤード>>7――
おはよ。 今日もモーニングコール、必要だった?
[あくびから入る直の挨拶に、からかい混じり笑って問う。 冗談半分で聞いてはいるものの、ここ数日あまり本調子でなさそうな様子は気にかかっていた。]
もしきついようなら調整するし、休んだりしてもいいからね?
[これは本音100%の心配。 可愛い可愛い店員たちに、つらい思いはさせたくない。]
(10) 2019/11/27(Wed) 20時半頃
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[仕込み済みのシュトーレンのことは把握していたし、厨房奥に向かう背中を止めたりまではしないが。 ひとつ溜息ついて見送り、サポートに回れるなら回ろうと、早めに裏方仕事を切り上げる算段を付ける。
飲み会なら呼ばれるだとかズボラだなんだと店員たちにはひどい言われようだが、これでも彼らを大切に思っているのだ*]
(11) 2019/11/27(Wed) 20時半頃
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/* 襲撃パス確認。投票は仮で伶奈。
(-18) 2019/11/27(Wed) 21時頃
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[その日、陽が落ちたころ。 ぶらりと特にあてもなく街を歩いていた。商談も纏まりこの街にも用がなくなっていた頃合い。まるで街との別れを惜しむように。]
……あれは?
[見覚えのある人影。 記憶力は悪くない。人の顔を名前は忘れないタチだった。]
ああ、あのとき店にいた。
[少女。 覚えている。あの店にいてまともに食事を取ろうともしなかった少女だった。 少女は何をしていただろうか。おかしいとろこがあってもなくても気に掛ける理由などなかったが。]
ハイ、お嬢さん。
[ふと気まぐれに声を掛けていた。 ───決してロリコンではない。]*
(12) 2019/11/27(Wed) 21時頃
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/* 店長ここで出てくるのか。
(-19) 2019/11/27(Wed) 21時頃
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/* ま、これでレナが出てこないと動けなくなったけど。
(-20) 2019/11/27(Wed) 21時頃
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――閉店後のはなし――
[アップルパイは1カットに添えられた薔薇も大好評で、乙坂の分は残らなかった。 露骨にしょんぼりする三十路を哀れに思ったのか、エリカが自分用に取り置かれたアップルパイ>>2:105を分けてくれた。
分け合って取り分が減ることは、美味を味わう時間を短くさせてしまうけれど、美味をより強化させてくれる気がする。 焼いて時間が経ち、フィリングが生地にしとりと寄り添うようになる冷たいアップルパイは極上の美味で。 横で食べるエリカは何だか良いことがあったように見えて、乙坂もつられて笑顔になった。
宅本の言葉はカコと話している時に自然と耳に入ってきたのだが、意外に思ったその視線の先がエリカの心に響いたのだろうか。>>2:197 酒が飲めないことを残念に思っていた姿を思えば、元気になったことは喜ばしい。
一方、もう一人の後輩はというと、己の言葉も彼の為に置いていたピザも機嫌を向上させる助けとはならず、人の心の難しさを感じたものだ。 これではmurmur coneyのコンマスには程遠い。]
(13) 2019/11/27(Wed) 21時頃
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― 鎧をなくした日の話 ―
[宅本>>1:188の忠告にいやいやまさか……と言った口がエリカの焼いた鴨肉を招き入れた瞬間に閉ざされ、静かに目頭を押さえる姿があったり、冗談が有馬>>1:189に通じたことが分かって得意気な顔をしたり。 普段より衣の薄い顔はいつの間にか不安も忘れ、様々な人と料理に出会う。]
わ。
[最後に出会ったのは、グラスに収まる宝石たち>>1:207。 エメラルドのきゅうり、トパーズのパプリカ、アメジストのレッドオニオン。琥珀のコンソメジュレが隙間を流れ落ちて、グラスの内側を伝い輝く。 グラスを持ち上げて、その輝きを素に近い瞳に映して。 小さなスプーンで掬い上げては、宝石たちの自然な甘みと包み込むようなジュレの優しさに酔いしれた。]
(14) 2019/11/27(Wed) 21時頃
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――そして数日後――
おはよ、直。 眠いなら客の前に出る前に顔は洗っとけよ。
[乙坂は通し勤務だ。 エリカが休みなので忙しそうだと思いながら、店長にも表を回すのを手伝ってくれとランチ後のミーティングで頼んだ。 長い付き合いなので店長に遠慮ない口も聞くが、彼女が本当に仕事をサボっている訳ではないこと、客のことも店員のこともよく見ていて、その意を最大限に最も適切なシーンで汲める長所があることを、乙坂はよく知っている。>>11
厨房では今カキカレーの煮込み中で、汗をかいたので一度着替えようとバックヤードに戻ったところで直の出勤とかちあった。>>7 あの日から直はずっとこんな調子で、デザートの味だけは落とさないものの(食いしん坊半分様子見半分で必ず一口分はたかるようにしている)、本調子には見えないままだ。
景気づけに飲みに誘おうかとも思ったが、己にはどうにも出来ない問題な気がして止めておいた。 大事な後輩が悩んでいるのに何も出来ないのは何てもどかしいのだろう。]
(15) 2019/11/27(Wed) 21時頃
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