142 紅月の村【人狼vs吸血鬼RP】
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[そして、攻芸の経歴を捏造する。 彼は流離い人であり、吸血鬼と戦った経験もあるようだった。問題はないだろう。]
…彼は吸血鬼を対峙する仕事をしているらしくて、サイモンの事も調べていたんだ。 それでサミュエルが怪しいと言って、僕と別れた後に彼の元に行ってしまった。 もし攻芸さんが無事に帰ってこられなかったら、彼に返り討ちに遭った可能性が高い。
[本当は、サミュエルの吸血鬼の気配を察知して彼に告げたのは自分だ。 ―拳を強く握りしめる。]
その時はサミュエルを疑うしかない。 …僕も、疑いたくはないけど。
(55) 2013/09/02(Mon) 16時半頃
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…信じて、くれるかい?
[昔馴染みを疑え、と自分は彼に言っているのだ。 獣の本能はそれが真実だと告げている。
青年は不安の入り混じった視線を彼に向ける。]
―僕は攻芸さんと協力して、村を守る為に尽力するつもりだ。 父さんたちの残してくれた書物で、多少の知識はあるからね。
[村を守る為に、自分も戦う。 その決意を口にした。**]
(56) 2013/09/02(Mon) 16時半頃
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[シメオンは笑い飛ばす事もなく、自分の話を聞いてくれた。 自分にはそれだけでも十分ありがたい事だ。 獣としての感覚を、上手く置き換えて説明する事が出来ないのは自分の無力。
彼を、村人たちを守らねばと強く望む。 何をするつもりかという問いには青年は淡い笑みを浮かべたまま答えない。 けれど無茶はしないように、と釘を刺されれば、青年は苦い笑みを浮かべ。]
…努力はするよ。
[けれど約束は出来ない、と暗に示す。 昼間に攻芸が言ったように最悪、相手の命を奪わなければならない。 ましてや青年にとっては初めての戦闘となる。 自分が無傷で帰って来られるとは思っていなかった。]
(103) 2013/09/02(Mon) 21時半頃
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[自分の言葉へのシメオンの反応は、人外とそうでない者の区別を知る手立てのない村人としては当然のものに思える。
だから青年は淡く微笑んで、彼の頭にそっと手を伸ばし…金色の頭を優しく撫でる。]
うん…、それで良いよ。
聞いてくれてありがとう。 −十字架は持っている? 持っていないなら、寄り道はせずに真っ直ぐに帰ること。 どうか君も、闇夜には気をつけて…。
[気付けば、夜の眷属の時間になっている。 彼が吸血鬼に襲われたりしないだろうか。 あれこれ問いを投げ掛けつつ、不安げにシメオンを見つめる。]
(104) 2013/09/02(Mon) 21時半頃
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[本当は、シメオンをこの場に留めておきたい。 そうすれば自分の手で守る事が出来るから。 −けれどそれは只の自己満足だ。
自分がサミュエルの手によって告発されている事を、青年はまだ知らない。]
−シメオン…。
[最後にもう一度だけ、と手を伸ばして彼の頭を撫で。 名残惜しげにその手を下ろす。]
おやすみなさい。
…気をつけて帰るんだよ。
[そう言うと、寂しげな笑みを浮かべて彼を見送った。*]
(111) 2013/09/02(Mon) 22時頃
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[シメオンの姿が獣の目でも見えなくなるまで見送った青年は、居間に戻る。 そして血石と対峙した。] …何か手掛かりでもあればいいんだけど。
[禍禍しい雰囲気を纏う血石に恐る恐る触れ、目をそっと閉じて意識を集中させる。
−獣の感覚で何かを掴めないか、と思ったのだ。]
(112) 2013/09/02(Mon) 22時頃
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[視えたのは、血石が出来た時の記憶。
−サミュエルともう一人、男の姿が見えた。 その顔は…。
青年はじっと目に意識を集中させる。 現実の閉じられた青年の瞳の色は深紅に染まっている事だろう。
−それは誰だ。
男の髪は金髪。 けれどシメオンではない。 纏わり付くような吸血鬼の気配は、サミュエルに感じたものよりもずっと濃い。
それを払いながら、青年は相手の顔を見ようと目を凝らす。]
(117) 2013/09/02(Mon) 22時半頃
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[−そして。
求める男の顔が闇から浮かび上がる。]
(118) 2013/09/02(Mon) 22時半頃
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ルー、カス…
[故郷に帰ってきた彼の姿は青年はまだ目にはしていない。
けれど面影は確かにあった。 間違いない。]
…君なのか…。
[何処かでもう一人は外部の人間であって欲しいと願っていた。 よりによってルーカスとは。
彼と仲の良い兄弟であるベネットの顔が頭に浮かべば、青年は苦悶の表情を刻む。
そしてのろのろと血石から手を離した。]
(119) 2013/09/02(Mon) 22時半頃
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[青年は、そっと閉じていた瞳を開けた。
獣の本能は宿敵の姿を認識して猛る。 それを鎮めるように、は、と浅く息を吐いて青年は呟く。 瞳は深紅に染まっていた。]
…守らなきゃ。
でないと。
[村の人々が血を吸い尽くされてしまう。 そう考える青年は拳を握り固めた。 戦闘の経験はなく吸血鬼の認識は書物頼りだ。 けれど]
刺し違えてでも、いい。 僕が守るんだ。
[人狼も吸血鬼も、この村には必要ない。]
(122) 2013/09/02(Mon) 22時半頃
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[生まれた子が代々人狼となるバートレット家は、人の中で暮らす故にしばしば宿敵である吸血鬼と出会い、戦っていた。 それが元で亡くなった者も存在する。
彼らは常に人の中にあり、人を喰らいながらも、自分たちの住まう土地の者を外敵から護ってきた。
その行動は、彼らの命を奪う事への贖罪のようなものかもしれない。 自己満足だと言われても仕方がないが…彼らは彼らなりに住まう土地の人間たちを愛していた。
青年の前の代では、青年の父・アルフレッドが吸血鬼と対峙している。]
(125) 2013/09/02(Mon) 22時半頃
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[それが起きたのは、まだライジがこの世に生を受ける前の事。
対峙した吸血鬼は…アルフレッドの友人だった。 都会で仕事をしていて帰省してきた友人を出迎えた時、アルフレッドたちは互いが宿敵である事を直感した。 気付いてしまえば、昔のようには戻れない。
アルフレッドには当時、結婚を約束していた女性がいた。 友人にも家族があった。
互いに等しく未来があったが、彼らに宿る魔物の本性は二人に戦えと迫った。
彼らは村人たちに悟られぬよう、闇夜の中で対峙した。 −生き残った方が永代この村を守っていく、と取り決めを交わして。
その結果…友人の方が倒れ、その骸は闇に葬られた。 数年後、友人は死亡したと見なされ、空の柩で行われた葬儀にアルフレッドは参列した。]
(131) 2013/09/02(Mon) 23時頃
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[アルフレッドが、息子に吸血鬼に気をつけろと言いながらも対処する術を教えなかったのは、その一件があったからかもしれない…。]
(132) 2013/09/02(Mon) 23時頃
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/* ごめんなさい。 思った以上にいられました。
(-67) 2013/09/02(Mon) 23時頃
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