49 海の見える坂道
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お前、わかってないよ ヴェスがどうの、関係ないっての なんでもかんでも、そこに結びつけるのが間違ってる
恥ずかしいなら、無理して友達でいる必要はない どうせ、またすぐに居なくなる
[論点のずれた説教を聞いてやるほど、俺の気は長くない 間違った認識から出た言葉を、聞いてやる意味もない
わかってない、何も いや、語ってないのか、俺が 語らなくてはわからない相手、と言う事なんだろう つまりは、そのままの俺を見てない奴だって事だ]
(124) 2011/04/11(Mon) 23時頃
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だから何も、わかってないっつってんだよ 俺がどんな人間なのか、わかってないから 俺が何をしているのか、わかんねぇんだ
[馬鹿らしい、本当に]
(*11) 2011/04/11(Mon) 23時頃
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別に、それでいい奴はそれでいいよ その他大勢が、皆思う事だ
流浪者、悪人、見た目や風貌だけで、皆そう思うだろう そっから一歩、内面に踏み込んだ奴が友人で 踏み込まないまま、行動や格好しか見やしないなら 友達と呼ぶには、足りねぇよ
[だからこそ、ヴェスは俺の友人だった 俺は奴の友人であろうとし、奴は俺の友人であってくれた 悼む気持ちがない? 馬鹿にしやがる、本当に]
(*13) 2011/04/11(Mon) 23時頃
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だから、言ってるだろう 無理に仲良くしてくれなんて、頼んでねぇよ
皆に理解してほしいなんて、一度も思った事ねぇし 人当たり良く、皆仲良しなんて、俺のガラじゃねぇ
わかる奴にだけ、わかりゃいいんだ 作った自分で、100人の友人を作るより 素のままの自分で、たった一人理解者が出来りゃそれでいい
そんな奴は、世界中が俺の敵になったって味方してくれるし 俺も、そんな奴の為なら体を張れる
言っとくが、先に失礼な事言いやがったのはお前だからな 後出しの俺に文句を言うのは、筋違いだ
(*15) 2011/04/11(Mon) 23時半頃
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お前の店に、猫けしかけたわけじゃねぇだろう 勝手に首突っ込んで、意味のわからない説教初めて 挙句に迷惑だとのたまってるのは、お前じゃねぇか
迷惑なら、首突っ込まなきゃいいんだよ
ヴェスがそうしたからって、お前がそうする必要なんかない お前はヴェスの代わりにはなれないし、なる必要も特にない
少なくとも、ヴェスは止める時に喧嘩売ったりはしない 煽ったら俺は乗ると言うのを、知ってるからだ 他人が迷惑してるから? 冗談にしても、笑えねぇよ 誰か頼んだのか、お前に俺を止めるように?
自分のやりたい事やって、失敗したから腹立ててる そんだけだろ、お前はさ
(*17) 2011/04/11(Mon) 23時半頃
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―― 港 ――
…―――
[蚤の市から、少し離れた場所 漁師の船が、いくつも繋がっている 近距離の漁と言うのは、潮の満ち引きを見て行う だいたいは、夜から朝方にするもんなんだ
昼を過ぎると、漁師はだいたい暇 いくつもの船が、波止場で暇そうに揺れている 俺は、その様子を眺めながら ただぼぅっと、辺りを見ている]
つまんねぇな、ほんと
(140) 2011/04/12(Tue) 00時頃
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ん…―――
[暇そうに、あくびをした所で 小さな女の子が、こちらにかけて来て 誰だったか、ああそうだ、時計台のゾーイちゃんだ]
はい、こんにちわ?
[何をしに来たのか、よくわからなかったが とりあえず、挨拶を返しておいた]
偉いな、ちゃんと挨拶すんのは 俺が君くらいの歳の頃は、挨拶なんてしなかったぞ
(146) 2011/04/12(Tue) 00時頃
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馬鹿だな、お前は だから、知り合いの店だけなんだろうが
ガキの頃から、変わらねぇ 俺の事を知ってる奴にだけ、やってんだよ
同罪だぁ? 何、その言い訳 憂さ晴らしだと思ってるから、可笑しいんだよ 俺に晴らしたい憂さなんかねぇし 嫌な事も、特にねぇよ
わかんないなら、首を突っ込むな いや、わからなくてもいい、わかろうとしないなら、だな 想像で、勝手に俺の事決めて、勝手に怒って 挙句に間違ってんじゃ、意味ねぇんだよ
(*20) 2011/04/12(Tue) 00時半頃
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そんな事はないだろう
印象なんてもんは、残そうとするもんじゃない 気にいった奴の事は、知らない間に覚えるし 逆に、気に入らない奴の事はすぐ忘れるさ
[隣に立つ、小さな影 どっか座る所は、ときょろきょろ、見まわすけれど 自分はまぁ、地べただろうと構わないとして 子供にそれを勧めるのは、問題だろうから まぁ、きつそうなら抱っこしてやりゃいいかとか そんな風に、思いながら]
お、良かったじゃん? 風鈴か、もうすぐ夏が来るんだな あの親父も、良い所あるじゃないか
[仕方ない、今度あの親父の所に酒を持って行ってやろう]
(152) 2011/04/12(Tue) 00時半頃
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そうか、気にいったか もしそうなら、記憶に残るさ
[頷く様子に、にこりと笑い 子供は好きだし、話をするのも嫌いじゃない]
あの親父は・・・いや、面倒見のいい親父だぞ 普段から、下には優しいし上には忠実だ 奥さんの尻に敷かれてるのが、悪いといや悪いかな
猫が来たのは、そんな理由じゃねぇよ
(157) 2011/04/12(Tue) 01時頃
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人は、大事な物を失った時に 最初は、代わりを探すもんだ
ゾーイちゃんも、例えばお気に入りの服が無くなったら 違う服を着るだろう?
代わりが見つからないと、わかった後 寂しさや哀しさ、苦しさから逃れようと 無理に忘れようとしたり、自分が変わろうとしたり 頑張って、悲しい事をなかった事にしようとするんだ
そのうちに時間が流れて、悲しさを忘れていく 胸に空いた穴に、埃が詰まって、気がつかなくなる そうやって生きていくもんだ、大人ってのはな
[だからこそ、俺は俺のまま 何があろうと、変わる事なくあり続ける必要がある]
(159) 2011/04/12(Tue) 01時頃
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だから、猫が来たんだろう
忘れるとか、口にしないとか、そんなんじゃなく 大事な物がそこにあった時間は、楽しかったし嬉しかった そんな時間を、なかった事にするんじゃなく 昨日と今日と、明日をちゃんと見る事が出来るように
何も変わらない時間が、ここにはあるんだと 昨日と、何一つ変わらない明日が、やって来るのだと そう言う事を言いに、来たんじゃないかな
[時は流れていくし、街並みも人も、少しずつ変わっていく 俺は歳をとるし、小さな奴等は育っていく たとえ人が遷ろおうと、街並みが変わり、世界が動こうと 変わらない何かが、確かにあるのだと そう信じる事が出来ないのなら、俺はここに戻る意味がない この街が、自分の家ではなくなってしまう]
(160) 2011/04/12(Tue) 01時頃
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俺が居なくても、世界は回る 俺の友達がいなくなろうと、世の中は動く
いない奴の事を、本気で愛していたのなら 本気で大事だと、思っていたのなら 今日を楽しく、生きなきゃな いない奴が、羨ましく思うくらいに
居なくなって悲しい、と泣くんじゃなく 貴方と会えて良かったと、言えるように 一番悲しい時にこそ、人は笑って、怒って、泣いて楽しんで 面白可笑しくやってやんなきゃ、いなくなった奴が悲しい
貴様がいなくても、俺たちは大丈夫だと 笑ってやるのが、友達ってもんさ
[店の奴等が怒りに来たら、どうしようかな まぁ、なんとかなるか 今に始まった事じゃない]
(164) 2011/04/12(Tue) 01時半頃
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逃げて良い事なんか、何一つないんだぞ 簡単な仕事だって、後から後からと思ってると 気がついた時には、溜まりに溜まってぐちゃぐちゃだ
友人の死は、確かに大きな事だろう だがな、自分が悲しいからって 死んだ奴のせいにして、無理矢理変わろうとするのは違う
認めたくない事なんか、この世にはいくらでもある そんな時に、大きな声で笑える奴が 一人くらいいないと、世の中真っ暗だ
他の誰もがやらない事を、俺がやる 俺は昔から、そうやって生きてきたんだからな
[得てして、悪役が非常に多いのであるが]
(173) 2011/04/12(Tue) 02時頃
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俺も怖いぞ、死ぬって事 大人だから、怖くないなんて事はないし むしろ俺は、子供のままなんじゃないだろうか
子供の頃、深い、深い暗闇に堕ちていく夢を見て 何度飛び起きて、泣いた事か
[本当に仲の良かった者に、子供の頃 ちらっと話をした事が、あったようななかったような]
何度も何度も、泣いて、怖がって、思ったのさ どうせ逃げられないなら、知りたい事皆知ってからにしよう やりたい事皆やって、見たい物を皆見て もういいや、って思って死のう、ってよ だから、俺はこの歳になっても放浪癖が治らないんだな
怖い事から逃げても、追っかけてくる だから、面と向かって睨みつけてるのが大人ってもんだよ
(177) 2011/04/12(Tue) 02時頃
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俺の代わりは、誰にも出来ないよ 誰の代わりも、他の奴には出来ないさ
俺が、ヒーローなんじゃなくて 一人一人が、自分の物語のヒーローなんだよ ゾーイちゃんも、ゾーイちゃんの人生のヒーローだ
いや、女の子だからヒロインか?
[まぁいいや、と気にしないままで 細かい事は、考えるの面倒くさいもんな]
俺はむしろ、悪役だな 倒すべき大魔王がいないと、勇者は仕事がなくなっちまう
自分の役所を、覚えておいて 他のどんな奴等に、嫌われようとも ほんの一握り、本当の友達がわかってくれりゃそれでいい
(186) 2011/04/12(Tue) 02時半頃
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怖い物の睨み方は、大きくなったら覚えるさ 今は、そんな事気にせずに いっぱい怖がったら、いいと思うぞ
怖い思い、辛い思い、悲しい思い 自分がいっぱい経験した分だけ、人に優しく出来る
[ゾーイを呼ぶ声に、くすりと笑い そいうや、俺もよく置いてきぼりにした口だったなとか そんな事を、思いながらも]
友達を大事にな
[そう言って、金髪の少女を見送って]
(187) 2011/04/12(Tue) 02時半頃
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[そういや、ギター返さなきゃな 忘れてたな、まぁいいか 後からにしよう、細かい事は気にしない]
Oh, when the saints go marching in Oh, when the saints go marching in Lord, how I want to be in that number When the saints go marching in
[軽快なリズムで、ギターを弾きながら ジャズテイストに、歌を歌う
トランペットとか、かっこいいよな 今度、習ってみようかな サックスも吹きたいな、かっこいいから
やっぱ、明るく陽気にやんないと 俺じゃねぇよな、うん 雑魚を漁りに来た猫や、空に舞うカモメを観客に 歌うっつーのも、おつなもんだよ]
(189) 2011/04/12(Tue) 02時半頃
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[演奏中、こつん、とまた紙飛行機が頭にぶつかって やっぱり、どっかで狙ってるんじゃないかと辺りを見回す]
ったく、どこのどいつだ 見つけたら…――――
[俺相手に悪戯をした事、後悔させてやるのに まぁ、いいか、気にしない気にしない]
…――――
[紙飛行機は、一応とっておこう 犯人を見つけた時に、突きつけてやるんだ]
(192) 2011/04/12(Tue) 03時頃
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…―――
[一頻り、一人で歌って、一人で騒いで 猫とダンスを、踊ったりもして 次第に疲れを感じてそれをやめた後
カモメはいつしか姿を消して 靄のかかった朝から 夏を思わせる昼を過ぎ もうすぐ、黄昏がやって来る頃に
ひっちゃかめっちゃかにした、露天に顔を出し いつも通りに、売れなくなった商品を買っていく 荷物が無駄に多くなって、使いもしないアイテムが増える だがこう言った物も、気がついた時には無くなっている そう言う人生だ、俺の生き方は]
(211) 2011/04/12(Tue) 08時頃
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ちくしょ、今回は多い…―――
[売れなくなった商品、とは言っているが 割れ物や壊れやすい物のある露天に悪戯したりはしない そう言うのはシャレにならないと、子供の頃学んだ だから、悪戯をした店の売れ残りを、皆買って帰るのが 大人になってから、好き放題やる代償と言う奴だ
相手もそれをわかっているから、いつも怒りはしないのだが 今回は服だの、本だの、アクセサリーだの 嵩張る物が多く、邪魔臭い
また金欠だな、そろそろ働かないとやばいかも 売れ残りの中に、便箋のセットがあって 後からなんか書こうか、とか思ったりして だがまず、その前に]
謝りに、行かないとな…―――
(215) 2011/04/12(Tue) 08時頃
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さて、あいつは何が好きだったっけ
[売れ残りを買いあさった後、そんなに余裕はないんだが 泣かせたみたいだからな、仕方がない]
アンティークが好きだったっけ? いや、高い物はな、無理だ、金銭的に 甘い物、いや、見つかる保証はないし食い物はな
[大き目の荷物を背負いながら、フラフラと歩く どうしたものか、金銭的に折り合いがついて 尚且つ、安っぽくなく、贈った相手が許してくれそうな物 わからん、難しい]
(216) 2011/04/12(Tue) 08時頃
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おっちゃーん、頼むよー、教えてくれよー
[最後の露天、見知った濃い顔の、紅茶屋の親父 どうした、と、怖い顔のままで問う親父 いやね、まずはその顔怖いんですけどと言いたい]
いやさ、ヨーラ怒らせたくさいんだよ デートの邪魔したみたいでよー 何か機嫌を取らないと、月までぶっ飛ばされちまう 何かいいアイテムを教えてくれ
[自業自得だと、怖い顔で笑う親父 いや、だからね、その顔怖いんだって カッコつけても怖いからね、怖いまんまだからね]
頼むよー、俺まだ海に沈みたくねーよー
(218) 2011/04/12(Tue) 08時半頃
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けちー 怖い顔のけちー
[紅茶を投げられそうになって、慌てて逃げた あーあ、結局わかんないままじゃんか
相手に何が欲しいか、聞くのが一番なんだろうが 聞きに行った瞬間、月までぶっ飛ばされそうだしな 何かいい手を考えなきゃならん]
…―――
[どうしたもんかね、本当に 一番辛い時に、ここに居なかった俺だ 慰めるとか、元気付けるとか、そんな資格はありゃしない
同じ瞬間を共有出来なかったのだから 同じ悲しみを、抱いたわけじゃない だからこそ、俺にはどうしようもないのかもしれない 面倒だが、ここはサボらずに考えよう どうしたらいいのか、考えよう]
(219) 2011/04/12(Tue) 08時半頃
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おう、ウェズ
[通りがかりに、郵便局員の男を引きとめて 二つの紙飛行機を、渡してみた]
どこの誰のか、わからね? いやよ、俺の頭に毎回刺さるんだよ、紙飛行機が 磁石でもくっついてんのかと思うくらいに
犯人を探してだな、ばっちゃんの何賭けて?とか そんな台詞をだな…―――
[教えない、と言われてしょんぼり そうだよな、公務員には守秘義務があるもんな]
じゃぁよ、ウェズ 同じように手紙書くから、そいつの頭に刺して来てくれ それならいいだろ、守秘義務は守ってるじゃないか
(*26) 2011/04/12(Tue) 09時頃
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[さらさらと、買ってた便箋セットに文字を書き込んでいく 読みやすい字だと、見た者は殆ど褒めやがるが 文字を書く機会が、殆どないからな 見た事のある奴なんか、そういないだろう]
灯篭の 己が紡ぎし 深淵に 語る言の葉 彼岸桜と
[東洋の国にある、言葉遊びだ 一つの読みに、色々な意味を持たせる、と言う奴 旅先で見たものを、見よう見まねで作ってはみたが どうにも、上手くない気がするな 掛けた言葉が、悪かったかな まぁいい、気にしない事にしよう]
ほら、こいつを刺して来い
(*27) 2011/04/12(Tue) 09時頃
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えーい、わからんもんはわからん! 友達っつっても女だからな 女だけは、よくわからんままだ
[大きな荷物を、広場に放りだして いつもなら、これをどうしようかと悩む時間が いつも使わない頭を、使ったりするから 頭から湯気が出てる気がする]
よし、決めた お前にしよう、お前に決めた
[カバンの中から取り出した、灯篭と呼ぶには小さすぎるそれ 嵩張る物は持てないからと、掌に乗る大きさにしてくれと ヴェスに頼んで、特別に作ってもらったんだ]
妹をなだめるのに、兄貴が力を貸すのは筋ってもんだろう 頼むぞ、兄弟
(226) 2011/04/12(Tue) 13時頃
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[暫くしてら、ウェズが戻ってきて お返事だと、紙を差し出した]
なんだぁ? 字、余りすぎ・・・とかじゃなく 無駄に博識な奴だな、こんなの知ってるのか
[春の歌に、春の歌で返すのはまぁ、道理だが 返歌にしては、意味が繋がってない? うーん、わからん、まぁいいか]
わーったよ、歌を返せばいいんだろう
(*30) 2011/04/12(Tue) 13時半頃
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朧月 眼閉じたる 石楠花の 奥に燃ゆるは 現世の夢
っと、これでいいか? あ? 意味が難しい?
いいんだよ、言葉遊びっつーのはそれで 花の意味とか、言葉の意味とか そういう、博識さが要求されるのが、言葉遊びってもんで 相手がどこまでわかるか、試してるんだから
[ほら、行った行った、とウェズを追い払った]
(*31) 2011/04/12(Tue) 13時半頃
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…―――
[小さなランタンを、上に掲げて覗きこむ まったく、何が良いんだがな]
お前、花だったのか? 花鳥風月に並ぶのか?
[馬鹿らしいにも程がある 喉、乾いてきたしな 暇つぶし、してる時間はないよな]
大事なもんには、代わりないけどな…――― 日が落ちたら、うん、お前に火いれてやろう
(259) 2011/04/12(Tue) 20時頃
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