17 吸血鬼の城
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/* 城主様、神出鬼没ですね。
――素敵、です。
(-81) 2010/06/20(Sun) 22時頃
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――客室――
[目の前に並ぶ料理に手をつける気になれず、ヘクターに渡された牛乳にも僅かに口をつけただけで食堂を後にした]
……ごめん。疲れたから、少し休みたいかな。
[客室に案内された後、サイラスの元に向かうというヘクターを見送った。 城主の紅い瞳を見てから、頭の中に霧がかかっているような感じがして、どうにも落ち着かない]
(349) 2010/06/20(Sun) 22時頃
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[男がこちらを気遣ってゆっくりと話す間に、少し自らを落ち着け、言葉を紡ぐ。]
いえ、私も、偶然この城に迷い込んでしまったのです……。
[そう言って、自分が森で迷い、この城には一晩の宿を借りようとしただけだということも話す。]
あなたが、城主に目をつけられているのは知っております。 だからこそ、私はあなたと話がしたいと思ったのです。
[一息をつく。]
――つまり、私もここから逃げたい、と、そう思うのです。
[声は半ば震えていたが、視線はまっすぐと男を見ていた。]
(350) 2010/06/20(Sun) 22時頃
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[城主の聲にはっとする。 紡がれた綴りは同じだというのに 城主からの囁きには安堵さえ覚えた]
お兄様。
[切なく響く聲]
私はお兄様のモノ。 お兄様の為に――…
[そう繰り返しながらも 胸の痛みはなかなか消えてはくれなかった]
(*17) 2010/06/20(Sun) 22時頃
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/* L'Ame du Vinの年代? ごめん、知らない。 */
(-82) 2010/06/20(Sun) 22時頃
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小悪党 ドナルドは、暗闇から湧き出たような銀色に、目を丸くさせ。貴族の女と友人はどうかと表情を見る。
2010/06/20(Sun) 22時頃
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[眠ろうとしてベッドに横たわっても、疲労が溜まっているはずなのに、なかなか眠りが訪れない。 ぼんやりとする目の周りを擦れば、ぽろぽろと汚れが落ちた]
……顔、洗いたいな。 そう言えば、施術……するのに、お風呂が先って言ってたっけ。
[ヘクターに言われた事を思い出し、――風呂はどこにあるのだろうと呟けば、部屋の隅に蟠っていた影がやおら立ち上がり、部屋の出口まで移動して止まった]
(351) 2010/06/20(Sun) 22時頃
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>>343 ボードレールの詩ですな。
フランス語とかドイツ語とか、ちょいちょいとひけるからインターネットは便利だ。
今回はこんなキャラだから、ラテン語は封印しようと思いつつ。 聖堂とかパイプオルガンとか出てくると疼くねぇ。
(-83) 2010/06/20(Sun) 22時頃
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[聞き分けのない男の気に障る言葉に募る感情の名は何であったか。 途惑う女の肩に男の両手がかかる。 華奢な身体は容易く抱きすくめられて]
………っ
[ぴくりと女の肩が震えた。 耳元では幾度となく女の名が呼ばれている。 繰り返されるは男の遠き日の記憶。]
白い薔薇の園…… 知らない…… 貴方の妹の髪に花を飾ったことなんて…… 記憶にないもの。 それは私じゃない……っ
貴方のローズは泡になってしまったのよ。
(352) 2010/06/20(Sun) 22時頃
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>>343 ええ、まあ。そうですね。
[問いにうなずき、げらげらと笑う友人を軽くにらみつける。]
……え?
[もとからひんやりしていた牢の気温がぐっと下がったように感じる。昨日も感じた、ヒトではないものの気配と出入り口とは全く無いところから姿を現すのに息をのむ]
(353) 2010/06/20(Sun) 22時頃
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良家の娘 グロリアは、記者 イアンとはまだ話していなかったわね、と唐突に思った。
2010/06/20(Sun) 22時頃
記者 イアンは、厭世家 サイモンの部屋はここなのか、と扉にそっと耳を寄せた。何か不審な物音が聞こえたりはしないだろうか。
2010/06/20(Sun) 22時頃
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あら、ありがとう。
[ドナルドの世辞(>>348)には笑顔で礼を言い、ベネットの様子(>>353)に仲良さげな空気を感じ取れば、静かに頷いた]
人様の物に手を出すいけない子を閉じ込めて反省させる為、牢が必要なのは今も昔も変わりませんよ。 ねぇ、城主様。
[闇から唐突に現れたヴェスパタイン(>>346)を見てそう声を掛けた]
(354) 2010/06/20(Sun) 22時頃
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−廊下・サイモンの客室付近−
[胸の中に渦巻く感情を抑え、仮面のような冷徹な表情を浮かべて、男は歩いていた。]
………?
[己の前方(>>345)に、ほとんど見覚えが無いものに近い客が居る。声を欠けようと口を開く……が、それが許されざる雰囲気を察知し、足音を消して後をつける。]
(355) 2010/06/20(Sun) 22時頃
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>>347 [きょとりとする様子に、 眉をあげて、ほんの一瞬だけ、哀れに娘を見た。 だが、すぐにそれは柔和な笑顔に戻る。]
――……貴女がよいのであれば、それでいいのです。 過ぎたことを申し上げてしまいました。
[サクリファイス……そんな旋律が頭を過ぎる。そして、ベッドに近寄ると、飲んでいたカップにその薄桃を足す……。
茶の色は、薄茶から限りなく透明に近い薄紅にかわる。]
これは、貴女の肌がそれ以上、青くならないように、そこで止めるためのものです。あと、貴女がもう少し、楽に呼吸できるように…。
[罪滅ぼしなどではないけれど、 長くない娘に、と思ったのは事実で…。]
お役にたてればいいですね。みなさんの
[その貌は本当に白すぎる。]
(356) 2010/06/20(Sun) 22時頃
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[扉の向こうに人間の気配があるのを女は知っていた。 別段聞かれて困ることではないから何も言わなかった。 けれどやはり気配が気になる]
――…サイモン、離して。 貴方にお客様がいらしたみたいよ。
[自分の客だとは思わない。 何故なら、此処はサイモンの為に用意した部屋だから]
用があるなら入ってきたら? 聞こえているのでしょう?
[再び発せられた声は扉の外の気配に対して]
(357) 2010/06/20(Sun) 22時頃
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何だろ……。
[訳が分からず、しばらく影と対峙すれば、何かを伝えたそうにしている風に見えて]
もしかして、お風呂に案内しようとしてる、の、かな……?
[まさかと影に問いかければ、それは肯定の意を示したように見えて。着いて行っても良いものか僅かに逡巡するが]
どっちにしても、身体洗わないといけないし。 ……それに、気を付けていれば、あんな風にはならないよね。
[紅い瞳に魅入られたことを思い出し慄然とするが、どこか甘い感覚を秘めていたことには気付かない。 扉から顔を覗かせ慎重に周囲を見回し、影の後に着いて部屋を出た]
(358) 2010/06/20(Sun) 22時頃
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/* どうしよう、大真面目なところなのに…… 某村の影響でローズマリーのキャラグラがオカマ+斧振り上げてるようにしか見えなくてどうしても噴く……怖いて。
(-84) 2010/06/20(Sun) 22時頃
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/* あ、一応。 ボードレール詩集「悪の華」のワインの精、よりです。
(そして)男の暖かい腹は余にとっては 冷たい樽の中よりはるかに心地よい */
(-85) 2010/06/20(Sun) 22時頃
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/* >>354 あれ、まただ……。なんだろう。
(-86) 2010/06/20(Sun) 22時頃
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/* ところで、素朴な疑問。
みんな かげ みえる の?
気付かない私、鈍感さん? */
(-87) 2010/06/20(Sun) 22時頃
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お、トーニャおかえり。
昼にシーン進めてて、すまんな。
もうちょい様子みて、トーニャが廊下に出ておれを発見するならその路線で、ひとりで何処か行きたいならそれもできるようにしておくか。
(-88) 2010/06/20(Sun) 22時頃
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水商売 ローズマリーは、厭世家 サイモンの手が緩むと何も言わず距離をとる。
2010/06/20(Sun) 22時頃
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そう、お前は私のモノ。 ……私のローズ
人間に惑わされては、ならんぞ?
[囁きながらも、何処か其れすら愉しむ風に]
(*18) 2010/06/20(Sun) 22時頃
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[出現>>346への驚きが薄まれば、 …しまった、挨拶してねぇ……!! その事が男の頭を支配した。出入り口がない場所からの出現は仕掛け扉か何かなのだろうと一人納得して。 しかし肌を総毛立たせる、城主の纏う雰囲気は説明のつかないものとしてその場を支配する]
あー、すいません。趣味が悪いとかなんとか言っちゃって。 [悪趣味だと言った時には城主はいなかったので、それこそ言わないでいいことだったけれど] お初にお目にかかります、ドナルドです。 勝手にお邪魔したあげく、お客さんと一緒の席に着かせていただけてコーエイです。 [これが義務だと言わんばかりに、礼と紹介を並べ立てておいた。ワインを後ろ手にこっそり隠すことは忘れない。]
(359) 2010/06/20(Sun) 22時頃
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[>>350の言葉に、]
私も今、その事を考えていた所だよ。 名案どころか何も浮かばない体たらくだけど。
私に、お伽話に出て来る主人公の様な力があれば、事態は好転させる事も出来るかもしれないが、ただの詩人でしかないからね―…‥
今出来る事と言えば、貴方を心を少しばかり慰める程度。
[振るえる声を出す少女に、視線をゆっくり合わせる。 そして懐から、懐中時計を取り出して、耳元へそっと近づける。]
胸の鼓動と時計の秒針は似たリズムを刻みます。 耳を澄ませて―…‥
[それは自分自身の落ち着く為のおまじない。 何も出来ない無力な自分の少女に対してのせめての罪滅ぼし。]
(360) 2010/06/20(Sun) 22時頃
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城主サマすいません、挨拶行かなくて。 そして来てくれてありがとう!
(-89) 2010/06/20(Sun) 22時頃
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執事見習い ロビンは、記者 イアンの背中をじっと見つめている。
2010/06/20(Sun) 22時頃
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― →サイモンの部屋―
[――感づかれた! 動揺を隠しきれないまま、ノブを回して扉の隙間から顔をのぞかせる。 男が一人、女が一人]
サイモンさん、御無事ですか?
[結局どう言い出すべきか分からなくて、冗談じみた声音が口から漏れるのだった。 後をつける気配>>355には、気がつかず]
(361) 2010/06/20(Sun) 22時頃
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[誰もが圧倒される其の妖しい化け物を前に 臆する事無く声をかける女。 城主は緩慢な仕草で頷く。 暗闇に、アメジストのような色を帯びた髪が流れ落ちる]
今も昔も――…人の心根は変わらぬもの。 牢が必要となるのも 今も昔も変わらぬのだろう。
[尤も、此処は使われた様子が殆ど無い。 その鉄格子の向こう側に居る隻眼の男を見遣り]
…………
[何をしているのかと問う風を持って、>>353緊張した面持ちの男へ紅い瞳を向けた]
(362) 2010/06/20(Sun) 22時頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2010/06/20(Sun) 22時頃
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[カップの中に、薄紅色が広がる。 まるく息を吐いて、その様に感嘆の視線を注いだあと、 サイラスを見て、ふわり、微笑んだ。]
―― はい。 お勤めを無事に果たせますよう、 皆様が、無事にお還りいただけますよう、 わたくしも、祈っております。
[透明な声で、透明な言葉を紡ぎ。 ティーカップの中身をゆっくりと飲み終えて、 長く、長い、息を吐いた。]
(363) 2010/06/20(Sun) 22時頃
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/* しかし皆さんが趣のある言い回しをするなか ベタな会話しかできないと悪目立ちしますね。 まあ気にしないけど。嘘、実は少し凹みます。 */
(-90) 2010/06/20(Sun) 22時頃
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わかっています。 人間に惑わされなどしません。
[人間の囁きに心乱されながらも 惑わされてはいないと強く言う]
――…私を意のままに出来るのはお兄様だけ。
(*19) 2010/06/20(Sun) 22時頃
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/* しかし一日が長いにゃー。 今日襲撃貰ってもいいというか持たない気がしてきたにゃー。
まあ、いつも通り私はスタートダッシュかけ過ぎなだけですけど。出遅れた分取り戻そうとし過ぎです。 */
(-91) 2010/06/20(Sun) 22時頃
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―地下―
趣味が悪いのは、この城を作った人間だ。 ……が、借り受けた私もいくらかは悪趣味なのだろうな。
[当然彼らの会話は届いていたが、今聞いた風を装いそう自嘲してみせる。僅かに寄せた柳眉、俯き影が出来た貌は妖しくも人を魅了する為のもの]
ドナルド ……嗚呼、邪魔なものなど誰一人居らぬ。 そなたもまた、客人の一人。
その赤も……自由に飲み、喰らって良いと告げた筈だ。
[青白い指先が、つと隠した彼の腕を指す]
(364) 2010/06/20(Sun) 22時頃
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