182 【身内】白粉花の村
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[少女の独白めいたもの>>81を聞けば、ふーん?と首を捻って。]
その召使いだって、誰かにとってのお姫様かもよ?
[絵本を見れば、王子様とお姫様。ふたりが幸せになるものが多いけれど。他の登場人物だって、幸せになれないわけはないんだから。ーーなんてメルヘンチックだなあと自分で苦笑いすることになるのだけれど。]
誰だってお姫様になっていいんだよ
……、それと、悔いは残さないようにね?
[お幸せに、と張り上げた声を聞いて、小さく告げる。不安げに自らの服を掴む手と相俟って、不安定な心は充分に伝わってしまったから。君が誰のお姫様かまだ分からないんだから、と続けて。
レティーシャの自室に付けば、背中の少女をゆっくりと地面に降ろす。もう大丈夫?と問いて、彼女の反応を待った。]
(2) 2014/07/01(Tue) 11時半頃
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なーに、狼になってほしかった?
[あえて明るく振舞おうとする彼女>>14に合わせて、意地悪く笑う。レティーシャがそれでいいと言うのなら、自分が踏み込む問題ではないだろう。
顔を覗けば随分と顔色が良くなっていることに気付いて。お酒はほどほどにね、と頭をぽんぽん撫でた。]
……ん?あれ、なに?
[扉の下からはみ出ている封筒に気付いて、少女に尋ねる。手紙なんてずっと貰ってないなあ、なんてぼんやり考えながら。 中身が気にならないと言えば嘘になるが、プライベートなことだろうし、ひとりで見たいと言うならばこの場から立ち去るだろう。]
(32) 2014/07/02(Wed) 16時頃
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(検査報告、ねえ)
[無邪気な様子で手紙で飛行機を作っている少女>>35を眺めながら、ゆるりと考える。封筒をちらりと伺えば、宛名がキリシマ院長だったことに気付いて。ただの検査報告ならば、こんな風に彼から手紙が送られることなどないだろう。 表情を変えずに読み終えた彼女からは、それが悪い内容なのか、良い内容なのか。自分には、分からなかったけれど。
紙飛行機を飛ばし、ベットに腰掛ける一連の動きはそのままぼんやりと眺めて。 掛けられた言葉には、そっか、と軽く応える。 不意に、目を伏せたレティーシャへ近付いて、しゃがみ込んで目線を合わせれば。]
会えてよかったよ、レティーシャ
[手紙の内容は、やはり分からないけれど、近いお別れを、何と無く悟って。くしゃりと笑って、でこぴんを一つくれてやった。 優しい彼女は、色んなことに悩んでしまいそうだけれど。そんな思考を吹き飛ばす、おまじないなのだ。彼女からしたら、また子供扱いをされたように思ってしまうかもしれないけれど。
徐に立ち上がれば、そのまま扉の方へと向かう。呼び止める声がなければ、そのまま部屋を後にするだろう。]
(43) 2014/07/02(Wed) 22時頃
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