199 Halloween † rose
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― 夜更け ―
[パーティには行かず、 繰り返しの訪れる瞬間、金色の狼は街を駆け、丘へ。 そこから、街の灯が終わりを告げ、またハロウィンの朝を迎えるのを見ていた。
赤い瞳がきつく狭められる。]
――……
[呪いの言葉のように、でも楽しげに響く空気の音>>#3 同時に、その魔女の力が完璧ではないことを知る。]
(3) 2014/10/24(Fri) 09時頃
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完全な繰り返しではないということか。
[欠落。 それを通常の人間は感じないだろう。術に完全に取り込まれていないものは。 だが、感じているもの。 同じ動きをしないもの、繰り返しの再生に反するもの。 いずれにしろ、この事態をわかるもの。
それらが、削ぎ落とされていく。]
いや、ある意味完璧なのか。
[削ぎ落とされることによって、その世が繰り返しなど知らぬものたちだけになれば、その時点で、この世界の存在意義は終わり、きっと次のページは白紙のまま、その本は閉じられる。
そんなイメージを送ってくるのもきっと魔女の仕業だ。]
自殺は一人でするものだ。 心中なんて、人間にでも戻りたいのか?
[金色の狼は朝が来るときに遠吠えをした。*]
(4) 2014/10/24(Fri) 09時頃
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[この繰り返しが、 この街の魔女の仕業かもしれない。
さすがにそう、気づいてみても、 それを誰かに言って、解決するだろうか。
だが、もし、この事態、一人でどうにもできそうにないのならば、 今、この街を訪れている魔物の中で一番、能力があるのは、あの悪魔だろう。]
――……シーシャ ちょっとデートしないか?
[そうは声を響かせてみるものの、あの悪魔を動かすだけの菓子力は現在、ない。]
(*0) 2014/10/24(Fri) 09時頃
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ジェレミーは、魔物の声を響かせてから、やや、考え込み
2014/10/24(Fri) 09時頃
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――……やっぱ金が要るか。
[菓子を自分では作れないのだから、しょうがない。 ハロウィン中、一番価値をもつものは、菓子だ。]
金を作って露蝶に……。
[東洋の店を思い出した。 あの主人ならの菓子を悪魔は相当好んでいる。 ならば、今は、とりあえず、魔女の家のもの、叩き売りでもして金を作るか…と。
金色狼はその足で魔女の屋敷に戻り…。]
(5) 2014/10/24(Fri) 09時頃
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― 魔女の屋敷 ―
[幸い、街はハロウィンだ。 もちろん、それに伴い、露天商も数多く道に並んでいる。
狼男は、魔女の屋敷に戻ると、とりあえず、金目になりそうなものを袋に詰め込んで、 それは、きっと世の中の魔女を知るものが想像する何かから、想像しない何かまで。
いずれにしろ、ガラクタなことは変わりはないが、 ともかく、手に持てる分だけ、それらを担ぐと、
物売り市場のほうへ向かうことにした。*]
(6) 2014/10/24(Fri) 09時頃
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― ハロウィン物売り市場 ―
[さて、その一角は、どう考えても、怪しげな店が立ち並ぶ。 異常に安い宝石とか、異常に高いパンケーキとか。 その内容がどのようなものかは、訪れる人の選球眼次第。
そこに男も魔女のマントを広げ、ガラクタを散りばめていく。 鹿の角に、人型の人参、わけのわからないピンクの粉に、かちこちに固まったバラの花、石でできたテディベアに、天使の羽根のようなふくろうの羽根。ガラスの蝋燭に、蝋でできた鉛筆。錆だらけに見えて木でできた鳥かご。
その他さまざま、どうしようもないガラクタをならべはじめた。*]
(7) 2014/10/24(Fri) 09時頃
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紐 ジェレミーは、メモを貼った。
2014/10/24(Fri) 09時頃
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/* 買ってくれた人には、おまけにキス。
とか、この駄目狼ならするよね。
(-1) 2014/10/24(Fri) 10時頃
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[でも、実際菓子力があったとしても、 この事態をともに探索するような依頼など、
正直、鼻で笑われてすっとぼけられておしまいかもしれない。 だって、シーシャは菓子などいくらでも買えるのだし。]
まぁ、無理にとはいわない、と言いたいが、 オレができることはなんでもしよう。
[下手に出た。 その依頼が、街で裸踊りをしろとか、そういうものでないのなら]
(*1) 2014/10/24(Fri) 11時頃
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紐 ジェレミーは、メモを貼った。
2014/10/24(Fri) 21時頃
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>>*2
へえ
[返事がなかったので、やはり無視されたか、と思えば、 してやってもいい、とかえってきた。]
デートでもいいのか? エスコートするよ。
[そういいながらも、きてくれるというのであれば、街のハロウィンモノ売り場にいると。]
(*3) 2014/10/24(Fri) 21時頃
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>>3:*41
[その、友人の言葉は夢の中できいていた。 うれしいことをいわれたような気がしたので、少し笑んで]
もし、ニコラの前で死ぬようなことがあれば、 よろしくな。
でもまぁ、とりあえず、死ぬ気はいまのところないし、
きっと、ニコラはこれからもいい出会いがあるよ。
だって、君は素敵だからね。
(*4) 2014/10/24(Fri) 21時頃
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[そう、ニコラがまさにまた新たに出会いに、繰り返しのハロウィンの中、 思いつめることがあること、まだ気づかない。
けれど、気づけば、友人として、彼を気遣いねぎらい、そして、 そっと後押しするだろう。]
(*5) 2014/10/24(Fri) 21時半頃
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ジェレミーは、ハロウィン物売り市場にて胡散臭く商売中。
2014/10/24(Fri) 21時半頃
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― ハロウィン物売り市場 ―
ん…それは、何に使うかというと、 そうだな。きっと女の子は喜ぶ。使いようによっては夜のお供にも。
[ふくろうの羽根が正体の天使の羽根に品定めする客に、そんなこといいつつ、 一見色とりどりの石にみえないこともない、モンスターの化石を二三人の女性に勧めている。]
もし、買ってくれるなら、 そうだな、君に偽りのプロポーズをするよ。
[そんなバカなセリフにも、きゃあきゃあいうのは、きっとハロウィンだからだろう。]
(42) 2014/10/24(Fri) 21時半頃
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>>*6>>*7
[苛立った声に驚いて、 やや、息を潜めるけれど、 乾いているせいだと聞けば納得したように息を吐き、 また穏やかに話しかけるだろう。]
パイをお礼をするよ。
[それをどんな意味にとるかはわからないけれど。]
(*9) 2014/10/24(Fri) 21時半頃
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>>*8
ん?ぞわぞわした?
[胡散臭い売り方には素直に文句がとんだ。 でも、わりと好評なのにな。]
(*10) 2014/10/24(Fri) 21時半頃
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>>43
[聞こえてきた声の方向を向いて、にこりと、手をあげる。]
すまない。今日のデートの相手がきたんだ。 ここでお開きにするよ。
[売りかけのガラクタをそのまま客に押し付けて、 客が立ち去ると、ジェレミーにおいでおいでと。]
(45) 2014/10/24(Fri) 21時半頃
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シーシャ、来てくれて嬉しいよ。 どんな気まぐれだい?
[そう、どんな理由があろうとも、獣嫌いを豪語する彼が、ただのデートのお誘いでくるとは予想外だったから。]
用事はここで話してもいいが、 場所を変えても?
[了承を得てから、荷物を片付けはじめる。]
というか、なぜ、シーシャは獣が嫌いなんだ?
[悪魔の種類にはヤギとかもいるだろう。 いや、あれは草食だから問題ない、というのであれば別だろうが。]
(46) 2014/10/24(Fri) 21時半頃
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>>*12
そうだな。 ハロウィンの間はこの街にニコラがいる。 それは、とてもうれしいよ。
[きっとこれまでも悪戯されっぱなしだった。 けれど、狼男は、旧友のすることを怒ったりはしない。 その存在だけで、心が安らぐのだから。
だが、いつしか、そういう絆も、なにかしらで消えていくのだろう。 想像は容易い。 でも、それを想像する意味はない。]
(*13) 2014/10/24(Fri) 22時頃
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>>48 ふぅん。残念だな。
でも、オレに用事があったのか。
[驚きは続く。 この悪魔は嫌いな嫌いな獣に用事がるという。 理由もただ、嫌いだから嫌いだと。 そこまで言われると、存在意義として、やや、しょんぼりするものはあったからか。嫌いと言われるように、やや耳が垂れた。]
オレは、嫌われ者なんだな。
[キリシマのことも思い出し、シーシャの態度にもため息をつく。 寄ってきたクロネコにはや、と手をあげつつ。]
でも、そこまで嫌われると、 少しだけ、こちらも不満なんだけど。
[話を持ちだそうとしたけれど、つい、そういう言葉出た。]
(51) 2014/10/24(Fri) 22時頃
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夢か。
[ハロウィンの繰り返し。 その夢が覚めるとき。
自らには悪い予感しかない。 だが、そんなことは口に出さず、 楽しげな声に、ほっと息をつく。*]
(*16) 2014/10/24(Fri) 22時頃
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>>56 ああ、みーみー、ハロウィン。 そうだな。何かいるか?
[魔女のガラクタ袋の口を開けて、差し出してみる。]
いや、お前の主とデートしたいんだが、 どうやら、速攻フラれそうだ。
(57) 2014/10/24(Fri) 22時半頃
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>>58
聞きたいことがあるなら、 普通はプリーズ、じゃないのか? オレはちなみに、そういう礼儀は守っているが、
お前は最初から嫌いだのなんだの。
[考えたら、ちょっと今までの扱いは、たしかにひどい気がする。]
特別扱いをしてないなら、特別扱いしてもらおうか?
[赤い眼きらり。 耳も尻尾もだしてはいないけれど、 シーシャをやや、見下ろすように見つめ]
(60) 2014/10/24(Fri) 22時半頃
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>>63 悪魔だと思っているが?……というか、
[そのあとの口上をきく。なんだか想像以上に難しいライン引きがあるらしい。 だが、まとめると、シーシャにとっての嫌いという態度は悪魔の存在として相手を認めていることになるらしい。]
まぁ、つまり、正真正銘嫌われているということか。 オレは結構好きだったんだけどな。
[ふうっとため息。]
でも、そのほうがいいかな。 お前が嫌いなオレが死ねば、きっとこの事態は終わる。
[それは横できいているクロネコにも聞こえただろう。]
お前がオレを殺せば終了だ。わかりやすいだろ? お前ほどの悪魔にとってみれば、犬コロ1匹、簡単に殺せる。
[本当はもう少し詳しく説明するつもりだったけれど、あきらめて。両手をあげて、ひらひら。話は終わりとばかりに。]
(71) 2014/10/24(Fri) 23時頃
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>>85
好きになれなんて、言ってないよ。 ただ、それほど嫌われてたんだなぁ、って。
[二千年も遠ざけているに、わりと驚く。 菓子があれほど好きで獣がそれほど嫌いとは、随分好き嫌いがはっきりしているな、と。]
へえ あんたは一夜どころかずうっと満たされているんだ。 そりゃよかったね。 まぁ、そうだな。好きとか嫌いとかそういう言葉を使わなくても、 そこのクロネコのような存在もいるんだしな。
[なんだか、悪魔らしからぬ愛を語られ、ついでに惚気けられたようだ。やれやれと肩をすくめた。]
(96) 2014/10/25(Sat) 00時頃
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元、人間だからな。 そりゃ単純だよ。しかし、あんた、本当に悪魔らしくない悪魔だよなぁ。 嫌いだから殺す、ができるのは、悪魔なんだ。 人間はしないんだよ。
[価値観の違い、それはわかるけれど、悪魔にしてはあまりにも論が正義っぽくて、 本当、昔から驚かされる。]
でも、理由もなくって、理由はいったじゃないか。 オレを殺せば、このくだらないループは終わるのさ。 それとも、お前は、悪魔を名乗りつつ、無駄な殺生はしないっていう聖人なのか?
[ハロウィンにきて、菓子をせがんで、ついでに芸もして、 魂とらずに菓子だけお持ち帰り。 人間みたいなことをしない、といいつつ、まるで人間な行動の悪魔。 本当に、だから、こいつは……。]
(97) 2014/10/25(Sat) 00時頃
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仲間?
[目を丸くした。]
みくびってなんかないさ。 ただ、群れを作るのは人間だし、獣だ。
[魔物だから仲間、なんて理屈。 どこで作り上げたのだろう。ああ、そうか、人間の魂を食うとこうなるのだろうか。]
シーシャ、やっぱ、オレはお前が好きだよ。 まぁ、嫌われててもいいや。
[そして、言葉吐き捨て、踵を返した彼を見送る。]
(98) 2014/10/25(Sat) 00時頃
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そうだな。毒されたみたいだ。 あいつのせいだな。
[シーシャの言葉にそう返して。 肩をすくめ、]
まぁ、ハロウィン、楽しみな。
[魔女のことはそれ以上は言わぬまま]
(*18) 2014/10/25(Sat) 00時頃
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[シーシャが過ぎ去ったあと、クロネコはどうしただろう。 そして、ふと、みれば、中華の店主が見える。
ああ、頼んで、シーシャへの賄賂をたのもうなんて、今朝までは考えていたのに。]
(110) 2014/10/25(Sat) 00時半頃
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まぁ、そうだな。 自分でどうにかするしかないな。
[結局、ベネットをどうにかできるのは自分だけなのだ。 それだけは漠然とわかる。]
(111) 2014/10/25(Sat) 00時半頃
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>>112
ああ、オレか。 オレは今から、同居人を探さなくちゃならないんだ。 どうやら、拗ねてな。
[クロネコには総答えている、途中で、彼の興味はさっそく、ピエロマシュマロに移っていた。]
おう、またな。
[駆け去っていくクロネコに手を振る。 その軽快なターンに笑みをこぼし、過ぎ去ったあとは、シーシャのことを羨ましいと思った。*]
(115) 2014/10/25(Sat) 00時半頃
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ジェレミーは、ダンスパーティに行くつもりなど、もちろんなく…。
2014/10/25(Sat) 01時頃
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>>119
露蝶ひさしぶり。 店はいいのかい?
[二日前はその顔が綺麗だな、と思い見つめたが、 今はもうそれどころではなくなってしまった。 だから、ゆるく笑んでから、至極普通にあたりを見回す。]
二日ぶり?
[ふと、その言葉に気がついた。]
露蝶?君も、繰り返しているのがわかっている?
[そうと知れば、自らの頭抑える。]
(123) 2014/10/25(Sat) 01時頃
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