42 廃棄人形ーeverlasting love marionetteー
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―― 自宅・自室 ――
……っぅ
[夜半。激しい頭痛と下腹部の痛み。 そして下半身の痙攣は未だ、続いていた。 ベッドに横になり、虫のように丸まっては]
――――ぃっあ
[痛みに耐えかねた小さな悲鳴が漏れる。 額から一筋、汗が流れ落ちた。]
(73) 2011/01/15(Sat) 03時半頃
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[だいぶ症状は治まって来ているものの、 続く痛みはあと、どれ程か。 奥歯をきつく噛み、一層身体を縮こまらせる。]
誰か……
[助けて――――。 紡ごうとした言葉は、音になりはしなかった。 叶わない望みだと、もう十分に知っていたから。]
――――っ
[浅い呼吸を繰り返し、ただ痛みが引く事だけを待つ。]
(75) 2011/01/15(Sat) 03時半頃
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[少しずつ、少しずつ。 和らいでいく痛みと共に身体から力が抜けていく。 下半身の痙攣は、微かに続いている。]
は、……は、……は、
[気付けば、衣服は汗でぐっしょり濡れている。 けれど、衣服を代えに歩くだけの余力は 今の身体には残っていそうに無い。]
――――。
[そのままゆっくりと夢の淵へ落ちていく。 昼間に見た公園の光景がふと過ぎるのを感じながら。]
(78) 2011/01/15(Sat) 03時半頃
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愉しげな声が、私を呼ぶ。 宵闇に幾つもの灯りが華のように咲き乱れている。
その中を、友人と手を繋いで歩き出した。 身体は軽く、靴越しに触れるコンクリートの感触が なんだか新鮮味すら感じさせた。
辿り着けば其処は、人が数え切れない位に溢れていて。 軽快な音楽と、美味しそうな匂い。 そして色彩豊かな照明が忙しなく舞い踊っていた。
時間がつま先から頭の天辺にかけて流れていく。 ざわざわと猥雑な音を立てながら。
けれど今は、それが狂おしい程に心地よかった。
(79) 2011/01/15(Sat) 04時頃
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友達が、笑う。 だから私も、笑う。
けれど、声が上手く出せなかった。 友達の名前を呼ぶと、声が掠れてしまう。 それでも友達は、私の声が聞こえているらしい。
聞こえないのは、私だけだろうか。 胸に残る一抹の不安。 それすら、猥雑な音が飲み込んでいく。
愉しい。 嬉しい。 永遠に、今が、続けばいいのに。
(80) 2011/01/15(Sat) 04時頃
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そして、何よりも待ち望んだ時間。 訪れる前から私は知っていたのだ。
けれど、何故知っているのだろう。 私は、何も知らない筈なのに。
人の群れを掻き分けて、 "彼"が私の名を呼んだ。
何度も、何度も。 耳に、頬に、髪に、肌に。
張り付いて、離れないくらいに 何度も何度も何度も何度も何度も呼び続けた。
(81) 2011/01/15(Sat) 04時頃
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彼の顔が間近まで迫る。 声が、耳の奥に触れる。
それだけで、壊れてしまいそうになる。 それでも別に構わない。 だから何度も、私の名前を呼んで欲しい。
あなたの声で、私を壊して欲しい。
私は"彼"の名前も知らない筈なのに。 私の口からは、何故だかはっきりと彼の名前が零れた。
感触は、悪くない。
私はきっと、"彼"の名前を呼ぶ為に この時間、この場所で、この姿で、この声で 息を続けて、いるのだから――――。
(82) 2011/01/15(Sat) 04時頃
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友達が、笑う。 "彼"が、笑う。
だから、私が笑う。 永遠に続けば、いいのに。
逃がすものか、と手を伸ばした。 私の、幸せなのだから。
誰にも、触れさせはしない。 誰にも。
(83) 2011/01/15(Sat) 04時頃
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―― 翌朝・自室 ――
" "ッッ!!!
[天井に向かい、"彼"の名を呼びながら がばっと勢いよく起きる姿があった。 日はとうに昇っていて、小鳥の囀りが耳に心地よく届く。]
――――。
[手を天井に伸ばしたまま固まった。 みるみるうちに、紅く染まる頬。]
(84) 2011/01/15(Sat) 04時頃
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夢……
[ゆるゆると手を降ろすと 胸元できつく握って、ベッドの上で体育座り。]
酷い。 ………誰なの、" "って。
[心の奥の密やかな欲望をぶちまけたような夢の内容に 消えてしまいたくなる程の恥ずかしさを感じながら "彼"の名を、繰り返した。]
(85) 2011/01/15(Sat) 04時半頃
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………はぁ
[恥ずかしさがぐるぐると身体を駆け巡る。 逢った事も無い"彼"の名前が暫くは*離れそうに無い*]
(86) 2011/01/15(Sat) 04時半頃
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カリュクスは、自分の誕生日が今日だと謂う事に気付くと、もう一つ溜息を*ついた*
2011/01/15(Sat) 04時半頃
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―― 公園 ――
………
[今日は随分と体調が良い。 真っ白なコートに身を包み、公園のベンチに座しては ぼうやりと子供達を見つめている。]
――――。
[耳朶へそっと指先を伸ばした。 未だ、"彼"の音が此処に残っているような錯覚。]
(100) 2011/01/15(Sat) 16時頃
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[家を出る前に父に手渡された薬を ポケットから取り出して、見遣る。 昨日に比べ、倍程の錠数になっていた。]
………全部、飲まなきゃ駄目かなぁ
[今まで飲まなかった事は無かった。 忘れていた、事はあっても 父が念を押すように、確認し、飲まされていたから。]
はぁ
[思わず漏れる、溜息。]
(101) 2011/01/15(Sat) 16時頃
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[明日の病院を思うと、それも憂鬱だった。 21歳を迎えた幸せなんて少しも残っては居ない。 使い果たされた幸福の残滓は耳の奥に残る声、だけ。]
誰、だろ
[逢った事も無い、"彼"。 だと謂うのに顔も声も、指先までもを確りと覚えている。]
……
[逢ってみたい。 ぼんやりと浮かぶ希望を、子供たちの笑みに重ね見る。]
(102) 2011/01/15(Sat) 16時頃
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[病院は嫌だった。 医者の診察は兎に角長い。 しかも始まりから終わりまで一切の記憶が無い。]
あ。
[木登りを始めた子供をはらはらと見守る。 大丈夫、だろうか。]
……
[病院の記憶が無いのは当然の事。 始まりから終わりまで薬、と称したもので "眠らされて"いるから。]
(103) 2011/01/15(Sat) 16時頃
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[パズルのピースは揃い過ぎている。 気持ちが悪い程に。 それでもカリュクスは何も、"知らない"。]
―――、旅行に行きたい。
[けれど、"分からない"程に幼くも無い。 ピースを嵌め込めば、自ずと答えは見えてしまう。 見たくないものまで、全て。]
何処か、遠く。
[だから、父の笑顔の意味も。 自分の存在意義も。 自分が何者なのかさえも、"知らない"けれど。 "分かって"は居る心算だった。]
(105) 2011/01/15(Sat) 16時頃
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[気付けば一筋、涙が頬を伝っていた。 暖かな雫が、嫌味のように。]
……
[傍で遊んでいた男の子が近寄ってくる。 "お姉ちゃん、大丈夫?" そんな些細な言葉が、胸の奥にちくりと刺さった。]
―――、大丈夫。 ありがとう。
………ボク、お名前は? 優しい子ね。
[人差し指で涙を拭いながら、首を傾ぐ。]
(107) 2011/01/15(Sat) 16時半頃
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[名を聞けば、確かに一度頷いた。 そっと男の子の手をとって]
私は、カリュクス。 出来れば、お友達にならない?
………覚えていて欲しいの。 私の事を。
[きっと、意図の伝わらぬ言葉を掛けた。 男の子は、なんだか分からない、という顔をしたが すぐに、微笑んでは"いいよ"と元気に頷いた。]
……ありがと。
[だから微笑で、頷いて。]
(108) 2011/01/15(Sat) 16時半頃
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あ。
[向こう側で男の子を呼ぶ、他の子の声がした。 彼には沢山の友達が居るようだ。]
みんな待ってるね。 行っておいで。
["自分"に縛り付けては悪い。 彼には彼の、世界があるのだから。]
またね。
[優しい声で見送って、 カリュクスは、自分自身の世界へと*戻る*]
(109) 2011/01/15(Sat) 16時半頃
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