202 月刊少女忍崎くん
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[今回の文化祭で駿が一番楽しみにしていたもの。 それは文芸部が発行している部誌、"珠玉"。]
(+0) 2014/11/15(Sat) 19時半頃
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[忍崎のマンションで 駿は"珠玉"と出会った。]
(+1) 2014/11/15(Sat) 19時半頃
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[中学で陸上部に入ったのに、特に理由はない。 なんとなく惹かれた。そんなものだったと思う。 だが、走れば走るほど陸上というものが 自分の一部となり、切り離せなくなった。]
(+2) 2014/11/15(Sat) 19時半頃
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[駿が専門としている長距離には スピードで魅せ 一瞬で決着がつく短距離のような華やかさはない。 自分の心音を、前を後ろを隣を走るランナーの 息遣いを感じ取り、地を蹴る。 他者のいい流れを封じて自分の身体を風にのせ、前に。 一番、前に。その繰り返しだ。
それが苦しくて、でも楽しかった。]
(+3) 2014/11/15(Sat) 19時半頃
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『お前も、好きだなー。』
[と同じ陸上部員の奴にも言われたくらい ただただ、日々走った。
長距離と短距離、種目は違えど同じように たんたんと練習をこなす忍崎も きっと陸上に対する気持ちは同じだと思っていた。]
(+4) 2014/11/15(Sat) 19時半頃
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[だから高校生になってしばらくして ようやく入部ができるようになった頃。] もう入部届け書いただろ?出しに行こう。 [と声をかけに行った忍崎に断られた時は驚いた。]
(+5) 2014/11/15(Sat) 19時半頃
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陸上、嫌いになったのか?
[とショックを受けつつも 食い下がる自分を仕事部屋であるマンションに連行し 少女漫画家であることを話してくれた時も、驚いた。
そして驚く駿の手に、締め切りが近いと 有無を言わさないようにカッターを握らされた時も。 当然NOと言えずに動かした自身の手がトーンというらしい シールのようなものを綺麗に切り取った時も。
驚きの連続の末、忍崎の手伝いをするようになった。]
(+6) 2014/11/15(Sat) 19時半頃
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[そうして陸上部の練習がない時には 手伝いでなくとも、たびたび上り込むようになっていた駿が 彼の部屋でふと見つけたのが"珠玉"である。
その日も何故か白銀に追いかけられていて ストレスを部活で発散させようと放課後が待ち遠しかった。 だが、生憎の天気模様で部活が休みになったので なんとはなしに忍崎の部屋に寄ったのだった。 はやくこんな色の下で走りたい。 そう思って綺麗な空色の表紙に手をのばし、 家主の断りなくぱらり、と開いた事はよく覚えている。]
(+7) 2014/11/15(Sat) 20時頃
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[ぱらぱらとめくった駿の目にその作品が止まったのは 難解な漢字や表現が紙面を踊る他の作品とは趣向が異なり ひらがなが多い童話だったから。ただそれだけであった。
が読み進めるうちに、駿でも理解できる簡素な表現であるのに どこかじんわりと暖かく描かれる情景。 感情豊かに生き生きと動く登場人物たち。 ちょっぴり切なくてちょっぴり不思議でとても優しい物語。
そんな"星"を集める子どもたちの話に夢中になった。
読み終える頃には感じていたストレスも 走り終えた後の様にどこかに吹き飛んでいたのである。]
(+8) 2014/11/15(Sat) 20時頃
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[作者の名前はすぐに確認し、覚えた。 "早乙女スピカ"先生。 名前と作風からしておそらく女性だろうか。
忍崎にも作品を読んで聞かせてこの素晴らしさを伝えたが、 何故か女子に怖いと大評判の真顔で 何やら唸っていたように駿には見えた。]
(+9) 2014/11/15(Sat) 20時頃
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[忍崎やその他クラスメイトなどから 聞いた"珠玉"の入手方法は非常に難易度が高かった。 基本的に、1年に1回の文化祭での 定期発行を除けば、発行は不定期。 作者たちのやる気次第、部誌が発行できるほどの作品が 集まり次第に発行するのだという。 発行部数もページ数や 前回の配布状況に左右されるらしくまちまち。
配布場所――これが一番厄介で、 図書室の本棚の間や美術室の隅。 人目につかないところに 『ご自由に』という張り紙だけ貼られて置いてあるのだという。]
(+10) 2014/11/15(Sat) 20時頃
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何でこんな手に入れにくいんだ? 読んでほしくて書いてるんじゃないのか?
[とあまりの難易度に思わず呟いた駿に]
『自分の書いた物語を読んでほしい。 でも感想は怖いし恥ずかしい! って複雑な作家心なんじゃないか。』
[なんて言ったのは誰だったか。
作家とは顕示欲が強い生き物だと思っていたので目から鱗。 なるほど、と納得して日々"珠玉"入手を試みたが 未だ自力で手に入れることはできていないのである。]
(+11) 2014/11/15(Sat) 20時頃
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[何故か、毎号手に入れている忍崎のおかげで "早乙女スピカ"先生の作品はすべて 読むことはできているのが幸いである。
それにしてもどうして毎号手にできているのだろう。 日々ネタ探しの為に学校の至る所に 出没したりしているからだろうか。
忍崎に直接聞いても、 何やら慌てた様子を見せて教えてはくれなかった。
彼の文芸部に対する態度は度々首を傾げるものもあったが 忍崎のおかげで"早乙女"先生と出会え、 心穏やかな時間を貰えているのである。 些細なことは気にしないことにしている。]
(+12) 2014/11/15(Sat) 20時頃
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[そして本日、文化祭。 1年でこの日だけはどこで 何部発行しているか判明している"珠玉"。
それを手に入れようと密かに気合を入れていたのだが 運動部である駿に与えられたお化け屋敷の出番は多かった。 もちろん文化祭の主役、 文化部の忙しさを見ればNOと言えるわけがない。
朝一番からお化け役をこなしていたが 正直いつ売り切れになるかと気もそぞろだったのである。
気になりつつも、代役をしてもらってる身で まさか自分の用事を済ませることもできない。 今現在も未だ部誌は手にできておらず。 ――その結果、つい色々配慮を欠いてしまった伝言>>2:*3になってしまったのは、そう。しょうがないのだ。*]
(+13) 2014/11/15(Sat) 20時頃
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/* 長いわ!!!!!!!!!(せるふつっこみ
(-7) 2014/11/15(Sat) 20時頃
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―お化け屋敷前廊下・少し前―
違います。
[デート中?と言う花園>>41には敬語で即答でした。 普段から追い回されて迷惑しているのは 同級生である花園ならば知らないはずないだろう。 まさか彼女が白銀側についてこっそり 手助けしたりしているつもりなんて知らない駿は首を傾げる。]
………?!
[『知り合いだったけど、知り合いになった』と言う氷見山先輩>>35と 『私のことを知られていたの』と言う花園>>42を見比べる。 駿の顔には疑問符が浮かんでいた。]
(+14) 2014/11/16(Sun) 00時頃
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あ、あー………。なるほど……?
おめでとうございます?
[要するに氷見山先輩が一方的に花園の事をずっと見ていた。 たぶんそういう意味で。 そしてそれが伝わり知り合いに、今日なったと。 そう解釈し、お祝いの言葉を贈る。
まだ"知り合い"であるから遠い道のりになりそうだな とかふらりと視線>>35を逸らす氷見山先輩の押しの弱さを思えば語尾は疑問形。]
(+15) 2014/11/16(Sun) 00時頃
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そうか。嬉しいけど、……花園の出番はもっと後だったか? 後になればなるほどリピーターを 驚かすのは大変になるだろうな。…頑張れ?
[嬉々として語る花園>>42には応援の声をかけてから いいよと頷く氷見山先輩>>35に伝言を頼む。]
(+16) 2014/11/16(Sun) 00時頃
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ありがとうございます!お願いします!
[氷見山先輩のどんよりした瞳>>*1も内心>>36にも 浮かれている駿は気づかない。 今日一番の笑顔でお礼を言った。]
『榊原ー?!なーにやってんの? 俺のたこやきはー?』
ん?ああ、ごめん。っておお。 そっちもがんば、ってください。
[そうこうしていればおつかいを 頼まれたクラスメイトに見つかり、連行される。 背中から聞こえた花園の声>>44にお化け屋敷頑張るぞ。 と反応しそして2人いや主に氷見山先輩に向けてなんとか"知り合い"より上になれるように声をかけながらお化け屋敷に消えて行ったので、どう受け取られたかは不明だった*]
(+17) 2014/11/16(Sun) 00時頃
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/* むいー。 アンカ先間違えてるじゃんぎゃあ昨日のに返してるんだから>>2: 入れなきゃって消してから違うよ今日の発言じゃんってなった中の人は眠い。墓だと削除するとpt減るのね。地上のときは減らなかったのにー。
(-9) 2014/11/16(Sun) 00時頃
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―お化け屋敷―
『あー!榊原やっと帰ってきた!』 『何?混んでたの?………ああ。』 『なー俺のたこやきー』
[お化け屋敷の暗幕の外側の方へ続く 扉をくぐると一斉に声が振ってくる。 少し非難めいた視線や疑問を飛ばしたクラスメイトたちは すぐに後に続いてお化け屋敷に入ってきた白銀の姿を 見れば生温い視線でこちらを見て頷いた。]
(+21) 2014/11/16(Sun) 00時半頃
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ごめん。ちょっとな。色々他にももらってきたぞ。 はいはい。たこやきな。 ちょっと売り切れみたいだったからお好み焼きでいいだろ?
[説明するのも面倒だったので適当にとってつけた嘘を吐きながら 白銀の方にありがとう、と言ってお好み焼きを受け取ろうとして 袋の中に1つしかないのに首を傾げた。]
何?白銀、大盛りの買うんじゃなかったのか?
(+22) 2014/11/16(Sun) 00時半頃
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ススムは、資材に群がるクラスメイトにああ、持って行っていいぞ。とうなずいた。
2014/11/16(Sun) 01時頃
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えっ。
『お好み焼きでも全然大丈夫ー! おお、山盛りーってあれ箸2膳?』
[渡された大盛りお好み焼きを同級生に渡そうとすれば 何やら白銀にものすごくしょんぼりされた。 様子から見るに、どうやら2人で食べるものだと思っていたらしい。]
(+25) 2014/11/16(Sun) 02時頃
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『………なあ。これ。』
[はしゃいでいた同級生が目を潤ませる 白銀の様子を見かねてお好み焼きを差し出してくる。]
…………、
[しばし逡巡したがやはり先に頼んだ同級生を 優先しようと手でお好み焼きは制する。
ふぅと息を吐いて、うなだれる白銀を覗き込んだ]
(+26) 2014/11/16(Sun) 02時頃
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……後で買ってやるから。たこ焼き。
[ひそりと彼女の耳元に、落とす。 売り切れたなんて嘘>>+22をまた説明しなければいけない可能性を考えれば、面倒事は避けたい気持ちから発生した距離だったが周囲はそんな事分かるはずもない。**]
(+27) 2014/11/16(Sun) 02時頃
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/* >>+27を赤で言おうとして、の区切りだったんだけど 墓は赤使えなかった不覚w寝よう
(-18) 2014/11/16(Sun) 02時頃
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――お化け屋敷・暗幕の外側――
[元気な声があがって>>+29、ほっと一息をついて胃をさする。 いや待ていつの間にかナチュラルに 奢ることになっている?!あれ?!どうしてこうなった? と顛末を辿るのに夢中だった駿は周囲の視線が「結局仲良いのかよ」と言いたげな、更に生温いものになっていることには気づかなかった。]
『…本当だ。痛そうだけど大丈夫?』
[生温い視線の中に混じって先ほどの 白銀の嫌がらせ(にしか駿には聞こえなかった)>>+28に いくつか心配そうな視線も飛んできていた。 級友の声につられて、白銀の足を見やる。]
(+30) 2014/11/16(Sun) 22時頃
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何でそういう事は言わないんだ。 ……まだ痛むのか?
[全然気づかなかった。 怪我はないようだが赤く腫れている両膝を見て余計な事は言うくせに、と眉をしかめた。 陸上部である駿にとって足の不調は特に一大事であるから思わず出た反応であるのだが。どう伝わったのだったか。 痛いと言われても言われなくても、 自分のロッカーから常備してある冷湿布を取ってきて渡しただろう。**]
(+31) 2014/11/16(Sun) 22時頃
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[折角渡した冷湿布を握り締める白銀>>+33を見て おい。臭いあって嫌かもしれないが…と眉間の皺は更に寄る。
が、級友のフォローが入ったのを見ると 意識はお化け屋敷の方へと。]
あ。そういえば俺の代役 保がしてたと思うけどどうなって
『榊原ー!代わって代わって! なんか褒めただけなのに保に押し付けられた>>2:73んだけど 俺、囲碁将棋部の方行く時間なんだわ!』
(+35) 2014/11/16(Sun) 23時頃
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[え?と思って携帯をポケットから取り出して確認すれば いつのまにかメールが来ていた。>>99 目を通して、文面と現実の違いに沈黙する。]
…………。 ああ、分かった。悪かったな。部展示は何やってるんだ? 後から時間できたら行くよ。
『助かった! 今流行のカードじんろーやってるんだ。楽しいぞ!』
[囲碁将棋部だよな……?じんろー? と首を傾げながらもウィッグを押しつけて去っていく級友を片手を挙げて見送る。]
(+36) 2014/11/16(Sun) 23時頃
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