212 Dark Six
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―教会―
[司祭がミツボシのことを、上層部にどう伝えたのかは分からない。ケイイチの言葉が信用されるとも限らなかった。少なくとも混乱した指示系統の中、情報伝達が常のように確実に行われなかったのは確かだろう。 魅了術を受けた人間を連れて別の部屋へ向かう司祭>>1:189を見送り、短く息を吐く。顔をあげれば、黒い瞳に映るのは、古びた教会のステンドグラス]
"神の御慈悲を"
[酷く懐かしい台詞>>1:197を聞いた気がした。皮肉な偶然だ。大丈夫だ>>1:198なんて、どの口が吐くのか。血濡れた手で。無垢な瞳で。感情の処理が追いつかない。殺したいのか許したいのか殺されたいのか許されたいのか。 ――完全に狂ってしまった方が、もう楽なんじゃないか?]
…………!
[思案している最中、男は虚ろな瞳でいただろう。我に返った切欠は、後輩>>1:206の呼び声と、零れ落ちる涙]
(4) 2015/01/19(Mon) 01時半頃
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…え、あ、あれ?
ごめん、急な話が続いて驚かせちゃったかな。 大丈夫だよ。すぐに解決できるさ。
[彼の涙の理由にも気づかず、頓珍漢な慰めの言葉と共に焦ったように彼の顔を覗き込む。にこりといつものように笑ってみせるが、彼の嗚咽は止みそうもない。 続く言葉で、漸く悟った。嗚呼、心配をかけてしまったのか。こんなに健気な後輩を。
自分の情けなさに苦笑しつつ、ゆっくりと相手の髪へ指先を伸ばす。常より柔らかく頭を撫でて、抱き寄せた]
そうね。それなら、居なくならないで。
どんな君でも傍に居てくれるだけで、 俺にとっての救いになるから。
[子供をあやす様に穏やかな声で紡ぎ、彼の頭を撫でている]
(5) 2015/01/19(Mon) 01時半頃
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ケイイチは、視界の片隅、扉を出て行くイワンを見つける。しかし今は、特に疑問を抱くことはなく――**
2015/01/19(Mon) 02時頃
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/* 教会の戦闘、超期待です。格好良い…!
しかしこれで村の戦力がまた削られた場合、誰が姫様と対峙すれば…。 始祖様に、どかーんとやってもらいましょうか!
(圧倒的ニート聖痕)
(-1) 2015/01/19(Mon) 02時頃
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/* >弱く、見えた。
このセンスが欲しい。 やっぱりイワンの人の文章は素敵だ。
(-2) 2015/01/19(Mon) 02時頃
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/* 司祭様が…。 嗚呼、また常識人が減っていく…。
姫様が倒されるビジョンが全く見えないんですが、 これ、メリーハッピーエンドあるで…!
(-4) 2015/01/19(Mon) 14時頃
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/* 分かった。 先生とイワン君が和解して共闘エンドだ。 で、それに触発された始祖様が無双するんだ!
ガーディ君は活躍してほしい気持ちもあるんだけど、 何か好き過ぎてもうあまり辛い目に合って欲しくないです。 (色々と駄目)
なお、聖痕者は墓下である。
(-5) 2015/01/19(Mon) 14時頃
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―教会―
[非常コードの発令>>1:193がスピーカーを震わせてから長い時を経ずして、今度はヘッドホンから緊急通信>>12が入る]
―――――!
[よく知った声の紡ぐ言葉を聞きながら、瞬きもせずに窓ガラス越しに空を眺める。長官が襲撃された。本部が落ちた。防衛系統が乱れていたとはいえ、ミツボシは易々とこれだけのことをやってのけたのだ。 ――やはり彼女を取り逃がしたのは失敗だった。 過ぎる後悔を表情に出すことはないが、パルックの絶命の瞬間>>13だけ、小さく僅かに眉を寄せた]
………結界の鍵、ね。
[成程、彼女の力でも結界は破れないのか。幸いにして封じ込めには成功しているらしい。 其れならば未だ、活路が途絶えたわけではない]
(14) 2015/01/19(Mon) 16時半頃
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ま、大変なことになってるけど。
[吸血姫からの宣戦布告が終了すると、小さく息を吐きながら後輩へ視線を向ける]
ガーディ。君、働き通しだろう。 少し休んでいると良い。
[能力の連続使用は負担になるはずだ。そうでなくとも、精神疲労は相当の物だろうが]
俺は着替えてくるよ。 …ほら、流石に寒いんだ、肩。
[普段通りに笑って見せて、男は教会の奥へと消えて行く]
(15) 2015/01/19(Mon) 16時半頃
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/* 最初は、司祭様が敵なら教会は安全地帯じゃないよな、という発想から始まったのですが、完成原稿が割と明後日の方向へ飛躍しました。ひどい。
姫様の貴重な手駒になる可能性もあるので、いきなり看破するのもあれかな、と思いつつ。 丁度司祭様も自分も教会に居たので、凄くタイミングが良くてですね…。
(-7) 2015/01/19(Mon) 18時半頃
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/* 人数的にも進行度的にも、回収タイミングは早くても良いかなぁというぼんやりした計算もしつつ。
嗚呼、でもチャールズさんがひゃっはーした方が綺麗ですかね。 イワン君との戦闘がどうなるかにもよりますが。
(-8) 2015/01/19(Mon) 18時半頃
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―教会・避難部屋―
[服を着替えたついでに、子供達が保護されているであろう避難部屋へ足を向ける。もう夜遅くだからか、大半は静かに寝息を立てていた]
や、久しぶり。
[小さな声で囁いて、起きている子供たちに微笑む。部屋の片隅には、雛菊が佇んでいた。 "私がお世話するの"と、ゾーイが鉢を抱きしめる。"俺がやるんだよ"とトニーが抗議する。きっとこの子達は、ミツボシが首謀者であることを知らない。二人の小競り合いを微笑ましげに眺めながら、花の世話の仕方を教えたりしていたが――。
ぱたり、と。
まるで糸が切れた人形のように、突然トニーが動かなくなった。ぎょっとして状態を確認したが、どうやら心拍も呼吸も問題なく、ただ眠っているだけのように見える。 "トニーも寝ちゃった"ゾーイが寂しそうに呟いた。彼女に詳しく話を聞くと、どうやら子供達は最初、不安と興奮で皆眠れなかったらしいのだが。司祭が"子守唄"を聞かせてくれた後、一人、また一人と眠りに落ちて行ったらしい。この眠りが非常に深く、どうやっても誰も起きようとしないのだとか。 言い終わらない内に、ゾーイも静かに夢の中へ]
(21) 2015/01/19(Mon) 20時頃
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…………。
[今にも滅び落ちそうな街の中心で、子供達は楽しい夢でも見ているかのように穏やかに眠っている。このまま目覚めなければ、彼らは幸せなままなのだろうか。 ――しかし少なくとも、司祭に真意は問うておくべきだろう。 男はゾーイの頭を撫でてからそっと立ち上がると、部屋を後にして司祭を探す。
解呪を行うと言っていた部屋には既に誰も居なかった。保護した人間もいないと言うことは、術は成功したのだろうか? 何か嫌な予感を覚えつつも、疑いは確信に至らない。教会の構造は熟知していたが、それでも司祭は見つからない。とうとう昔から強く入室を禁じられていた、司祭の私室>>#1の前まで辿り着いた]
(――――…司祭様)
[声を掛けかけて、口を閉じる。 何故そうしようと思ったのか、自分でも上手く説明できないのだが。男はそのまま、部屋の扉を勢いよく蔓で蹴破った。
その瞳に映ったのは唖然としている司祭の顔と、壁に掛けられた"逆十字"]
(22) 2015/01/19(Mon) 20時頃
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死ね。
[脊髄反射としか思えない速度で、男は司祭へ斬撃を叩きこむ。言葉とは裏腹に、致命傷は敢えて避ける。その上で、壁に磔にするように蔓は司祭の四肢体幹を縫いとめた]
何をした。あの子達に、何したの。
[冷えた声色で問いかけて、蔓は痛みを与えるようにじりじりと動く。右の赤い瞳だけが、爛々と獲物を見つめるように熱を帯びる]
"――――――……"
[司祭は言う。子供達は本当に眠っているだけだと。けれど、このままでは一生目を覚まさない。術者の司祭を殺しても、目を覚ますことはない。 "吸血姫"が倒れた時のみ、彼らは目を覚ますだろう、と。
"裏切者"は、血を流しながらエゴと慈愛に満ちた微笑みを浮かべた。
此処が死者の街になるならば、子供達は命を落とす運命となる。同じ死ぬならば、せめて悲しみを知ることなく、安らかな眠りを。 万が一、万が一、まだこの世に神がいるならば。そのときは、無垢なる子供達へ希望の朝を]
(23) 2015/01/19(Mon) 20時半頃
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[その言葉を何処まで信用出来たものか。しかし、何故か眼前の男への殺意が急速に冷めていった。 偽善染みた世迷言を吐く裏で、彼が自分だけ助かろうとしていた>>#2>>#3ことも概ね察しは付く]
殺す価値もない…。
[蔓を伸ばして、気絶するまで彼の首を締め上げた。 この男がいつから裏切り者だったのかは知らないが、右眼は反応しないし特殊な吸血鬼でもなさそうだ。後で情報を搾り取る必要がありそうだが、今は其処までの時間はない。
司祭を壁に磔たまま、部屋を出る。傷の手当などする心算は無いが、死なないだろう、多分*]
(24) 2015/01/19(Mon) 20時半頃
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ケイイチは、イワンの楽しげな様子>>16をぼんやりと思い出している。
2015/01/19(Mon) 20時半頃
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/* 投下した後で、これで良かったんだろうかと蹲り反省。折角姫様が出してくれた司祭様の設定を、こう、消費してしまう罪悪感が…。いや、美味しそうだからこそ食いついてしまったのですが!
い、いや、大丈夫。 まだ護符と解呪(という名の多分)洗脳済み人間とかいるから…(ふるえ)
(-11) 2015/01/19(Mon) 21時頃
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/* チャールズ先生格好良すぎ震える。
よし、俺は今日は教会でにーとするぞ…!
(-12) 2015/01/19(Mon) 21時頃
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―教会・屋根の上―
[かちり、かちり、とヘッドホンの通信ダイヤルを回す。パルックが死んだ今、上層部からの指示は望めない。そもそも、誰が生き残っているのかもわからない。更に裏切者の心配までしなくてはいけないらしい。諜報部と後方支援部に敵が巣食っていたなんて、これでは誰を信用すれば良いのやら]
………ベネットさんも駄目か。
[心当たりを片っ端から当たっているのだが、悉く連絡は繋がらない。死んだのか、堕ちたのか、分からないが。 小さく溜息を吐いたところで、連れ立って歩く人影>>29を見つける。目を凝らせば、イワンとチャールズであることは理解できた。不幸であったのは、片方の手に握られた拳銃を見落としたこと]
――――?
[先程の少し浮かれた様子のイワン>>16を思いだし、隣に居る人物に納得した。しかしチャールズがイワンを呼び出しだのだろうか。一体、何の為に。そして何処へ向かうのか。 訝しげな表情をつくるのと同時、通信を繋がる人物を見つけ、意識は其方へと]
(36) 2015/01/19(Mon) 21時半頃
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『……あっ。カリュクス、聞こえるかい? 俺だ、ケイイチだけど。無事で良かった』
[ちなみに始祖のことは知らないので、相手の口調が変化していたら驚嘆することは間違いない]
『現時点での、こっちの戦力が分からなくてね。 まあ、壊滅的被害には違いないけれど』
[話しながら。そういえば、この通話もミツボシに盗聴されている可能性はあるのだろうか、とぼんやり考える]
『どうやら、司祭様が敵と内通していたみたいなんだ。 教会の子供達も被害にあっている。 …………、悲しいね』
[もっと何か言おうと思っていたのだが。彼女を慕っている様子の子供達を思い出して、其れ以上言えなくなり、口ごもる]
(38) 2015/01/19(Mon) 21時半頃
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/* 命張ってガーディ守れば良いんですね。
よしきた!どんとこい墓下!!
[死亡ふらぐに尻尾を振る]
(-14) 2015/01/19(Mon) 22時頃
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/* イワンさん可愛すぎか。
(-18) 2015/01/19(Mon) 22時頃
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/* ぐるぐるしている先生も可愛いです。
(-19) 2015/01/19(Mon) 22時頃
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[幾らか言葉を交わして、カリュクスとの通話を終了する。 チャールズの思惑>>40は知らず、当人は暢気に教会の屋根の上に胡坐をかいたまま。皮肉にも、その恩師のことで頭を悩ませていた]
……むぅ。
[司祭が裏切者であると、チャールズに今伝えて良いものか。懲罰会議にて、イワンを庇ったのは司祭だと聞いている。その彼が内通者と知れれば、必然的にイワンの立場は再度悪くなるのではないか。だが、魅了された人間たちを救おうとしたイワンの姿に、嘘があったとは思えないし]
――――…。
[子供達が眠りについたことについてもそうだ。敢えて不安を煽るような話を、今する必要があるだろうか。階下の司祭の磔を見られる頃には、全て説明しなくてはいけないだろうが]
(55) 2015/01/19(Mon) 23時頃
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[思案にあぐねた後、呆れたように顔をあげた]
……で、これは何のお祭りかな。
[白月の出る夜、闇を舞う吸血鬼達は絵画のようだ。教会を取り囲むようにして、空と建物の上に魔物の影が蠢き数を増していく。一斉攻撃をかけてくる心算か。ちらりと地上へ視線を落とすが、其方には敵は皆無。成程、屋根の上にいる"自分"が標的と考えて良さそうだ]
困ったね。 俺が欲しいのは、君達じゃないんだけど。
[それでも"餌"には違いない。ゆっくりと立ち上がると、しゅるしゅると蔓が伸びて行く。 視線を滑らせて、地形を確認する。教会を破壊するわけにはいかない。だから、]
(56) 2015/01/19(Mon) 23時頃
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よく俺が鍵だって分かったね。ほら、殺してごらん?
[微笑むのと同時、斜め前の建物の影に潜む吸血鬼へ鋭い蔓が直撃する。衝撃は屋根を砕き、瓦礫が飛び散る。男は足元を蹴ると跳躍し、その勢いのままに屋根を飛び移った。
別にチャールズの案を咄嗟に理解したわけではない。彼女が鍵を探しているのなら、それを自称して相手を誘き出すのが早いと最初から考えていた。魔物の的になっても構うものか。全て喰らい尽くせば良い。
黒だかりが一気に押し寄せてくる。夜目は元来効く方ではないのだが、どうしてだろう、今は赤い瞳に彼らの姿が良く映る。 吸血鬼の群を、斬り裂き、払い除け、薙ぎ倒し。完全な力技だ。次から次に出てくる敵を、殺すのが愉しくて愉しくて仕方がないといった様子で、蔓は哀れな犠牲者を求め続ける。
足場が悪くなれば駆け出して、電柱を踏み台にして、隣のビルの屋上へ。教会へ被害が及んでいないことだけは視界の隅で確認する]
(57) 2015/01/19(Mon) 23時頃
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/* ●REC >>69
(-24) 2015/01/20(Tue) 00時頃
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―市街地―
[一つ、二つ、三つ。夜闇の中、屋根から屋根へと飛び移り、黒い外套を翻す。堪えきれずに生え出してきた食虫花は人の背丈ほどの大きさで、今宵の月と同じ白。不用意に飛び出してきた吸血鬼を、二体纏めて背後の壁ごと食い千切った。 しかし、敵が七転学園や商業施設にいた奴らより強くなっている気がする。おまけに倒しても倒しても、諦めて引く気配がない。むしろ増えている]
ほらほら、どうしたの。未だ俺に届いても居ないよ?
[連戦が続いている。食虫花はともかく、本体の休息は明らかに足りていない。挑発的な台詞とは裏腹に、男の息は乱れ疲労の色が滲む。それでもその表情は生き生きと哂って、正気を取り戻しかけていた赤い瞳は、あっという間に昏く染まった。 僅かよろめき足が止まるも、食虫花が男の盾になるように暴れまわる。喰らえば喰らうほどに、力を付ける食虫花は色艶と大きさを増していく。
―――――…くすくす、くすくす、くすくす。
その光景を見て、男が哂う。誰かが哂う。足りない、足りない、まだまだ足りない。捧げる命の数が足りない。捧げる命の価値が足りない]
(72) 2015/01/20(Tue) 00時頃
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[この身体を奪いきるには]
(73) 2015/01/20(Tue) 00時頃
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……っ!
[男の意識を覚ましたのは、ヘッドホンからの短い通信>>62。嫌な汗が頬を伝う]
了解。此方は市街地にて吸血鬼と応戦中。
[乱れた息で返事をすると同時、蔓で吸血鬼を弾き飛ばすも]
(―――――…ちょっと、まずいなぁ)
[どういう意味で"不味い"のかは自分にも分らなかったが。 蔓を眼前の壁に一気に叩きつけると、瓦礫と砂煙を盾にして飛び退く。吸血鬼の群から距離を取るように地面へ着地したのは商店街の一角]
(75) 2015/01/20(Tue) 00時頃
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―回想>>68―
[それは戦闘が始まる前のこと。 やっと通信が繋がったカリュクスの声>>68に、ほっと安堵しかけるも]
………、えっ。
[いや、声は間違いなく彼女だが。口調が、何より雰囲気が明らかに違う。まさかまた裏切者かと内心戸惑うも、どうもそんな感じもしない]
君は。君は、カリュクスじゃないね?
割と今、人間不信になりそうなんだけど。 出来れば、せめて味方であってくれたら嬉しいな。
[何者なのかと、声の主に問う]
(77) 2015/01/20(Tue) 00時半頃
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/* 馬鹿野郎…。 絶対領域を…見なくては…意味が…ないんだ…!!!
[沈む]
(-26) 2015/01/20(Tue) 00時半頃
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