228 【誰歓人狼騒動】滄海のカタストロフィ
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……くふ。 ふふ……あははははははっ!
(-0) 2015/06/21(Sun) 01時半頃
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── 甲板 ──
[船内をうろつくうちに出航時刻になっていたらしい。 ぼう、と出発の汽笛が鳴り>>#0、ゆっくりとエンジンが回り出す音がする。 水の内で駆動系が動き出し、後ろに水を押しやって、ゆっくりと船が陸を離れてゆく。
僅かに泡立つ海面を手すりに手を掛けながら眺めて、女は船がゆっくりと港を離れていく様子を見つめる。]
──────♪
[海風に心地よさそうに目を細める女の口からこぼれ出たのは、どこの国の言葉ともつかないメロディだ。
きらきらと輝く青い海に、凪いだ海原。 みゃあみゃあと鳴くうみねこの声は歓声のよう。 海面の煌めきに、女は少し目を細める。]
(1) 2015/06/21(Sun) 01時半頃
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──────♪
[女が歌っているのは人狼族に伝わる“霧を呼ぶ歌”だ。 一定の人数、一定の場所で狩をするために、部外者を遮断するための霧を呼ぶ歌。 通信技術の発達した現代ではなかなか場を整えるのも難しいが、今回はツアーに申し込むだけだからお手軽だった。]
(*1) 2015/06/21(Sun) 02時頃
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──くふ。
素敵ね、今回は“おいしそう”なオトコがたくさん。 どうやって、食べて上げようかしら?
[メロディに乗るのはそんな言葉。
──新聞に載っていたあの村を滅ぼしたのはグロリアだ。 正確にはグロリアとぐうぜんその場に居合わせた仲間達、だが。
生き残ったのは彼女一人だったから、そう表現しても、おかしくはないだろう。]
(*2) 2015/06/21(Sun) 02時頃
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/* あっ、ごめんなさいね……!
しかし狼しかいない幕開け。 なんということでしょう。
(-2) 2015/06/21(Sun) 02時半頃
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[歌っていると、血のイメージをした囁き声が聞こえる>>*3。 同族にしか聞こえない、人狼の交わすささやき。
若い雌の声だ。
声に憶えはないから、初めての相手だろう。]
──あら、貴女も“狩りに”来たの? ふふ、おいしそうな子がたくさんいたわ。 やっぱり人間の肉が一番美味しいものね。
[くふ、と喉の奥で笑って、同族にしか聞こえない声で囁く。]
どこにいるの? よかったらお話ししましょう。
(*5) 2015/06/21(Sun) 02時半頃
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[船がある程度陸を離れてしまうと、景色はあまり変わらなくなる。 小さくなる港を眺めながら歌っていた女は、ふと歌声を止めて頬に手を当てた。]
夕食は18時なのね。 それまで何をしようかしら。
[そんなことを呟いて、ゆっくりと歩き出す。 ゆるりと甲板を回れば、誰かと行き会うだろうか。]
(4) 2015/06/21(Sun) 02時半頃
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[──甲板を歩いていると、振り返る少年──いや、少女だろうか?──と目が合った。 ぱちくりと瞬いた目は少しばかり揺れている。]
こんにちは。 素敵な天気ね。
[戸惑った様子の相手ににこりと微笑んで、軽く会釈を返す。 そして、髪の間や襟ぐりから覗く包帯に気がつけば、少しだけ首をかしげて。]
それは怪我をしているのかしら。 痛くない? 換えは持っている?
私、医学の心得はあるから、もし巻くのが大変だったり、消毒が必要だったら言ってね。
(7) 2015/06/21(Sun) 03時半頃
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[>>8相手が驚いた顔をしたのにはにこりと笑って返す。 何を言ったのかは波の音にかき消されて聞こえなかったが、必要なら遠慮しないで声を掛けてねと念を押した。
歌を聴かれていた>>9と言われれば少し恥ずかしげに頬に手を当てて]
あら、聞かれていたの? 人に聞かせるようなものでもないから、少し恥ずかしいわね。
(18) 2015/06/21(Sun) 19時頃
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[そして伺うように上げられた視線を灰色のまなざしで見返して、相手が名乗る声を聞けば少し申し訳なさそうに眉を下げた。]
あら、名乗らなくってごめんなさいね。 私はグロリアよ。グロリア・スケイル。 貴方メルヤっていうのね、素敵な名前だわ。 短い間だけれど、楽しい旅にしましょうね。
私はたまのお休みにのんびりさせてもらおうと思ってここに来たのだけれど、貴方は?
[直ぐにごめんなさい、なんていうメルヤを取りなすように首を振って話題を変える。 医学の心得があるという言葉とこの言葉から、何となく医療関係者だとは判ってもらえるだろう]
(19) 2015/06/21(Sun) 19時頃
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[メルヤとは少しばかり言葉を交わしただろうか。 いつの間にか陽が落ち、告知された夕食の時間が近くなっている。]
そろそろ夕食の時刻ね。 ダイニングルームに向かいましょうか。
[メルヤがまだ近くにいれば話しかけ。 女はダイニングルームへと向かう*]
(22) 2015/06/21(Sun) 20時半頃
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── ダイニングルーム ──
[ビュッフェ形式の夕食はなかなかに彩り豊かだ。 小さなグラタンとパンにスープ、パスタにサラダと彩りよくピックアップしていく。]
メルヤ、貴方もお客さまなんだから好きなものを好きなだけ食べていいのよ?
[どこか萎縮して不安げな様子のメルヤ>>24に声を掛け、空いている席を探して腰掛ける。 向こうの方では同じクルーズの男性客達が集まっているようだったが、邪魔をすることもあるまい。
元々一人で行動するのが好きだからこうして一人ツアーに申し込んでいるのだし、女性客の一人くらいいるだろう、と鷹揚に構えている。]
(37) 2015/06/21(Sun) 22時半頃
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/* メルヤはお魚さんかしら?(終わりを求めてる感じから 後はまだ……予想もつかないわねぇ。
グレッグとはお話ししておきたいわ。
(-19) 2015/06/21(Sun) 23時半頃
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/* あ、書き直してたら……ざんねん! でも声を掛けに行ってみようかしらん?
(-23) 2015/06/22(Mon) 00時半頃
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……あら。
[ひととおり盛りつけの終わった皿を置きに行こうとしていると、少女と会話をしていた青年がぺこりと会釈をしてくる。 その顔にどこか見覚えがあって、女は小首を傾げた。]
(あの顔は……確か、大学に入るまで、毎年夏になるたびに遊びに行っていた保養地──そう、あのナラーヤの近くだ──にたまに顔を出していた、アトキンスさんちの息子さんではなかったかしら?)
[心の中でそんなことを呟いて、しかし彼が別のテーブルに歩いて行く>>78をみて、邪魔をしちゃ悪いかな、と考える。 後で声を掛けてみようかしらん、などと思わぬ再会に目を細めつつ、デザートの小皿を持って堰に落ち着いた]
(83) 2015/06/22(Mon) 00時半頃
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[食事を摂っていると、ツアコンの男がテーブルの間を回っている>>#2のが見える。]
(ふふ、お仕事ご苦労様)
[オプショナルツアーのフライヤーを一枚もらい、後で申し込むわね、なんてそんな会話を交わす。
しかし、しばらくして偶然外が見えた男が慌てだす。
突然駆けだして甲板側のドアを開ければ、昼間に呼んでおいた霧がぬるりと生き物のように流れ込んでくる。
震える唇からこぼれた恐怖の音>>#3は獣の耳に心地よく響いた。]
(*7) 2015/06/22(Mon) 00時半頃
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──ふふ、かーわいい。 今日のディナーはあの男にしようかしらん。
[細めた目の奥がきらりと紅く光って、仲間にしか聞こえない声が紡がれる。
取り繕うような笑みを浮かべる男に、明日などない*
(*8) 2015/06/22(Mon) 00時半頃
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[食事を摂っていると、ツアコンの男がテーブルの間を回っている>>#2のが見える。]
お仕事ご苦労様。 後で申し込みをしてもいいかしら?
[オプショナルツアーのフライヤーを一枚もらい、軽く会話を交わす。 愛想よく微笑んだサイモンだったが、しばらくして外を見た彼の顔色が変わる。
突然開かれた甲板g縄のドアからはミルクのような濃い霧がぬるりと流れ込み、ひんやりと床を冷やした。]
あらあら、霧くらいで大げさね。
(103) 2015/06/22(Mon) 20時半頃
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[サイモンの面白いくらいの慌てようを揶揄するように言って、近くを通りがかったロボットを呼び止める。 供されたワイングラスをくるりと回して、一口。]
──ふふ、そんなに心配しなくっても大丈夫よ、ねぇ。
[細めた目は、獲物をなぶる獣のよう*]
(104) 2015/06/22(Mon) 20時半頃
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/* お話ししに行きたいけど人がいないから何ともできないわたくし。
話した:フィリップ リー メルヤ まだ:のこり
まだの人……多いわね……
(-29) 2015/06/22(Mon) 21時頃
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/* あー、お魚はフィリップね……
(-31) 2015/06/22(Mon) 21時半頃
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[あらかた食事を終えたころには、騒いでいたサイモンもどこかへ行ってしまい、ダイニングルームはそれなりに平穏を取り戻している。
デザートをもう一つ摘まもうかと考えて、女は立ち上がる。]
……あら?
[しかし、すり抜けようとした机の一つ、ゆらゆらとコンソメスープを揺らす娘>>107の様子に少し足を止める。]
失礼。 お嬢さん、船酔いかしら? 食欲がわかない?
[小首を傾げ、少し心配そうに。 アイリスの顔をのぞき込むようにして声を掛けた]
(114) 2015/06/22(Mon) 21時半頃
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[獣の耳は仲間の声>>*9を捕らえている。 声の場所から相手の席に当たりをつけて、その向こうの料理を探すような仕草で視線を動かす。]
(あら、あんなところにいたのね。)
[ちょうどデザートの置いてある場所の道中に彼女が席を取っているのを確認すると、ゆるりと立ち上がりその席へと向かう。]
──それとも、貴女は“偏食家”なのかしら?
[声を掛けた>>114その裏声で、人しか食べない狼なのか、と問う]
(*10) 2015/06/22(Mon) 21時半頃
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そうなの? あまり顔色がよくないから気になってしまって。 余計なお世話だったらごめんなさいね。
[困ったように笑う娘>>120hs少しだけ無理をしているように見える。 けれど、旅行に来る位なのだからある程度は体調を把握しているのだろうと考えて、それ以上口を出すことはしない。 彼女には彼女の都合もあるだろう。]
もし、どうしても調子が悪くなったら声を掛けてね。 ここに常備してあるお薬よりはいいものを持っているから。
[自前でいくらか薬を持ってきていることを申し出て、にこりと笑う。]
(124) 2015/06/22(Mon) 22時頃
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[そして一人旅か、と聞かれれば嬉しそうに頷いて。]
ええ、一人よ。 ここのところ、ずっと忙しくって。 久しぶりの休暇なの。
やっぱり、したいことをするなら一人で旅をするに限るもの。
──貴女は?
[問い返しながら、ちょっといいかしら、といいながら向かい側の席に座る。]
(125) 2015/06/22(Mon) 22時頃
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ふふ、そうなの。 私は雑食だから、割合何でも食べてしまうのだけれど。
──それじゃあ、しばらくは大ご馳走ね。
[喜色を浮かべた娘に、青灰色の瞳の奥、ちらりと食欲の炎を灯して囁き返す。]
サイモンは──そうね、健康そうだし。 デザートにいただいちゃいましょうか。
[その声はまるで悪戯を企画する子供のように無邪気なもの。 紅い唇を三日月の形に緩めて、女は囁く。]
──私、肝と目玉が好きなのよね。
(*12) 2015/06/22(Mon) 22時半頃
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そう、貴女も一人旅なのね。 知り合えて嬉しいわ──イリス。
[>>129先に名乗られれば名乗りが遅れてごめんなさいね、と少しだけ頭を下げて]
私はグロリア。 グロリア・スケイルと言うの、こう見えても医者なのよ、よろしくね。
[昔、昔、まだ人が母なる蒼い星から遠い空を仰ぎ見ては空の向こうを空想していた頃。 空の上には太陽を追いかける狼がいると、どこかの国では信じられていたという。
その獣に因んだ姓を持つ女は鮮やかに笑って、白い手袋に包まれた手を差し出した*]
(133) 2015/06/22(Mon) 22時半頃
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──そうね、けれど、頭さえ残しておけば人はだいたい個人の認識をしてくれるものよ。 だから半分で我慢しましょう。
貴女はたくさん食べるといいわ、私は──ほら、あの新聞に載っていた村でたらふく食べてきたところだから。
[娘の意趣>>*14には言外で同意。 甘い血の味を思い出したのかくふりと喉の奥で音を立て、女は目を細める。]
ふふ、深夜が楽しみ、ね。
(*15) 2015/06/22(Mon) 23時頃
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[遠慮するようす>>136の娘ににこりと笑い、握られた手を握り返す。]
ふふ、時間があるときなら、いつでも。 ……とは言っても、船旅って三日もすれば飽きるものだから。 貴女が飽きたらいらっしゃいな。 いつでも歓迎するわ。
もちろん、ただ遊びに来てくれるのも歓迎よ。
(146) 2015/06/22(Mon) 23時半頃
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[──それから少し言葉を交わしたか。 流れるアナウンス>>#5に少し顔を上げて、停船する旨の内容を聞く。
──放送の声は僅かに震え、恐怖を孕んでいる。
舌の先で甘い人の血の味を思い出しながら、女は今日の獲物はあの男にしようかと心算していた。
目の前の娘が、周りの人たちが不審に思わないように、表向きは僅かに表情を曇らせながら*]
(147) 2015/06/22(Mon) 23時半頃
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