283 突然キャラソンを歌い出す村2
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─ 放課後、九尾塚学園 ─
[その場からふわりと消えた怪異と別れた後、 一度、裏山からは降りて学校に戻った。]
────♪
[足取りは、うきうきして軽い。
完全に子どものように浮かれていて、 だから、シンイチからのメッセージは、 完全に見逃した>>1:953。]
(73) 2018/09/10(Mon) 16時半頃
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[学校に戻って向かったのは生徒会室だった。 一角は行事用の物資の倉庫になっている。]
えーーっと、記憶では、 たしか……
[がさごそと段ボールをあさる。]
あったあった。
[そうしてそこから、肝試しのときにも使った大判の白いシーツ(少しよごれている)と、ついでに折り紙の輪つづりと花吹雪用の造花が入った箱を持ち出した。勝手に。
それと、卒業式に胸につける花のワッペンを一つ。]
(74) 2018/09/10(Mon) 16時半頃
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[本当は、これらは生徒会で保管しているものなので 許可のない持ち出しは禁止されている。
普段なら、手をつけたりはしない。 率先して生徒会長が違反に手を貸すなんてご法度だ。]
でも、絶対あった方が楽しいよね?
[そう、勝手な理屈で、二箱ほどの物品を持ち出して、 笛の音が流れはじめた裏山に向かう。]
(75) 2018/09/10(Mon) 16時半頃
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─裏山─
[校舎から段ボールを持ち出して、裏山に戻るころにはすっかり霧が出ていた。ただ、濃霧の中でも雷のような太鼓の音に導かれるように、たどりつくまでに迷うことはないまま、鼻歌でも歌いそうな調子で小道を登っていく。]
あれ!? 真一!?
[>>47 ただ、その場に他の人間がいるのに、 素直に目を丸くした。]
(76) 2018/09/10(Mon) 17時頃
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─ 裏山 ─
[太鼓の音が響く中、フウタの姿を探すようにぐるりと首をめぐらして、]
もーー! さっきのは 俺とだけの約束かと思ってたけど!?
[むっ、と雷相手に頬を膨らませた。そうして怒った顔をすると、エニシの表情に近くなる。それでも、片割れのそれよりも幼い顔ではあったけれど。 約束に自分以外が含まれるとは思っていなかったので、まず他の人間がいる点については主張はしておく。] ああ、もう。 しょうがないなあ
[ただ、楽しそうな笛の音はその間も響き渡っている。むすっとした顔はあまり長くは続かなかった。]
(80) 2018/09/10(Mon) 17時半頃
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[どぉん!>>51と、和太鼓の音が 空気をびりびりと震わせた。]
まあ、人間と遊びたいって 言われちゃってるし……
[相互不干渉、シンイチも一般生徒カテゴリではあるけれど、はー。と、あきらめたように段ボールを地面の上におろした。開けた中から、折り紙輪の鎖をとりだして、シンイチの首にかけた。]
御守りね。
[言葉と裏腹、まったくただの折り紙の輪鎖だ。 学祭の準備のようでちょっと笑った。]
(81) 2018/09/10(Mon) 18時頃
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[雅楽の音色、和太鼓の音が身体に響く>>53]
(ドンドコドコドコ ドドドド ドドドド ドン カッカッ ドン カッ ドン カッ)
踊れや 踊れ 歌えやァ 唄え
[段ボール箱から取り出したシーツが ふわりと霧の中に舞った。 両手で角をもってくるりと回れば靡く白い影が踊る]
今宵は あやかしヒトの区別なく 音に合わせて手を振り腰ふり
頭空っぽ 無礼講! 楽しまなきゃあ 損々 損だ
[ ポン ポ ポポン! と堤の音も調子よく、足取りに合わせて節を刻む。]
(82) 2018/09/10(Mon) 18時頃
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─裏山─
[びりびり太鼓の音に、調子のよい笛の音。 雷を咎めた声は、シンイチから 途中で取りなされた>>85。]
呼ぶなら呼ぶって言ってほしいでしょ
[驚くし。とシンイチに向けても少しむくれて、じとっと顔を見た。怒っているというよりは、不満の気配が強い。
しないと思ってた。 言われて、ちょっと表情が固まった。]
… … らしくないって思う?
[小さく聞いて少し眉を寄せた。]
(110) 2018/09/10(Mon) 21時頃
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[ただ、向かい合わせのシンイチの顔は笑っていて、 合わせるように苦笑する。]
……
もし、ヨスガらしくないなら。 もしかしたら。
今、ここにいるのは、 "ヨスガ"じゃないのかも。
[太鼓の音と笛の音。深い霧。 ──秘密ね。と眼鏡をしない顔は笑って、 シーツと持ったままくるりと回った。]
(111) 2018/09/10(Mon) 21時半頃
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[笛のメロディ、太鼓の音。深い霧の中で踊れば、ほら。それだけでも楽しい気分になる。]
でも、それじゃあ、 ここにいるのは誰だろうね?
[白いシーツが踊る。白い霧にまかれて顔が見えない。]
(112) 2018/09/10(Mon) 21時半頃
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─ 裏山 ─
[踊る足は止まらない。太鼓の音は びりびりと空気を震わせる。]
ふふ … あはは! あはははははは!
──── わかんないな!
[疑問を投げた口は、答えを得る前に 愉しそうに笑いだした。]
同じ顔、同じ声、同じ背丈、同じ器で なんっにも変わらないのに!
[或いは、全部ばかばかしくなったみたいに。]
(127) 2018/09/10(Mon) 22時頃
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――― ドドドォォン!!!
[大きな和太鼓が地響きのような音を鳴らした。 それに合わせるよう風が、巻き起こる。]
あはははは! むちゃくちゃだ!
[>>115 雷──ライ、と名乗った怪異が、楽しければいい気にするな!と、断言するのに声を立てて笑った。]
(132) 2018/09/10(Mon) 22時頃
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─ 裏山 ─
[怪異が好みそうな、と誰かに称された深い霧と陽気な太鼓と笛と、明るい掛け声と暴力的でもあるような風の中。
顔がみっつ。と言われてカラカラと笑った。]
大丈夫、頭は二つだけだよ。
[増えない。とそう笑って]
(157) 2018/09/10(Mon) 22時半頃
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[そーれっとライの掛け声とともに、 シンイチとヨスガの体が浮き上がる。 ふわり、と足が空中に浮く。
大きく白いシーツが上に吹き上げられる。 くるりと回りながら、背中ごしに振り返った。] >>141
─── 無いんだ。名前。
[浮き上がりながら、笑った。]
(159) 2018/09/10(Mon) 22時半頃
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[だって、ここにいるのは。
個を示すものを持たない。
──本来は顔さえない。
頭の無いモノだ。]
(*0) 2018/09/10(Mon) 22時半頃
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[名無しはそう答えてから、ひときわ大きくぶわりと風が下から吹いて体が大きく持ち上がる。]
────うわああっ
[驚きではなく、歓声が口から零れた。明らかな喜色を顔に浮かべて、白いシーツを大きく上に振った。一瞬体が横になりかけて、それからだんだんと姿勢の制御の方法がわかってくる。]
シンイチ! 手。こっちこっち!
[ふわりと足を地上から浮かせながら、思いついたみたいに、シンイチに向かって手を伸ばした。 さっきの一瞬の不穏なんて突風の中に失くしてしまったみたいに。捕まえられたなら、浮き上がりながら空中で踊る。]
(167) 2018/09/10(Mon) 22時半頃
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─裏山─
[風に巻き上げられて、段ボールの中からも 花吹雪が ぶありと回りに散る。 霧の中だ、本物と偽物の見分けなんてつかない。 >>164>>165 つけりゃいいじゃん。と ごく単純な結論に達したシンイチに]
……
[ヨスガの顔をした誰かは、 ぽかん。とした顔を一度そこでして]
(200) 2018/09/10(Mon) 23時半頃
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ふ、っく くく
…… あっはははははははははは!!!
[それから、大きく大きく声を上げて笑った。]
(201) 2018/09/10(Mon) 23時半頃
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[空中、浮かび上がって、手を摑まえる。 ピンときた顔ににやっと笑った。 すぐに、両手同士が繋がった。 お互いに不慣れで不格好な空中ダンスだ。]
あはははははは! ぜんっぜん 上手くできないっ
[足元は不安定だ。でも、それが楽しくておかしい。]
ふふ、あははは! ……えいっ
[少し慣れてきたころに、ぐいっと左手でシンイチの肩を手前に引いた。]
(202) 2018/09/10(Mon) 23時半頃
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[引き寄せて、顔を近づけて、 目を細めて口を尖らせる。]
ゆかり って なんか女っぽい名前じゃない?
[少し不満そうな顔を作ってから、 ── に。と、歯を見せて笑う。]
いーいーけーど、ねっ
[にやっとした悪戯っぽい表情は、エニシのものでもヨスガのものでもない。ねっ! のところで勢いをつけて、両手をつないだまま大きくふたりでコーヒーカップみたいにぐるぐると横に回転した。]
(203) 2018/09/10(Mon) 23時半頃
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─裏山─
[雅楽の音と、太鼓の音、霧を背景に 口笛のBGMが響く>>199] ♪ 雷太鼓に風の口笛 宴だ 祭りだ ほら 騒げ (ポンっ)
♪ 踊れ! 踊れ! 吹き荒れろ そぉーれ!
[ヒューピュルリー ピューピーピピー (ポンポンポポォン ポォン)]
(215) 2018/09/11(Tue) 00時頃
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♪ コレで踊らぬ阿呆は 損、損、損!
♪
あやかし ヒトの 区別もつかぬ 嵐の中に ほら おいで!
[ イョ〜オッ!!! (ポォン)]
(216) 2018/09/11(Tue) 00時頃
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♪
明日は明日の風がふいても ここで縁を繋ぐなら
♪
今宵 この時 忘れないでね
♪
(217) 2018/09/11(Tue) 00時頃
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─裏山─
[笛に太鼓に──歌声も。まるで陽気で面白おかしく、 裏山の霧の奥から人も妖も区別なく誘うようだ。]
あは、あはははは ははははははははははははは!
うまそうってなにゆかりごはん?! 字がちっがうじゃない!?
[>>225 名前の話に、そっちは紫の方じゃないの!?とそちらに不満のようで、いーっと歯を見せた。それでもすぐにふはっとふきだす。]
ふふ、あはは! たっ のしい! 楽しいね、ライ!
[霧の中で踊りながら声を上げて、 >>198 ライの声に無邪気に笑った。]
(252) 2018/09/11(Tue) 01時頃
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[歌声は、まるで宴みたいな音は、 心の底から楽しそうに鳴っている。
無邪気で遠慮を挟まない、感情のままの笑い方は、は十六の高校生というよりも、年頃一桁の子どもがただはしゃいでるような、そんな調子だった。 ふいに、ああ。とまるでそこでやっとわかったみたいに、声が漏れた。]
ああ、ああ。そっか、そう、今、楽しいんだ これが、楽しいなんだ
[知らなかった。と、小さく小さく、 噛みしめるように言って]
(253) 2018/09/11(Tue) 01時頃
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[絶対に>>240。
繋いだ手に力がこもる。シンイチの、内心の不安をよそにして。 『縁』を繋ぐ名をもらったそのヨスガではない何かは、 その言葉に、 ぱあ。と顔を輝かせた。]
── うん!
[大きく大きく首を縦に振って頷いた。]
(255) 2018/09/11(Tue) 01時頃
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ねえーー! ライも踊ろう? 三人でもいいし! [>>242 シンイチ同様に、楽しいよ!とそんな調子で、一度片方の手を離して、下に向けて手を振る。]
あと、だんぼーーるーーー! 花のワッペンあるよ! ほんとは卒業生用なんだけどーー
名前書いてあげる!
[花なら、風でさらって連れていけるかもしれない。 すぐにどこかに行ってしまうといっていたから、 それなら、せめて。と持ち出したものだった。]
(258) 2018/09/11(Tue) 01時頃
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[そう叫んでから、ワンテンポ遅れて、 >>242 人? とシンイチの言葉に瞬いた。]
あ、ほんとだ。
[>>247 遠巻きにだけれど、膝をついたような恰好が見えた。そこまで口にしたところで、──スラックスのポケットで、通知が鳴った>>210。]
(263) 2018/09/11(Tue) 01時頃
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[それはヨスガが設定した、エニシ専用の振動で メッセージの存在を告げている。
──そこで、]
……。 [はた。といろんなことを全部その場で思い出したように、目と口が大きく開いて すとんと笑い声が止んだ。]
(264) 2018/09/11(Tue) 01時頃
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[だってそれは絶対に。 絶対に。
『ヨスガだったら』無視なんてしない エニシ専用の通知設定だった。]
(265) 2018/09/11(Tue) 01時頃
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